実はラードや牛脂はオレイン酸が主成分で体に悪くないですよってなお話
- 糖質制限
先日、帰宅途中の山道をバイクで走っていると、対向車線に軽自動車が止まっていて、年配の女性が車外に出て電話をしています。
ん?事故?助けはいらんやろか?けど他に人も車ないぞ???
と止まっている車を見てみると、フロントガラスに大きくヒビが入って凹んでいます。
え?誰とぶつかった?と思ってバイクを止めると、軽自動車から5〜6m離れたところで、カラスが死んでました。
同じ山道で、鹿やイノシシが飛び出して来て車にぶつかることはありますが、カラスがぶつかってフロントガラスが割れるなんてのは初めて見ました。
いったいどんな飛び方をしてフロントガラスに突っ込んだのか?
未だに全く解せない、あらてつです。
そう言えば、アメリカの高速道路で飛んできた亀がフロントガラスに突き刺さるなんて事故がありましたね…。
皆さんも、飛来物にはくれぐれもご用心くださいね。
さて。
そんな飛来物とは全く関係ない今日のお話。
先月、大間さんから、マヨネーズとリノール酸の件でコメントをいただきまして、3回に亘って考察させていただきました。
で、大好きだったキューピーマヨネーズの脂肪酸の組成を問い合わせたところ、「数値は出しておりません」と、
「大手食品メーカーが分析してへん訳あらへん。絶対ウソやん」
と思える返事が返って来たと書きました。
で、一般的に販売されている食用油に、いったいどれくらいのリノール酸が含まれているのか、調べてみました。
日本油脂検査協会資料によりますと、リノール酸の多い油は
大豆油 リノール酸 50~57% オレイン酸 20~25%
紅花油 リノール酸 72% オレイン酸 13%
コーン油 リノール酸 47% オレイン酸 33%
オレイン酸の多い油は
ナタネ油 リノール酸 21% オレイン酸 55%
オリーブ油 リノール酸 10% オレイン酸 71%
高オレイン酸タイプ紅花油 リノール酸12~21% オレイン酸70~80%
となっていました。
私の大好きなごま油の脂肪酸比率は、
リノール酸44.2%、オレイン酸39.4%、飽和脂肪酸15.8%
だそうで、リノール酸が約44%ありますが、オレイン酸も約40%あるので、他のリノール酸型の油に比べるとまだ許容範囲ではないでしょうか。
因みに、健康に悪い脂の代名詞になっているラードですが、
オレイン酸 42.9% リノール酸 8.25%
牛脂に至っては
オレイン酸 49.9% リノール酸 3.1%
と、オレイン酸が脂肪酸組成の約半分を占めています。
よく
「動物性の脂肪は体に悪いから植物性脂肪を摂りましょう」
なんて言いますが、なんかオカシイですよね。
はい、動物性の脂肪が体に悪いなんてのは大ウソです。
ラードが牛脂が悪かったら、健康に良いとエビデンスのあるオリーブオイルも、体に悪いことになりますからね(笑)
とんかつ屋なんかにいくと、昔はラードで揚げていたのですが、体に悪いとかで、わざわざ「植物用を使っています!」とアピールしているところがあるのですが、これなんか、「バターが体に悪いからマーガリンにしましょう」と全く同じで、正に根拠のないイメージでしかない訳です。
逆に、かえって体に悪くしちゃってますから、ブラックジョーク以外の何物でもありません。
やっぱり巷間言われていることを鵜呑みにするんじゃなくて、疑ってみるって大事だなと思ったお話でした。