続・糖尿病の原因はエアコン?
- 糖質制限食
車で、脇道から片側2車線の幹線道路に出ようとした時のこと。
一時停止で停まると、前方の歩道(幅1mないくらいでしかもガードレールもありません)を左から3歳になってないくらいの女の子が、子ども用のペダルなし自転車に乗って、ふらふらしながら通って行きます。
こっちを見ながら、子ども心に早く行かなきゃと思ったんでしょう、焦ってる様子がアリアリでした。
通り過ぎるの待ちながら、後ろから親が来るのかと思ったら、誰も来ません
「おいおい、こんな危ないとこ、こんな小さい子一人で、しかもブレーキも付いてない足漕ぎ自転車自転車乗らせるんか???親ドコにおんねん」
と思って、女の子が通り過ぎた方向を見ると、はるか前方に母親と思しき女性が自転車に乗って待ってました。
たわけー!!!!!
こんな馬鹿に親になる資格などないと、心底思った、あらてつです。
けど、最近の若い母親、こんなの多いですね…。
思い出すだけでムカつくので、話を変えますね。
エアコンの話の続きを書くと言いながら、2回続けて全然違う話になっていました。
なので、その続きにいきます。
この
「エアコンの普及が糖尿病増加の原因」
けっこう前から言われてて、お医者さんでも信じてる方多いです。
これのドコがおかしいのか、
「冷暖房の普及で体温調節に使うエネルギー量が減り、カロリー消費が減って糖尿病が増えた。」
を、検証してみましょう。
このリクツを簡単に解説すると、
『エアコンが普及した→体温調節する必要が減った→そのためのカロリー消費が減った→余剰なカロリーが発生→糖尿病の発症』
となります。
なんかオカシイと思いません?
そうです、これって『従来の糖尿病の原因=カロリー』説そのままです。
このブログに来て下さっている皆さんは、とっくの昔にご理解されていると思いますが、糖尿病はカロリーでなる訳ではございません。
糖尿病(2型)は、長年にわたる糖質の過剰な摂取により、膵臓にあるインスリンを分泌するベータ細胞が疲弊して、インスリンの分泌能力が低下、若しくはインスリン抵抗性が増大して起こる病気です。
つまり、糖質の過剰摂取が糖尿病(2型)の原因な訳で、このことが糖質制限による糖尿病治療の生理学的な根拠になっています。
ですが、「カロリーを消費しないから糖尿病になった」なんて言い出すと、この根拠そのものを否定することになってしまいます。
更に云えば、あくまでも「カロリー」というのは「熱量」を示す「単位」であって、「栄養素」ではありません。
したがって、「カロリー」と称される物質が存在するわけではないですし、ましてや単なる「単位」が血糖値を上げるわけありません。
冷静に考えれば分かるのですが、分からない方の為に例を出します(笑)
例えばステーキ。
1,000kcalのステーキを食べたところで血糖値は上がりませんが、糖尿病になってカロリー制限を言い渡されると、真っ先に禁止されます。
その理由は、“カロリー”が高いから。
ですが、先程も書いた通り、“カロリー”は熱量を示す単位であって、血糖に変わる栄養素ではありません。
このリクツで云えば、「カロリー」という単位で血糖値が上がるなら、「ステーキ10cm」でも上がらなきゃオカシイですよね。
だって、カロリーもセンチメートルも、同じ「単位」ですから。
余談ですが、カロリー制限を推奨する医者、栄養士、その他医療従事者で、どれだけの「カロリー」で、どれだけ血糖値が上がるのか、誰も教えてくれません
クドい話ですけど、血糖値を上昇させるのは、「糖質」と呼ばれる「栄養素」の一種であって、「熱量」の単位である「カロリー」ではありません。
これって、普通に考えれば、いや、考えなくても分かる話だと思うのですが…。
もう少し分かりやすい例をあげてみますね。
「脂質100kcal」と「糖質100kcal」を摂取した場合、カロリーは全く同じですが、血糖値が上昇するのは「糖質100kcal」です。
血糖値を上げるのがカロリーなら、脂質100kcalと糖質100kcalで、同じ様に血糖値が上がるはずですが、天地がひっくり返ってもそんなことにはなりません。
こんな簡単な例を取っても、血糖値を上げるのは「カロリー」と呼ばれる「単位」ではないのは明らかです。
なので、
「エアコン使うようになって体温調節でカロリーを消費しなくなったから、余剰なカロリーが増えて糖尿病が増加した」
なんて理論は、どう考えても成り立ちません。
一見もっともらしい話も、冷静に考えればオカシイなと気付くのですが、思い込みが邪魔するんですかねぇ…。
常に柔軟な思考を持ってなきゃ駄目だなと思ったお話でした。
<おそまつ>