続・糖質制限の長期的予後は?
- 糖質制限
今年は一度も海に行ってません。このまま一度も海を見ずに夏が終わりそうな気がせんでもない、あらてつです。
糖質制限の長期的予後のおはなし、続編です。
高雄病院で糖質制限による糖尿病治療が始まったのが、1999年、江部康二先生が糖質制限食を始められて6年、私で3年ですから、まだ10年経っていないんですね。
ですから、長期的に見てどうなのよ?といった質問に対して、「100年食っても大丈夫じゃ~」とは、断言できないのが事実です。
が、
これまで糖質制限を行うことによって改善されたデータや、ある地域に住む方々の食生活から推測することは可能です。
まず、江部康二先生がブログに書いておられたように、現代病の危険因子とされている数値がすべからく改善します。
血糖値はもちろんのこと、内臓脂肪、中性脂肪、LDLコレステロール(真の悪玉コレステロール)など、高脂肪・高タンパクであるにも関わらず、みごとに減ります。(この辺は江部康二先生のブログをご覧ください。)
危険因子が減るということは、病気になる可能性が減るということで、この状態が長期間続くのは、悪いどころかかえって体に良いのではないかなと。
次は、食生活面からの考察です。
アラスカ・カナダ北部・グリーンランド、いわゆる北極圏にイヌイットという民族が暮らしています。(民族名称については各論ありますが、ここではイヌイットとします)
北極圏ですから暖かいであろう筈がなく、めっちゃ寒いらしいです。(済みません、行ったことないので断言できません)
どんくらい寒いかといいますと、この間見ていたテレビ番組では、ましな日で-37℃、寒い日で-50℃近い温度になっていました。
-50℃なんてゆうたら、バナナでクギが打てるどころの騒ぎではない寒さです。
寒すぎてスタッドレスタイヤがいらんそうです。空気中の水分が凍ってキラキラする(ダイヤモンドダストと言うそう)くらいですから、そらそうですね。
これだけ寒いと地面もカチカチです。
もちろん農耕なんてできませんし、野菜や果物なんて作れません。
雪の下に野生のベリーが生えていて、掘り出して食べておられましたが、基本的に食事のほとんどが、鯨やアザラシ、魚などの動物性のタンパク質と脂質です。
従来の西洋医学的考え方からすれば、動物性脂肪、いわゆる飽和脂肪酸の摂りすぎですから、血管性の病気、動脈
硬化やら心筋梗塞、脳梗塞などになってないとおかしいのですが、さにあらず。
このような病気になる人は、驚くくらい少なかったんです。
<つづく>