ロカボや緩めの糖質制限で血糖コントロールなんて絶対に無理ですってなお話
- 糖質制限
アルコール類を販売するのに酒販免許が必要なんですが、加えて酒類販売管理者にならないといけません。
この酒類販売管理者、運転免許みたいに3年に1回の更新があります。
でね。
更新の際、研修を受けさせられるんですが、これがまあ本当にくだらないし糞の役にも立たない内容なところまで、運転免許の更新と一緒。
いや、運転免許の更新は、私の受けた範囲では値上げしてなかったと思われるんですが、この酒類販売管理者研修、始めて受けた時は2,400円、次が3,800円、そして今年が5,000円と、初回から倍以上の値上げをしています。
それでいて内容と云えば、本当にくだらない話と運転免許講習のような全く中身のないくだらないビデオを見せられるだけ。
こんなもんでほぼ1日拘束されて5,000円。
値上がった差額と今回の5,000円が何にどう使われるのか、金を取るなら使途を明らかにしろと声を大にして言う、あらてつです。
どうせ天下り共の利権の温床になってるんでしょうけど。
怒り冷めやらずですが、気分を変えて今日の話題。
前回、糖質制限で食べてもいい糖質量の計算の仕方と、根拠になる糖尿病での血糖コントロール目標値について書かせて頂きました。
今日はその続きです。
前回のブログを読まれて、疑問が浮かびませんでした?
世に溢れるロカボや糖質40%オフとかの、緩めの糖質制限な商品を食べたら、血糖値が上がるんじゃないかと。
その通り(笑)
ロカボや、糖質50%やら40%オフで、“糖質制限”なんて謳ってスーパやコンビニで並んでいる商品、パスタやうどんなんかだと、30g以上糖質が入ってます。
これだと、単純計算しても
30g×3mg/dl=90mg/dl
で、空腹時が100mg/dlだとしたら、190mg/dlまで上昇。
何故、食後2時間血糖値の「良」の基準値が、140~180mg/dl“未満” となっているかと言うと、血糖値が180mg/dl を超えると、即座に血管の内側が糖によってダメージを受けるから。
血管がダメージ受けるとどうなるか?
目の毛細血管がダメージを受けると、糖尿病性網膜症
腎臓の血管がダメージを受けると、糖尿病性腎障害
足の血管がダメージを受けると、足壊疽
脳の血管がダメージを受けると、糖尿病性脳梗塞
心臓の血管がダメージを受けると、糖尿病性心筋梗塞
と、皆さんもご存知の代表的な糖尿病合併症となります。
なので、ロカボ食べて食後血糖値が190mgなんて、全くお話にならない数値です。
しかも、空腹時血糖値が100mg/dlって、2型糖尿病の中でも、けっこうコントロールできている方です。
普段の血糖値がもっと高ければ、その分食後血糖値も更に高くなります。
因みに。
ロカボや緩めの糖質制限はダイエット目的だからこれでいいと仰る方が時折おられます。
馬鹿言っちゃいけません。
30gも糖質食べたら普通にインスリンが分泌されます。
そしてエネルギーとして使われなかった糖を中性脂肪に変換して蓄えてしまいます。
肥満ホルモンであるインスリンの分泌を抑えることができるからこそ糖質を制限するのであって、普通にインスリンが出るような量の糖質を食べてしまってたら、何の意味もありません。
ロカボ商品には、適正糖質やら糖質コントロールの文字が並んでますが、上記の計算式や以前に何度か血糖測定結果をご紹介したように、実際に食べて血糖値を測ったら、シャレにならないくらい血糖値が上がります。
それの何処がどう適正糖質で糖質コントロールなのか、理解に苦しむ、いや、全く理解できません。
ロカボでは、物理的且つ生理学的に血糖コントロールなんて絶対出来ませんので、くれぐれもご注意ください。