糖質制限の方が「栄養バランスのいい糖質60%の食事」よりもタンパク質の摂取量が遥かに多いのに、なんで筋肉量が落ちるんですかね?3秒考えなくても分かると思うんですけど。
- 糖質制限
寒いです。
早くも凍え死にそうになってます。
今からこんなことでは、この先思いやられます。
この季節になると、冬のない国に移住したいと心底思う、あらてつです。
冬がないより年中夏が良いですね…。
さて。
前々回、
「糖質制限すると筋肉を分解するから筋肉量が落ちるそうですのよ。」
なんて記事を書いたのですが、ふと、以前に読者の方が、糖質制限しながらトレーニングして筋肉量を測定したデータを送ってくださったことを思い出しました。
あれ、いつやったっけ???と管理ページから探してみたら見つかったので、再度ご紹介させていただきます。
『一例ですが
はじめまして。
いつも楽しく拝読してます。
ありがとうございます。
さて、以下は私の5年前の記録です。
スーパー糖質制限(できていたと思います)、土日にスポーツクラブ通いをしながらでした。
体調良好で、筋トレ+ハード系のエアロビクスも問題なくこなせてました。
やはり筋肉が落ちるのが心配だっので定点観測しながら試してみたら、確かに最初は筋肉量が若干落ちましたが、その後は概ね脂肪だけ落ちているのがわかり、安心して継続できた次第です(今も続けてます)。
あくまで一例ですが、ご参考までに。
体重 脂肪率(量) 筋肉量
4月 83.3㎏ 25.1%(20.9㎏) 26.8㎏(参考)
11月 85.8㎏ 26.6%(22.8㎏) 27.2㎏(開始時)
12月 80.5㎏ 25.1%(20.2㎏) 25.8㎏
1月 78.3㎏ 22.8%(17.9kg) 25.8㎏
2月 75.6㎏ 21.0%(15.9㎏) 25.5㎏
3月 75.8㎏ 19.2%(14.6㎏) 26.1㎏
4月 74.3㎏ 18.1%(13.4㎏) 26.1㎏
5月 73.1㎏ 15.7%(11.5㎏) 26.3㎏(6ヶ月経過)
結果 -12.5㎏ -10.9%(-11.3㎏) -0.9㎏
ウエストは94cm→82cm
身長180 アラフィフです。』
前回、「糖質制限は野菜を食べないからビタミン不足になるそうですのよ(笑)」の記事で
「逆に、摂取エネルギーの60%以上を糖質で摂ってしまうと、野菜なんて殆ど食べられないと思うんですけどねぇ。」
と書きましたが、これってタンパク質にもそのまま当てはまります。
あ、ここから、日本の従来の習慣(笑)通り、
炭水化物=糖質
で書きますね。
以前から何度もご紹介している、「日本人は脂肪の摂り過ぎで糖尿病になった!」と声高に主張していた日本糖尿病学会が推奨する「バランスのいい栄養比率」は
炭水化物 60%
脂質 20%
たんぱく質 20%
となっていますし、
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、摂取エネルギーの内、
炭水化物を55〜65%
脂肪を20~30%
タンパク質を13〜20%
摂るのがいいとしています。
これらに比べ糖質制限だと、やり方にもよりますが、タンパク質の摂取比率は30%以上になります。
で、ここで今更ながら確認なんですが、
筋肉って何でできています?
言わずもがな
“タンパク質”
ですよね。
決して“炭水化物”ではございません。
13~20%しかタンパク質を摂らない食事と、30%以上タンパク質を摂る食事、どっちが筋肉の維持に必要なタンパク質が摂取できるかのか、フツーに考えれば分かるのですが、分からないあんぽんたんの多いこと多いこと。
まだ信じられないなら、ボディビルダーやスポーツで筋トレしたあと、プロテイン飲みますよね?
砂糖水飲む人いないですよね?
なんでプロテインを飲むのか?
筋肉付けるのにタンパク質が必要だから。
なんで砂糖水じゃダメなのか?
そんなもんじゃ筋肉にならないから。
これもフツーに考えれば、いや、フツーに考えなくても分かる話なのですが、ワカランちんが多いです。
という訳なので、読者の方で「糖質制限は筋肉が減る」と言われて不安になっている方がいらっしゃいましたら、そんなことはあり得ないので、安心してくださいませ。