介護の仕事について考えてみました
- おかしいと思うこと
盆休みなんですけど、職場のデスクの前に座ってます。
世の中の無常を感じる、あらてつです。
糖質制限と全然関係ないのですが、無常を感じることがあったのでちょいと書きます。
少し前、インドネシアの方々を、介護職、看護職として受け入れるってニュースでやってましたよね。いまさらなんですが、皆さん、ちょっとお付き合いください。
日本とインドネシアの間で結ばれた経済連携協定(EPA)で、インドネシア人の介護福祉士と看護師を、2年間で1000人受け入れることが決まりました。
介護職と看護職、「仕事がキツクて責任が重大だけど給料安い」仕事の代名詞です。
となると、景気の悪いときには人が集まりますが、良くなるとどんどん離職していきます。早いはなし、両職種とも、全然人が足りてません。
これから高齢化社会を迎えるのに、このまま人手不足ではあかんし、外国から労働力を受け入れるんかいなと思ってましたら、インドネシア人介護職・看護職受け入れについて、日本のお役所は「人手不足解消のためではない」なんてコメントしとるんですわ。
ちゃんちゃらおかしい。
私は病院関係の仕事をしており、以前は介護施設で介護職員として働いていました。
看護士も仕事内容と責任に見合った給料が出てるかといえば、ハッキリ言って安すぎると思うのですが、介護職の待遇ってさらにその上(下?)をいってまして、給料めちゃくちゃ安いんですよ。
30代で、手取り20万ありません。
これって、私が働いていた施設だけじゃなく、日本全国、何処の施設も似たようなもんです。
夜勤したりその他手当がついたりする施設もありますが、10万20万変わるわけじゃなく、だいたいこんなもんです。
給料だけじゃありません。他にも首をヒネルようなことが平気でまかり通るのが介護の世界です。
バブルが崩壊した後、多くの会社が倒産し失業者が多く出ました。
その時「介護職なら安定してるやん」と、この世界に入る人がすごく増えました。
私のいた職場でも、次から次へと「失業した」「会社が倒産した」方々が、続々入ってきました。
もともと人が足りない介護施設、これ幸いと雇います。
安い賃金で。
だって、求人出せばどんどん応募があるし、切羽詰っている人ばっかりなんで、給料安くても文句言わんし、文句言っても次から次へと来るもんで、「イヤなら辞めれば?」と、なんぼでも入れ替えが利きます。
雇う側に取ったら笑いの止まらん話です。
こうやって、人材をどんどん使い捨てていった訳なんですね。
失業したから「介護職に就いた」
介護士になりたくて勉強して、資格取った人たちからみたら、なんやねんとか思うでしょうが、こんな人たちでも、介護の仕事を選ぶだけあって、熱心でまじめな方が多いです。
でも、結局は生活できんので、辞めていきます。
失業して介護職になった人たちだけじゃありません。
学校で福祉・介護について学び、夢を持って仕事に就いた若い人たちも、生活できんで辞めていきます。
介護の仕事って、離職率が20%越えてるんですよ。
<つづく>