人類の進化と糖質制限
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- 糖質制限
早いとこは、先週の土曜から盆休みらしいです。
京都高雄倶楽部も、13日から17日までお休みをいただきますが、な~んも予定のない、あらてつです。
今回は、ようやく「人間は炭水化物を食べるようにできているのか。」の考察です♪
人類が地球上に誕生したのが、約400万年前と言われてます。
人類の400万年の歴史の中で、農耕が始まって、麦やらコメやら糖質を多く含む穀物を作るようになったのが約4~5千年前。
それまでは、木の実やら野草やら動物やら昆虫、そして野生に生える少量の果物、要するに糖質のないもの、若しくはあっても大量には食べられてなかったわけですよね。
つまり、400万-約4千年で、人類は339万6千年間、穀物などの糖質の多い食料を常食していませんでした。
ちなみに、日本で農耕が始まったのは弥生時代らしいですから、日本では大体2500年しか穀物を食べてないことになります。ここ重要なんで覚えてくださいね。
それに加えて、コメやら麦やら栽培したとして、その当時、果たしてどれだけの人間がそれを食べられていたのか、疑問じゃないですか?
コメやら麦やらそんなええもん食べられたのは、支配階級だけやったと思うんですが…。
それなのに、
「日本人は、歴史的に炭水化物中心の食生活を送ってきた。だから脂質を食べるようには出来ていない。」
とか、
「日本人は農耕民族だから、穀物を食べるように体ができている。」
ってのは、リクツとして成立たんのでは?だって、食べてこなかった歴史の方が、どう見たって長いですから。
人類の進化のスピードから考えたって、「日本人の体は穀物を食べるようにできている」っておかしいと思いませんか?
人間の体って、弥生時代の前期や、同時期の秦の始皇帝の時代から比べても、機能的になにも変わってないですよね。
「日本人は歴史的に農耕民族であり、穀物を中心に食べるように体が進化してきた」のが本当ならば、農耕が始まってから2500年の間に、糖質を摂取することに対して、何らかの進化があって適応してないとおかしいですし、糖質の過剰摂取による糖尿病なんてありえませんよね。
ところが、現実に疾患として糖尿病は存在しますし、患者さんの数も増えています。糖尿病患者の増加数をみると、爆発的な数になっています。2002年に1620万人だった糖尿患者及び予備群が、2006年には1870万人、たった4年で250万人も増加しています。
この数字を見れば明らかですが、人類は、糖質を食べることに対する「進化」も「適応」もしておりません。「進化」してたら250万人もの方が、新たに糖尿患者及び予備群になってないはずです。
増加速度を考えると、この先「糖質を一杯食べても糖尿病にならない」ように進化するとは、到底思えません。
「日本人は農耕民族で、歴史的に米を食べてきたから、そういう体になっている。だから炭水化物を食べなきゃダメ。」
339万7千5百年間糖質を食べてきてないのが、2500年で変わるわけなかろーに。
一見、もっともそうですが、ちょいと突っ込めば、全然デタラメな論理なのが良く分かりますね。