糖質制限と糖尿病と菊芋の謎…
- 糖質制限
今朝、江部康二先生が仕事部屋に来られまして、
「糖質制限を続けると、最初は血中ケトン体が2000とかになるが、その後は200とか300に落ち着くだろう。尿中のケトン体も最初は出るが、ケトンを体内で上手く利用できるようになると、尿中にケトンはだんだん出なくなるはず。検査してみよう。」
と、江部康二先生と一緒に高雄病院の外来へ行って、血液と尿を採って検査に出しました。
いつもながら、江部康二先生の探究心と行動の早さにビックリしている、あらてつです。
皆さん、訂正があります。
先日、江部康二先生の講演会のご案内をさせていただきましたが、住所が間違ってました。
正しくは、名古屋市中区丸の内三丁目1番6号です。
愛知県産業貿易館の本館になります。
場所は下記のURLでご確認頂ければ、私の説明より確実です(笑)
愛知県産業貿易館アクセス
http://www.aibsc.jp/tabid/184/Default.aspx
菓子折りさん、ありがとうございました。
さて、仇さんからご質問頂いていた、菊芋について調べてみました。
ネットで見てますと、「菊芋で糖尿病が治った!」とか、「菊芋で血糖値改善!」とか、菊芋が糖尿病に良いなんてサイトや記述がやたらとありました。ほんまかいなと思って、菊芋そのものを調べてみますと???が浮かんできます。
中には、菊芋とジャガイモを食べて血糖値の上昇を比べたサイトもありましたが、被験者は健常人だったりして、血糖値を下げる根拠が良く分からないものが多かったです。
その菊芋なんですが、北アメリカ原産で、芋とありますがイモ科ではなくて、キク科の植物で加糖が集まってできた「イヌリン」が主成分らしいです。
で、そのイヌリンが「糖尿病にイイ」とあちこちで書いてあったのですが、その根拠が、
分解されても果糖にしかならない→果糖は血糖値を上げない→だから糖尿病にイイ
となってたんですね。
けど、果糖はブドウ糖やショ糖に比べて血糖値の上がり方が穏やかなだけで、上げてしまうことには変わりありませんよね~。
しかも、血糖値を上昇させるデンプンを含まないと書いてあるサイトもあったり、ほとんど含まないと書いてあるサイトもあったり、このあたりも、イマイチよく分かりませんでした。
また、イヌリンに関しては、ウィキペディアには、「栄養学的には可溶性繊維の一種で血糖にほとんど影響を及ぼさずうんぬん…。」とあったんですね。
ちゅーことは、羅漢果の甘み成分と同じで、糖質ではなくて食物繊維になるんで血糖値を上げないんですかね。
羅漢果の甘み成分は、テルペングリコシド配糖体といいまして、糖質ではなくて食物繊維に分類されます。
こいつは、江部康二先生がご自身で人体実験(?)されまして、糖尿人でも血糖値を上げないことを確認されましたが、菊芋に含まれるイヌリンは、実験したことないですね~。
う~ん、仇さん、ごめんなさい。これ以上わかりませんでした。
ただ、イヌリン自体に血糖値を下げる効果効能は、期待しない方がいいかも…です。
今度、江部康二先生に聞いてみますね。