ブログ

糖尿病の誤解 アブラの誤解編

  • 糖尿病

気持ちだけは平成生まれ、あらてつです。
アブラとトランス脂肪酸の話を書いたら、トラックバックをいっぱい頂きました。それだけこのブログを見て下さってる方が多いということで、ありがたいです、はい。
しかも、先日ブログをご覧頂いている方が、高雄病院へ診察に来て下さいました。
皆さん、ありがとうございます。
さてさて、昨日の続き、糖尿病の誤解編です。
では、最初の質問からいきましょう。
「アブラの摂りすぎが糖尿病(Ⅱ型)の原因なんですよね。」ですが、
違います。
アブラが原因で糖尿病になるのではありませんし、加えていうなら、カロリーの摂りすぎが原因でも、食生活の欧米化が原因でもありません。
そしたらナニが原因やねん!の前に、Ⅱ型糖尿病を発症するまでの経過を説明しますね。
お米やパンや麺類など、炭水化物(糖質)が多く含まれる食品を食べると、その中に含まれている糖質が吸収されて、血糖値が上がります。
血糖値が上がると、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞からインシュリンが分泌されて、筋肉などに糖分を取り込み利用させます。
炭水化物(糖質)の多く含まれている食品を食べますと、その分糖質も多量に吸収されますから、さらに血糖値が上がります。すると、上がった血糖を取り込もうと膵臓からまたまたインシュリンが分泌されます。
ここからが問題で、現代の食生活は、一日三食、間食する方はそれ以上に炭水化物が多く含まれている食品を食べているわけでして、その度に膵臓からインスリンが出ています。
食事の度に、しかも多量のインスリンを出している膵臓は、だんだん疲れていきます。ところが、炭水化物を含んだ食事は止まりませんから、さらに膵臓は疲れます。それでもさらに炭水化物を食べる毎日が続きます。
すると、インスリンを出すことに疲れきった膵臓のβ細胞は、徐々に死んでしまいます。
インスリンを出すβ細胞が死んでいくので、血糖値が上がっても筋肉などに取り込めず、血糖値が上がりっぱなしになります。とうとうⅡ型糖尿病の発症 となります。
ここまで読めばお分かり頂けたと思いますが、糖尿病の原因は、炭水化物(糖質)の摂りすぎなんです。
<つづく>

糖質制限の専門ショップ 糖質制限ドットコム