エリスリトールを除く糖質とは?
- 糖質制限
救急車がサイレン鳴らして走っているのに、道を譲らない大馬鹿もんの話をこれまで何回か書いて来ました。
先日、とあるサイトにこの件が書かれていたのですが、道を譲らない理由に、
「今の車は遮音性が高いのでサイレンが聞こえないから」
と書かれていました。
馬鹿言っちゃいけません。
私の車、遮音性を高めるために、ガラスは全部2重の合わせガラスになっていますが、充分聞こえます。
サイレンが聞こえないからどかないんじゃなくて、モラルの問題だと声を大にして言ってやる、あらてつです。
救急車通行妨害罪を制定して、道を譲らない馬鹿どもは救急車に乗れないようにすべきですな。
言いたいことはまだまだあるのですが、キリがないので本日の話題に。
当店で販売している商品、特に甘いものには、甘味料としてエリスリトールを使っています。
ですが、エリスリトールは糖質に分類されるため、例えば目の前にあるモリドル糖質制限ミルクチョコレートには、栄養成分表示欄に100g当たり
糖質:27.1g
として、枠外に
(エリスリトールを除く糖質14.6g)
と記載しております。
時折、この「エリスリトールを除く糖質」についてご質問をいただきます。
こんな感じ
『エリスリトール
糖質制限ドットコムでチョコレートを頼んだのですがエリスリトールを除く糖質とはどうゆう事ですか?
今体をしぼる為に1日糖質を60グラムで抑えてるのですがエリスリトールを含む糖質か除く糖質かどちらを見ればいいのかが分かりません(>_<) 』
エリスリトールを除く糖質というのは、その食品に含まれている全ての糖質からエリスリトールを除いたものを指します。
なんでこんな書き方をしているのか?
エリスリトールは、糖アルコールと呼ばれる糖質の一種で、自然界ではキノコやメロンに、人間が作ったものだとワインなどに含まれています。
人為的に製造するときは、ブドウ糖を発酵させて作ります。
エリスリトールは、摂取しても90%以上がそのまま排出され、糖分として体内で代謝されないので、血糖値などにも影響を与えない、カロリー0の甘味料として使われます。
厚生労働省の特別用途食品のための難消化性糖類のエネルギー評価法(平成3年衛新第71号)による測定、および平成8年5月施行の「栄養表示基準」によるエネルギー換算係数においても、そのエネルギー値はいずれも0kcal/gと測定されています。
現在、糖質のなかで唯一の、エネルギー“ゼロ”で、血糖値を上昇させない甘味料です。
この血糖値を上げないエリスリトール、分類上は 「糖質」 になります。
なので、栄養成分表示に記載する「糖質」は、エリスリトールを含めて書かないといけません。
ですが、これだと血糖値に影響を与える糖質の量が分からないので、全ての糖質から、血糖値に影響を与えない、エリスリトールを除いた糖質を表記しております。
要するに、
「エリスリトールを除いた糖質=血糖値を上げてしまう糖質」
と考えていただくと分かりやすいかと。
最近、他所の“低糖質”や“ロカボ”商品で、エリスリトールを除いたと思われる糖質量を、全糖質量として書いてんじゃないか?と思われる表記をチラホラ見かけます。
こんなところは、食品表示法を知らないどころか、まともに栄養計算してるかどうかも怪しいです。
まあ、ロカボ商品はことごとく血糖値が上がるので、そもそも表記自体が全く使用できないんですけどね。
読者の皆さん、くれぐれもお気をつけくださいませ。