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Ⅰ型糖尿病と糖質制限

  • 糖尿病

指ではなくて、足が攣った激痛で目が覚めました。あらてつです。

さて今日は、こないだから書こうと思っていて、話がそれまくっていた、Ⅰ型糖尿病とシュガーカウントのお話です。

以前に江部康二先生のお供をして出かけた際、道中、Ⅰ型糖尿病の患者さんの話になりまして、血糖コントロールがなかなか大変と仰っておられました。

私が、糖質制限でもコントロールが難しいのですかと聞きましたら、江部康二先生曰く、

「Ⅰ型の方は、糖質だけじゃなくてタンパク質もカウントしなきゃならんからなー。」

基本的に、タンパク質、脂質、糖質の中で血糖値を上げるのは糖質だけなのですが、厳密に言いますと、時間をかけて少しずつですが、タンパク質、脂質も血糖に変化します。

その割合ですが、タンパク質が、摂取した量の50%、脂質なら10%が血糖に変わります。

ただ、その変わるスピードがとてもゆっくりなので、糖質のように100%が吸収されて一気に血糖値を上げるわけではありません。

ですから、糖質制限的には、血糖値を上げる栄養素とはしていないんですね。

実際、皆さんも実感されていることだと思いますが、タンパク質・脂質中心の糖質制限で血糖値は一気に改善します。

ところが、です。

Ⅰ型糖尿病の方は、そううまく行かないんですねー。

先程の『タンパク質は50%、脂質は10%が時間をかけて血糖に変わる』も、Ⅱ型糖尿病の方には当てはまるのですが、Ⅰ型糖尿病の方にはなかなかうまく当てはまらないんです。

しかも、患者さん個人個人の差が大きく、吸収速度も血糖上昇速度も患者さんによって見事にばらばらだそうです。

江部康二先生や私のブログで良く出る「1gの糖質がⅠ型糖尿病の患者の血糖値を5上げる」についても、あくまで平均的なもので参考にはなりますが、そのまま使って血糖値が安定するというわけには行かないんです。

ですから、糖質だけではなくタンパク質、患者さんによっては脂質も血糖を上昇させる要因として考えないと、Ⅰ型糖尿病の方の血糖コントロールはうまく行かないと仰ってました。

嗚呼、それなのにそれなのに…。

あろうことか、「Ⅰ型糖尿病は食事でコントロールできない」などと仰る方々がおられるんですねー。

次回はそこらへんを書いていきます。

 

<つづく>

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