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糖質制限なイタリアン

  • 糖質制限食食材

暑中お見舞い申し上げます。
って、梅雨も明けんうちから秋のような空が広がってます。
明け方、寒くて目が覚めたあらてつです。
え~、先日、「イタリア料理ってオリーブオイルいっぱい使うので糖質制限食なんじゃない?」「けど、パスタ食べるからダメだよね~」なんて話を小耳にはさみました。
オリーブオイルをいっぱい使えば糖質制限食かといえば、そうではないのですが…。
けど、伝統的なイタリア料理って、パスタを食べつつも低GIで、いわば、江部康二先生が提唱される、『食生活十箇条』に当てはまる食事なんですね。
「糖質制限食と食生活十箇条は、小麦あかんやろ?そやのに、なんで小麦でできたパスタがええねん!」
と仰るそこのアナタ!
この話には、続きがあるんですぜ。
ここで、『食生活十箇条』の第一条を思い出していただきたいのですが、
一、主食は未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
となっております。
で、イタリア料理で使われるパスタですが、よく「デュラムセモリナ100%」なんて書いてあったりしますよね。
この、「デュラムセモリナ」ってなんじゃいな?と言いますと、まず、デュラムというのは小麦の種類です。セモリナは粗く挽いた状態のことを言うそうです。
要するに、デュラム小麦を荒挽きしたものが、デュラムセモリナで、精製した普通の小麦粉とは違うものなんです。
精製してないので、普通の小麦粉のように、即時に吸収されません。ですから、パスタのGIは低く(GI50)なっており食べても、「グルコーススパイク」が起きにくいんです。
「グルコーススパイク」が起きにくいから、代謝が安定する、代謝が安定するから、血管障害やら心臓病やらアレルギーが起きにくい、そこへもって、新鮮なオリーブオイルをタップリ使うので“体に良い”のでしょうね。
そもそも、イタリア料理に限らず、伝統的な料理ってそれぞれ経験的に“体に良いもの”が選ばれて残って来たと思うんです。
ただ単に、「オリーブオイル使うから体に良い」とか、「パスタ食うてるからあかん」とかじゃなく、全体的な組み合わせが大事なんだなと。
地中海料理しかり、日本の玄米菜食しかり、中国の医食同源の考え方もちょっと違うかもですが、近いもんがあると思います。
ちなみにイタリアでは、「パスタはデュラムセモリナ以外で作ったらあきまへん」なんて法律があるそうですよ。
『食生活十箇条』
一、主食は未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
二、白パン・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力減らす
三、発酵食品(味噌、漬け物、納豆など)をきちんと食べる
四、液体でカロリーを摂らない(飲みものは水、番茶、麦茶、ほうじ茶など)
五、魚貝類はしっかり食べ、肉類は適量を摂る
六、季節の野菜や海草はしっかり食べ、旬の果物も適量摂る
七、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)など身体に良い油脂は積極的に摂る
八、牛乳は極力減らし、チーズやプレーンヨーグルトは適量摂る
九、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ
十、食事は楽しく、ゆっくり、よくかんで 

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