マヨネーズはリノール酸でリノール酸は体に悪いというのは本当でしょうか?
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先週から降り続いた雨がようやく止んでくれて、今日は久しぶりの青空が見えています。
ただ、降り続いた雨の所為で強烈な湿度になっているところへ、日差しが照り付けてるもんで、シャレにならないくらい「モワっ」とした空気です。
空中でクロールしたら前に進むに違いないと思う、あらてつです。
ですが、やってみる勇気はありません(笑)
こんな日は、熱中症になりやすいので、皆さんくれぐれもお気をつけくださいね。
さて。
以前に書いたマヨネーズって素敵♡(だったっけ?)の記事に、大間さんからコメント並びにご質問いただ
きました。
そう言えば、脂肪酸の話をしばらく書いてないことに気づいたので、お答えがてら書いていきますね。
『質問です。
マヨネーズはリノール酸であり、リノール酸の取りすぎは免疫細胞が働きにくくなる。
その結果、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー性炎症疾患を引き起こす」。
また動脈硬化や心臓の病気などを誘発する可能性もあると聞きました。
これは間違った情報でしょうか?それとも「取りすぎ」と言うときの量の問題ないのでしょうか?』
大間さん、改めましてコメントありがとうございます。
本文でご紹介しますと言っておきながら、すっかり遅くなって申し訳ございません。
まず、マヨネーズはリノール酸で、リノール酸の摂り過ぎは体に良くないのか?の前に、まずは簡単に油のお話を。
固形液体含めまして、油脂の主成分は『脂肪酸』と呼ばれます。
この『脂肪酸』を大きく分けると、動物性油脂に含まれる『飽和脂肪酸』と、植物性油脂に含まれるの『不飽和脂肪酸』に分類されます。
さらに『不飽和脂肪酸』は『一価不飽和脂肪酸』 『多可不飽和脂肪酸』に分けられます。
一価不飽和脂肪酸の代表的なものはオレイン酸で、オリーブオイルの主成分です。
オリーブオイルをたっぷり食べるギリシャの方たちに心臓疾患が少ないことから、心臓病やガン、成人病などの発病を抑えるのではないかと注目され、近年研究が進んでいます。
オリーブオイル以外には、菜種油や紅花油などにもオレイン酸酸が含まれていますが、含有量はオリーブオイルの方が多いですね。
最近では、高オレイン酸タイプの紅花油がスーパーで売られるようになって来たので、オレイン酸を摂りたけど、オリーブオイルの匂いや風味が苦手と仰る方は、こちらを使ってもいいと思います。
因みに一価不飽和脂肪酸は、人間の体内で作ることができます。
次に多価不飽和脂肪酸。
コーン油やひまわり油、いわゆる「サラダ油」などに含まれており、今回の本題の「リノール酸」もこの多価不飽和脂肪酸の一種になります。
一頃、テレビなんかで、「リノール酸は悪玉コレステロールのLDLを下げるので体に良い」なんて盛んに言われてました。
今でも、大手食用油メーカーのホームページには、
「リノール酸は、血中のコレステロール濃度を下げると言われています。」
なんて書いてあります。
確かに、リノール酸は必須脂肪酸と呼ばれておりまして、オレイン酸のように人体で作り出すことが出来ないので、外から摂る必要があります。
だがしかし、「悪玉コレステロールを下げる」のかと言われたら、そもそも悪玉コレステロールってナニよって話になりますし、逆に現代の日本人の食生活では、リノール酸を摂り過ぎていて、様々な弊害が出ていると指摘されているんですね。
<次回、リノール酸の弊害を具体的に書いてみます>