あらてつの雑感・・・介護について考えてみました3
- 糖質制限
BonnVacationを、ひたすら無為にすごしている、あらてつです。
今日も昨日のつづきです。
人材を使い捨ててきた施設と、介護をまともな仕事とみなしてこなかった行政。
それに加えて、福祉の世界なんて利権の温床で、どこぞから来た天下りが施設長になって、いい給料と退職金をもらって、おまけに施設の金を横領なんて話、あちこちで聞きます。
現に、私が以前勤めていた施設でも横領があり、役所に告発した職員がいたのですが、担当する施設で不祥事があると自分も責任取らなきゃならないと考えた木っ端役人が、みごとに隠蔽してしまいました。
給料安い上、こんな事実を目の当たりにすれば、どれだけ夢を持って介護の仕事に就いても、辞めちゃいますよね。
人材って、育つのに時間かかるんですよ。やっと仕事できるようになった人たちが、どんどん辞めていったら、それこそ人材育成なんてできませんよね。
そのくせ、
「少子高齢化社会で、人材確保が難しい云々・・・。」
違うっちゅーねん。お前らがそうしてきたんやろ。
少子高齢化の問題は、かなり前から警鐘を鳴らされてきました。
もっと早くにこの問題に取り組んでいたら、こんな話にはなってないでしょうし、介護職員の待遇がまともだったなら、辞めずに育った人材がたくさんいたでしょう。
でね、ようやく国も気付いたのか、「福祉における優秀な人材の確保と介護の質を上げるため」とかゆうて、介護職は、介護福祉士か社会福祉士の資格を持ってないと就けない、つまり、業務独占にしようなんて案が出たわけです。
何をいまさらという気がしますが、やらんよりマシなんで、だったらさっさとやれとか思ってみてますと、この話、見事に頓挫してます。
ナゼか?
人を安く使えない施設側が、猛反対してるんですね。
ここまでくると、何をかいわんやといったところです。
インドネシアから人材を受け入れる前に、まず、今現場で働いている職員の待遇を改善しろよ。
仕事の内容に見合った給料がでれば、働き続ける職員も増えるやろ。
生活していけへん給料で、誰があんなキツイ仕事すんねん。
「じゃあ、その人件費はどっから出るんです?介護報酬を上げなきゃでないんですよ。それでは国民が反対するでしょ。」
いらんとこに道路やら橋やらダム作る金があったら、そっちに回さんかい。道路特定財源の60兆、その100分の一でも介護、医療に回せば、かなり事態は改善するぞ。
日本の水準から言って安い賃金でも、インドネシアの方々からみれば違います。
国が貧しいから、家族を支えるために日本にきて働きたいと、テレビのインタビューでも言ってました。
自国の職員を使い捨ててきて、働き手がいなくなったら、今度は外国からきた人たちを雇って、また使い捨てる気ですね。
この先、この国はどうなるのでしょうね。