日本人は農耕民族で西洋人は狩猟民族は大ウソ
- 糖質制限
靴下のつま先とかかとって、すり減って穴が空くじゃないですか。
他の部分は全然大丈夫で、穴さえ空いてなきゃまだまだ履けるにも関わらず、です。
これだけ科学が発達して火星までロケットが飛んでいく時代に、なぜ穴の空かない靴下が作れないのか?
“SDGs”やら“サステナビリティ”の前に、穴が空いたくらいで捨てんとアカン靴下なんか作るな!と、声を大にして言いたい、あらてつです。
“持続可能” が聞いてあきれる。
さて。
前回、米と血糖値の話を書きました。
米の話が出ると、必ず出てくるのがこちら。
「日本人は農耕民族なのに、狩猟民族の西洋人みたいに、肉を食べるようにできていない。糖質制限を続けて大丈夫か?」
この質問、と言いますか、疑問といえばいいのか、この言葉、糖質制限に対する批判でよく使われます。
一見、もっともらしい主張で皆さんよく口にされますし、そう思い込んでおられる方も多いです。実際、あらゆる本にも書いてありますし、栄養指導する方々やお医者さんでも、この言葉を仰る方が山盛りおられます。
でもね、ほんとにそうなんでしょうかね。な~んかおかしくないっすか?
では、どこがおかしいのか?
その答えは、中学校でならった世界の歴史を思い起こしていただければ、おのずと出てきます。
はい、そうですね。農耕が始まったのは、西洋の方がはるかに昔です。
農耕の起源について、最新の研究では、約1万5000年前に今の中国の長江流域で、稲作が行われていたと判明しているそうですが、私が中学、高校生の頃は、シリアのヨルダン川周辺で始まったとされていました。
あと、通説として、約1万年前に西アジア一帯で麦の栽培が始まり、約6千年前くらいにはヤギ、羊の牧畜と共に、中央アジア、アフリカ、ヨーロッパに広がり、それぞれの地域にあった農耕が定着したそうです。
日本では、縄文時代後期から弥生時代に農耕が始まったとされていますから、どちらにせよ、日本で農耕が始まるはるか以前の時期ですね。
ちなみに、約1万5000年前に長江流域で起こった稲作がどんどん拡大し、6千年前に山東半島周辺まで広がったそうですが、日本には影響を与えなかったらしいです。
さあ、皆さん、ここまで書いたらもうおわかりでしょう。日本人は農耕民族で西洋人は狩猟民族ってのは、大ウソです。
日本人がエテ公に毛が生えたような生活をしていたころ、メソポタミアでは、すでにパンが焼かれていましたし、縄文人がまだ野山を駆け巡って狩りをしていた頃、ローマの街には、パン屋がありました。
農耕が始まった時期とか地域には諸説ありますが、日本で農耕が行われて穀物を食べるはるか以前より、西洋ではすでに農耕が行われていたのは、紛れも無い事実です。
ですから、「日本人は農耕民族で西洋人は狩猟民族、だから肉なんか食べちゃいけません!」なんてのたまう方々の主張には、耳をかさなくていいです。
これでまたひとつ、常識のウソが発覚しましたね。
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お試しあれ。