糖質制限に対する批判
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今日も朝から水やりです。
植物の成長に小さな幸せを感じる今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。あらてつです。
さて、“ごはんこんにゃく”で脅威のダイエットに成功されているsジムさんからコメント頂きました。
こういうブログって絶対批判する人が現れるのですが、逐一勉強して返信されるところが凄すぎます。。
私の場合、「もういいや、面倒だわ」とコメント禁止措置を取りましたもので。。
sジムさん、いつもコメント&お買い上げありがとうございます。
確かに、何かに特化したブログは、批判の対象になりやすいですねー。
特に、糖質制限食は日本の糖尿病治療では、まだまだ異端ですから。
けれど、批判はあってもいいと私は思うんですね。
ただし、批判するならそれに替わるものを提示してもらいたいですが。
糖質制限には、数々のメリットがありますが、現時点では、腎臓病の方には適応できないといった点もありますし、昨日書いたように「長期的予後は分からないではないか」といった批判もあります。
確かに、糖質制限がすべての糖尿病の方に完璧に当てはまるのかと言えば、そうではありませんし、高雄病院で糖質制限食に取り組んで8年目なので、10年、20年経過したデータはまだありません。
しかしながら、今まで選択肢の無かった糖尿病患者さんに、新たな食事療法の選択肢を示したという意味において、大きな功績があると思うんです。(治療的にもちゃんと結果を出していますよ~。)
欧米での糖尿病治療は、従来の「カロリー制限食」以外に、オリーブオイルをふんだんに使った「地中海食」、炭水化物をカウントした「糖質管理食」といった、3つの選択肢があり、患者さん自身が治療食を選択することができます。
ところが、日本の糖尿病治療は、カロリー制限一辺倒で、患者さんに選択肢がないんですね。
糖質制限に対してこんな批判があります。
「食事はバランス良く摂らなければならない。」
「そんな高タンパクな食事を続けるとかえって悪くなる。」
批判するならば、根拠や替わりのものを提示する義務があると私は思います。
「バランスの根拠は?」
「カロリー制限を続けても、血糖コントロールが悪くなって合併症に至る方がいる。どのような食事を摂れば合併症にならずに済むのか?」
この問い掛けに対して、未だ明確な返答を聞いたことがありません。
糖質制限を続けている限り、脱・糖尿病です。
カロリー制限食で血糖コントロールが出来て批判されるなら未だしも、出来ていないのに批判するなら、替わりになるものを示すのが筋だと思うのですが、どうでしょう。
他の選択肢を示す責任があるのではないかと。
先程も書きましたが、糖質制限も完全無欠な食事療法ではありませんし、今後、あらゆる糖尿病患者さんに対応できるよう、改善していく必要あると思います。
商売の世界では、「苦情は宝」と言います。これは、医療の世界にも当てはまると思うんですね。
批判がなければ、自己完結してしまう危険性がありますから。
根拠のある批判、代替案のある批判なら、喜んでお受け致します。
そして、糖質制限をより良くしていくための参考とさせて頂きます。