糖質制限でよく使われる甘味料、エリスリトールのお話。
- 糖質制限
この話、以前から何度も書いてるんですけど、なんか釈然としないのでお付き合いください。
今、学校が夏休みに入ってます。
朝の通勤時、車が普段より全然少ないんですよ。
いや、車どころか毎朝居た通勤と思しき人も激減してます。
これは夏休みに限らず、春と冬の学校の長期休みの際も同じ現象が起こります。
今朝は通勤ラッシュのピークの時間に家を出たのですが、人も歩いていないし車も全然走っていませんでした。
この話を職場ですると、
「学校が休みで子供が歩いてないから、車の流れが良くなって混まないんじゃないですか?」
と言われましたが、あいや待たれい。
車の流れが良いとか悪いのレベルじゃなくて、いつもなら駅に向かって歩いてる通勤と思しき人もいないし、いつもならうじゃうじゃいるバイクも車も、数えるくらいしか走ってないしすれ違いません。
なんで?
学校が休みだと会社も休みになるわけ?
学校が休みの時に人と交通量が一気に減る明確な理由を知りたい、あらてつです。
面白いのが、学校の長期休み中の通勤時に見かける人たちは、昨年4月の緊急事態宣言で人がいなくなった時でも通勤していた方々。
この方たちは、ほぼ1年中見かけます。
それ以外の人って、仕事せんでも食っていけるんですかねぇ…。
まあ。
そんなどうでもいい話は置いといて今日の話題。
エリスリトールは、糖アルコールと呼ばれる「糖質」の一種で、自然界では、キノコやワインなどに含まれています。
人為的に製造するときは、ブドウ糖を発酵させて作ります。
エリスリトールは、摂取しても90%以上がそのまま排出され、糖分として体内で代謝されないので、血糖値などにも影響を与えない、カロリー0の甘味料として使われます。
厚生労働省の特別用途食品のための難消化性糖類のエネルギー評価法(平成3年衛新第71号)による測定、および平成8年5月施行の「栄養表示基準」によるエネルギー換算係数においても、そのエネルギー値はいずれも0kcal/gと測定されています。
現在、糖質のなかで唯一のエネルギー“ゼロ”で、血糖値を上昇させない甘味料です。
因みに糖アルコールには、エリスリトールの他に、キシリトールやマルチトール、ソルビトール、ラクチトールなどがあります。
これらの糖アルコールは、「緩下作用」と言いまして、一度に多量に摂取するとお腹が緩くなりやすい特徴があるのですが、エリスリトールは、90%以上が小腸で吸収されるので、他の天然甘味料に比べ「緩下作用」が起こりにくいとされています。
また、糖アルコールの中では、緩下作用や腸内でのガスの発生量が少ないと報告されています。
ただ、これは個人差がかなりあって、全然大丈夫な方もいれば、私みたいにとんでもないことになる人もいます(笑)
なので、初めて使われる方は、少量ずつでお試し頂いた方が無難だと思います、はい。
で。
このエリスリトールに関してなんですが、時折こんなご質問を頂きます。
「焼肉のたれなんですが、糖質は100mlあたり3.8gなのか24.8gなのかどちらなのですか?」
先程から書いてますように、エリスリトールは「糖質」 に分類されます。
なので、その食品に含まれる全ての糖質にエリスリトールが含まれます。
つまり、栄養成分表示の「糖質」は、エリスリトールを含んだ全ての糖質を書かなければなりません。
これは、「食品表示法」という法律で決まってます。
ところが、先程も書いたとおり、エリスリトールは血糖値に影響を与えません。
「エリスリトールを含んだ全ての糖質」だと、糖尿病の皆さんが一番重要視される、
「血糖値に影響を与える糖質の量」
が分かりません。
そんな理由があるので、当店では、ホームページと商品に
「エリスリトールを除く糖質」=「血糖値に影響を与える糖質」
を、表記させて頂いてます。
焼き肉のたれだと、こんな感じ。
【栄養成分】
エネルギー51kcal/たんぱく質3.3g/脂質1.6g/炭水化物25.2g/糖質24.8g/食物繊維0.4g/ナトリウム2047mg/食塩相当量5.2g
※100mlあたり ※エリスリトールを除く糖質3.8g
くどいですが、エリスリトールは血糖値に影響を与えない糖質です。
それを、他の血糖値に影響を与える糖質と一緒に書いただけでは、実際にどれだけ血糖値が上がるかが分かりません。
なので、栄養成分に「糖質」 枠外に「エリスリトールを除く糖質」を記載しております。
因みに。
ロカボ商品に、「ロカボ糖質」などと記載されていますが、血糖値が上がる糖質がどれだけ含まれているのか全く分かりませんのでご注意ください。
あと蛇足ですが、
「エリスリトールを除く糖質が枠外に記載されているのは分かりにくい!」
とご意見を頂くことがあるんですけど、これは所轄の保健所の指導でこのような場所の記載となっております。
悪しからずご了承ください。