断糖やら糖質ゼロやら、極端なことをするのが糖質制限ではありません。
- 糖質制限
先週末、行きつけのカフェに行ったときのお話。
2歳位の男の子を連れた夫婦と思われる男女。
テーブル席の奥に、たぶん母親と男の子、手前に恐らく父親が座りました。
席に座るなりこの二人、タバコを取り出し吸い始めました。
真横と真ん前には、2歳位の幼児。
この行動が全くもって理解できない、あらてつです。
こんな馬鹿に限って、子どもになんかあったら大騒ぎしたり、モンスターペアレントになったりするんですよね。
世の中に馬鹿の種は尽きまじですが、気を取り直して今日の話題。
先日、
『糖尿病がこれだけ増えたのは、あまりに過剰な「精製炭水化物(糖質)の摂取」が原因であり、その精製炭水化物をなるべく減らして、糖尿病やら生活習慣病を減らしましょうね』
ってのが、糖質制限の本来の目的です。 「米・麦絶対食うな!」が糖質制限ではないんですよ。
とツイートしたところ、えらくご賛同頂きました。
何度か書いてますが、糖質制限が流行り出してから、いろんな糖質制限の“流派”が出て来て、
それぞれが
「うちは他とは違う、我こそが本物!」
と主張したいのか、やれ珈琲にMCTオイル入れろとか、牛脂食えとか、糖質はゼロじゃなきゃ駄目とか断糖だとか仰ってます。
珈琲好きな私としては、なんでわざわざ珈琲にケッタイなもん入れて不味くするのか、全くもって理解に苦しみますが、もっと理解できないのは、糖質制限を神格化して原理主義みたいになった人や、宗教みたいになってる人たち。
そもそもね、上記のツイートにも書いてますけど、糖質制限って、糖質を一切摂っちゃダメなんて一言も言ってないんですよね。
糖質は絶対食べない過激な治療法と誤解されますが、そうではありません。
現代社会の食生活は、精製された糖質の摂りすぎになっており、その結果様々な弊害が出てきている、だから過剰な糖質の摂取は控えましょうっていうのが根本です。
なにも、糖質を全否定するわけじゃありません。
私の場合、「人に厳しく自分に甘く」がモットーなので、一度タガが外れるととことん自分を甘やかしますから、極力糖質を遠ざけて生活しておりますが、例えば、ご家族と一緒で自分だけ糖質制限がやりにくいとか、仕事が忙しくて、なかなか糖質制限の食事がしにくいとか、人それぞれいろんな事情があって、なかなか糖質制限を貫くなんて難しいと思います。
いくら糖質制限が体にいいからといっても、家族全員で糖質制限に取り組むんだりすると、エンゲル係数が上昇しすぎて家計がパンクしてしまうと思いますし、特に育ち盛りの子どもがいるご家庭でしたら、米やパンなどを食べない糖質制限は、現実的な問題として無理じゃないかなと。
しかしながら、このような状況でも、スナック菓子や清涼飲料水、その他のお菓子類など、精製炭水化物(糖質)の摂取は減らすことができますよね。
要するに、本来食べる必要が無かったこれら精製炭水化物(糖質)の摂取を見直して、普段の食生活から減らすだけでも、糖質制限に取り組む意義があるわけです。
「糖質は悪!」とばかりに排除するのが、糖質制限ではありません。
糖尿病でしたら、自分の血糖コントロールと折り合い付けながら、ダイエットや健康目的なら、目標値に向かって、上手に糖質と付き合うのが糖質制限です。
極端なことをするのが糖質制限ではありませんので、夢々誤解なさいませんように。