糖質30%オフとかロカボのような中途半端な糖質制限だと血糖コントロールも糖質制限もできません。
- 糖質制限
先週の土曜日、今シーズン初めてセミの声を聞きました。
ですが、それからず〜っと雨なので、昨日の夕方にちょろっと聞こえた程度で、昨年ほどではありません。
ヒグラシの鳴き声もまだ聞いてません。
ベランダのドラセナ・マジナータの鉢に、13年間で初めてキノコが生えました。
恐らく、この長雨の湿気の所為だと思います。
週末もまた雨って言ってますし、このままだと地中のセミの幼虫までキノコが生えるんじゃないかと思う、あらてつです。
冬虫夏草ってそうでしたよね…。
さて。
随分と長く続いている、ひろみっちさんからいただいたコメントへのお返事ですが、今日は、次回またご説明しますねと保留にしていた、「中途半端に糖質制限するとヘロヘロになる理由」と「大きな問題が発覚」を説明させていただきますね。
まず、
「中途半端に糖質制限をすると、脂肪は燃えないのに糖は入って来ないで、その結果エネルギー不足でヘロヘロなんてなってしまう」
をもうちょっと詳しく説明すると、
例えば、糖質30%オフとかロカボのような中途半端な糖質制限だと、今まで食べていた食事よりは糖質が少ないけれど、脂肪を燃焼してエネルギーにできるほど少なくありません。
つまり、燃焼する順番の2番目の、糖質をエネルギーとしている状態です。
エネルギーとして使える量の糖質を摂取している限り、いつまで経っても脂肪を燃焼できる体にはなりません。
けれど、「使えるエネルギー=糖質」の量が減っているので、エネルギー不足でヘロヘロになってしまいます。
次に、「発覚して大きな問題」について。
栄養士さんが栄養計算する時に、数字の根拠にしてる「日本食品標準成分表」
俗に言う“七訂”によりますと、前々回のブログで取り上げた、ご飯1膳150gの糖質は55.65gとされています。
仮に、33%カットが本当だとすると、約37.2gの糖質ですね。
1gの糖質が2型糖尿病患者の血糖値を約3mg/dl上昇させるので、
37.2g ✕ 3mg/dl = 111.6 mg/dl
ひろみっちさんの食前空腹時血糖が分からないので、書いていただいた一番低い数値の95mg/dl と仮定しても、糖質33%カットの炊飯器で炊いたご飯を1膳食べると、
95+111.6で、206.5mg/dl
血糖値が180mg/dlを超えると、リアルタイムに血管の内壁が傷ついて合併症のリスクが高まるので、正直言って33%の糖質カットでは、血糖コントロールも糖質制限もできているとは言えないですねぇ…。
なので、
「1日の摂取量は1400カロリーだと病院でいわれつて目分量で食べてますが制限のし過ぎなのかなぁ。」
と書いていただいておりましたが、し過ぎと言うほど糖質の制限はできてないですし、これはもう単純に、摂取カロリーが低くてエネルギー不足になっているだけと言ってもいいと思います。
それでも「実際に血糖値は下がってる!」と仰ると思うので、次回はそのあたりのお話を書かせていただきます。