糖質制限でエンゲル係数の上昇が悩ましい…。
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少し前に、年末から立て続けにバイクと車が故障した話を書きました。
バイクは、まず持って有り得ないところが壊れましたし、車は2箇所続けてややこしいところが壊れたので、修理代が洒落になりませんでした。
更にもう一箇所壊れてしまって、部品の到着待ちです。
バイクと車を扶養控除して欲しいと心底思った、あらてつです。
わざわざ古いのに乗ってるから、維持費が嵩むんだというご指摘もありますが…。
出費が痛すぎる話が出たからと云うわけではないですが、今日は糖質制限の永遠のテーマ「食費が高くつく」の話題です。
糖質制限を始めて、当店をご利用して頂くようになったお客様から、
「食費が高くついて仕方ない…」
とメール&お電話を頂くことが多々あります。
そうです、バイクと車の修理代も痛いですが、毎日の食費も痛いです。
糖質制限の最大の問題点は、エンゲル係数が高くなることです。
例えば、私の場合、外でランチすることになった場合、「ステーキランチのご飯抜き」やら、ファミレス入っても、「ステーキとサラダ、単品で」なんて頼み方しますし、夕食だって、どうしても肉や魚がメインになりますから、けっこうな金額がかかります。
糖質制限では、「比較的安価な米やパンでお腹を膨らませる」なんてことができませんからね。
だがしかし。
考え方と視点を変えると、そうでもないかと思えて来ますよ。
仮に、糖尿病を発症して合併症になったとすると、最終的にかかる医療費は食費どころの話ではありません。
加えて、網膜症になって失明、腎症になって透析、足の壊疽で切断、なんてなると、生活の質が保てなくなります。
そう考えると、糖質制限でかかる食費なんて、まだ安いもんではないかなと。
と言ってもピンと来ないと思うので、具体例を挙げてみます。
58歳の女性で糖尿病性の網膜症と腎障害を発症した方、年間に掛かる医療費が580万円でした。
自己負担金額は3割ですから、単純に計算しても174万円の医療費を支払っていることになります。
実際は、これに通院費やらなんやら掛かっているわけですから、もっと金額がかさみます。
しかも、症状はどんどん進行しますから、さらに医療費がかかるし病状も悪化するわけです。
そうなってしまったら、食費がどうこうなんて言ってられませんよね。
食費なら創意工夫とインスピレーションで安くあげることは可能ですが、 医療費のやりくりなんて、症状が進んでしまえば不可能です。
ましてや、上記の方のように合併症が出て手術や透析が必要になってしまったら、時間もお金も手間も、とんでもなくかかってしまいますし、なにより生活の質が保てなくなります。
そう考えると、エンゲル係数が少々高くたって、糖質制限でしっかり血糖コントロールする方が、最終的には自分のためになると思います、はい。
まあ、最終的にどっちを取るかは、個人の価値観ですけどね。