糖尿病と糖質制限 血糖値が上がるとなんであかんのか編
- 糖尿病
昨日は出張でブログの更新ができませんでした。
訪問して頂いた皆様、ごめんなさいです。
今回は、「血糖値が上がるとなんであかんのか」のお話をさせて頂きます。
いまの業務について、江部康二先生のお供をさせて頂いたり、糖質制限の問い合わせ窓口になったりと、糖尿病の患者さんとお話する機会が急に増えたのですが、その中でびっくりするのが、「糖尿病がどんな病気で、なんで体に悪いのか」を、ご存じない方が多すぎる、いや、ご存じない方ばっかりという事実です。
皆さん、ちゃんと病院に診察に行かれて、糖尿病だと診断されておられます。けれども、なんで糖尿病が体に悪いかをご存じない。
これって、医者から説明受けてないってことですよね。
少し前の江部康二先生のブログに、主治医から詳しい説明を何も聞かされていないとのコメントが2件来ておりました。
こんなもんなんですねー。
ですから、ご質問頂く方々は、血糖値が上がるとなんで悪くてどうなるかなんて説明、もちろん受けておられません。
ここでやっと本題ですが、その前に、糖尿病についての詳しい説明は、6月4日の江部康二先生のブログをご参照ください。
で、
問い 血糖値が上がるとなんであかんのか?
答え 血管がボロボロになるからです。
血糖値が200mg/dlを越えると、血管の内側が傷つけられていきます。さらに、220mg/dlを超えると、即座に血管の内側の傷害が起こります。
要するに、血糖値が200mg/dlを越えている間は、ず~っと血管が傷害されているわけです。
長年に亘って高血糖状態が続くと、その間、血管が傷つけられ続けているわけですから、細かい血管ほどダメージを被ります。
すると、だんだん足の先であるとか、腎臓であるとか、目であるとかの細かい血管が修復できずにボロボロになり、足の壊疽や糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症などの合併症に至るわけです。
また、太い血管もダメージを受けて硬くなっていきますから、高血圧やら心筋梗塞などを引き起こします。
高血糖自体が体に悪いんだよって考えも欧米にはあり、「糖毒」といいますが、これについては、またまた江部康二先生の6月3日のブログを参照してくださいね。
簡単ですが、なんで血糖値が上がると体に悪いかをまとめました。次回は、これにちょい補足を書きますねー。
<つづく>