糖質制限おせち、徹底して血糖測定しながら作っています!
- 糖質制限
今日は8月3日。
気がついたら1年の7/12が終わってしまいました。
暑い暑いと言いながらも、それこそ気がついたら年末で、ジングルベルと良いお年を〜なんて言ってると思います。
去年と今年はコロナコロナで明け暮れて、なんだか分からないうちに過ぎ去ってます。
来年こそ、有意義な年にしたいなと思う、あらてつです。
暑い盛りに気が早いですが…。
で。
ジングルベルに年末と言えば、毎年定番の糖質制限おせちなんですけど、今年は例年になく苦戦してます。
いつもだったら、今頃は仕様が決まって撮影も終わって、ご予約受付準備を進めてる頃なんですが、今年は仕様すら決まってません。
それは何故か?
血糖値が上がるんですよね…。
先月、血糖測定用のサンプルが上がって来たので、血糖測定実験をやってみたんですが、こんな感じになりました。
一の重
空腹時 88mg/dl
30分値 132mg/dl
60分値 129mg/dl
90分値 122mg/dl
120分値 100mg/dl
最大上昇値 44mg/dl
二の重
空腹時 97mg/dl
30分値 133mg/dl
60分値 156mg/dl
90分値 137mg/dl
最大上昇値 59mg/dl
一の重
空腹時 91mg/dl
30分値 143mg/dl
60分値 149mg/dl
90分値 120mg/dl
最大上昇値 58mg/dl
“1gの糖質が2型糖尿病患者の血糖値を3mg/dl上昇させる”
公式から逆算すると、最大で1重あたり約20gの糖質になります。
他所のなんちゃって糖質制限やロカボの店なら、これだけ血糖値が上がっても“低糖質おせち”なんて謳って平気で販売します。
そもそも、なんちゃって糖質制限やロカボの店は血糖測定なんてしませんから、血糖値がどれだけ上がろうが気にもしないでしょうけど。
だがしかし。
他所がこれで販売しようが、私ども糖質制限ドットコムでは、こんなおせちをお客様に買っていただくなんてできません。
血糖値が上がらなくなるまで、改良あるのみです。
上がった原因を探る&代替品を決めるため、16品に及ぶ具材を食べて血糖測定を実施しました。
因みに。
「糖質制限でもたべていいごはん」をご紹介したときにも書きましたが、サンプルの血糖測定は、測定前に食べたものの影響が出ないように、食事と食事の間を6時間以上空けて行います。
加えて、起床から6時間は、明け方に分泌されたインスリンの影響で正確な数値が出ません。
なので、大概は夕方からの測定になるのですが、おせちはメーカーさんが製造に取り掛かる締切日が決まっているので、7月中に16品の測定を終わらせないと、販売が年明けになってしまいます。
加えて、おせち以外の新商品サンプルの測定が12品。
合計28品の血糖測定。
締め切りまでにどうやって測定を終わらせるのか?
昼と夕方以降の2回測定しましたよ。
お陰で、誰に会っても「痩せましたね…」と言われる有様(笑)
そこまでやって、やっと本日、2021年の糖質制限おせちの仕様が決まりました。
正直なところ、なんちゃって糖質制限やロカボみたいに、血糖測定もやらずに出鱈目な計算値の糖質量でよければ、今日言って今日作れます。
ですが、そんなもん売ってお金もらって何が嬉しいかと。
これも何度も書いてますが、糖質制限がなんの為に始まったかというと、言うまでもなく糖尿病治療の為です。
「糖質制限ダイエット」で取り組まれる方もおられますが、それは二次的な要素であって、あくまでも糖尿病患者の方の治療が目的です。
なので、糖質制限やら低糖質を謳うならば、血糖測定は最低限の義務だと思います、いや、義務です。
糖質制限おせちの話に戻りますと、今回決めた仕様でサンプルを作ってもらい、血糖測定を行って合格すれば写真撮影して販売となります。
合格しなかったら?
今年のおせちの販売はやりません。
血糖値が上がると分かってお客様に販売するなんて出来ませんから。
ですが、開発担当栄養士たちばな、販売中止とならないよう必死で頑張ってます。
完成まで、今しばらくお時間をくださいませm(_ _)m