ロカボを“低糖質”なんて紹介してる人がいますが、決して“低糖質”ではありません。
- 糖質制限
以前Twitterで、ロカボについてツイートしました。
コンビニやらスーパーやらで、胡散臭いロカボマークを付けた商品、やたらと見かけるようになった所為か、
「これって糖質制限で食べても大丈夫なんですか?」
とのご質問がやたらと増えたので、お答えがてらつぶやいてみました。
でもね。
そもそもの話、なんでそんなことをうちに聞いてくる?
ロカボやってるとこに聞きなはれと。
まあ、聞いたところで答えられないでしょうけど。
自分で考えもせんで安直に聞いてくる人達のために、考え方を説明しましょう。
まず、食べて良いのか悪いのか?の前に、糖質制限と血糖コントロールの大前提を。
糖質制限で食べてもいい糖質量のなんですが、
合併症を防ぐための血糖コントロール目標値
空腹時血糖値 優 80~110mg/dl未満
良 110~130mg/dl未満
食後2時間血糖値 優 80~140mg/dl未満
良 140~180mg/dl未満
から逆算して出します。
その計算方法ですが、仮に、2型糖尿病の方で、空腹時の血糖値が100mg/dlだとします。
食後2時間の血糖値を、目標値の140mg/dlに抑えるためには、
140-100=40
で、40mg/dlが上昇の許容範囲ですね。
すると、40mg/dl÷3mg/dlで約13g
この13gが一回の食事における糖質の摂取許容量となります。
なんで3mg/dlで割ったのか?
1gの糖質が2型糖尿病患者の血糖値を3mg/dl上げるから。
とは云え、一回の食事の糖質を13g以下に抑えるのは、慣れないと難しいかと思うので、初めて糖質制限に取り組まれる方は、少し緩めの20g以下くらいを目安にして頂くと、食後血糖値が160mg/dl くらいに収まると思います。
で、ここまで読まれて、賢明な方はお気づきでしょう(笑)
ロカボ食ったら血糖値上がるんちゃうかと。
上がります(笑)
ロカボや、糖質50%やら40%オフで、“糖質制限”なんて謳ってスーパやコンビニで並んでいる商品、パスタやうどんなんかだと、30g以上糖質が入ってます。
これだと、単純計算しても
30g×3mg/dl=90mg/dl
で、空腹時が100mg/dlだとしたら、190mg/dlまで上昇。
血糖値が180mg/dl を超えると、即座に血管の内側が糖によってダメージを受けるので、190mgなんてお話にならない数値です。
これがダイエット目的だとどうか?
30gも糖質食べたら普通にインスリンが分泌されます。
肥満ホルモンであるインスリンの分泌を抑えることができるからこそ、糖質を制限するのであって、普通にインスリンが出てしまってたら、何の意味もありません。
ロカボ商品には、適正糖質やら糖質コントロールの文字が並んでますが、以前、このブログでも書いた通り、実際に食べて血糖値を測ったら、シャレにならないくらい血糖値が上がります。
それの何処がどう「適正糖質」で「糖質コントロール」なのか?
IQが200あっても理解できないでしょう。
という訳で。
ロカボでは、血糖コントロールなんて物理的且つ生理学的に出来ませんので、くれぐれもご注意ください。
もっと簡単に言うと、糖質制限で食べちゃダメ!言うことです、はい。