食べた栄養は体内で燃える順番があるんですのよってお話
- 糖質制限
最近、頭の中でずっとリフレインしてる曲があります。
ドザえもん~、ドザどざえもん~、ほんわかぱっぱほんわかぱっぱ、ドザえもん~♪
こんばんは、ぼく、土左衛門です。
リハビリを受けるか、しばらく旅に出る必要があるんじゃないかと思う、あらてつです。
誰か私を連れて逃げて…。
意味不明な話は置いといて。
昨日、私の糖質制限の師匠、M本先生の「酒飲みは糖質制限失敗する論」をご紹介しました。
実体験から生み出された論理は、なるほど説得力がありましたね(笑)
特に、栄養素の燃える順番は頭に入ってたハズなのに、アルコールが体内にある限り、他の栄養素が燃えないのは盲点でした。
言われてみれば当たり前だったんですけど…。
ここで、初心に返って、栄養素が燃える順番の話と、それに付随して糖質制限で痩せる理由についておさらいしてみますね。
皆さんも、是非、お付き合いくださいませ。
人間の体は、本来であれば、脂肪を日常的に燃やしてエネルギーとするように出来ています。
私がこうしてパソコンに向かっているときや、歩いているとき、家事程度の運動量でしたら、本来使われるべきは脂肪です。
ですが、朝昼晩に3時のおやつに夜食にと、糖質を過剰に摂取する現代の食生活では、本来燃えなきゃならない脂肪が燃えずに、どんどん皮下脂肪&内臓脂肪として溜められています。
ナゼ糖質をいっぱい食べるとそんなことになるのか?
ここで昨日の栄養素の燃える順番が出てきます。
摂取した栄養素は、体の中で燃える順番が決まっておりまして、
1、アルコール
2、糖質
3、脂質
4、タンパク質
となっております。
いつもだったら、
「普通に社会生活を営んでいて、朝昼晩と酒飲んでる方はそうそうおられないと思うので、1のアルコールは置いといて」
とご説明するのですが、M本先生や当店の栄養士あやのみたいな酒飲み(笑)は置かずに続きを読んでください(笑)
例えば、食パンにバターを塗って食べるとします。
極めて一般的なこの組み合わせの場合、パンの糖質とバター脂質を一緒に食べることになります。
この場合、上記の燃える順場に照らし合わせると、食パンの糖質が先に使われて、バターの脂質は使われません。
加えて、使われずに余った食パンの糖質は、インスリンの作用によって脂肪に変えられます。
そして、使われなかったバターの脂質と一緒に溜め込まれてしまいます。
具体的な数字を挙げると分かりやすいです。
「朝は食パン一枚しか食べてへんのに、全然やせへん!」
などとのたまう女性がいるとします。
七訂栄養成分表によると、食パン一枚の糖質量は、約30g。
バターは、ほぼ糖質がなくて、約80%が脂質です。
食パン1枚にバター10g塗って食べるとします。
糖質と脂質に限って簡単に計算すると、
糖質1gで4kcalなので、30×4で120kcal
脂質は1gで9kcalなので、8×9で72kcal
朝これだけ食べて、昼食までにこのエネルギーを消費しきれるのか?
けっこう厳しいもんがあると思います。
厚生労働省、第3回運動指針小委員会資料によりますと、デスクワークで消費するカロリーが、1時間で79kcal とされています。なので2時間だと158kcal。
これだと、朝食べた糖質分のカロリーは消費できるし、バターの脂質も消費できそうです。
ですがこの計算、25歳の女性を基準に算定しています。
これが30、40、50と年を重ねると、筋肉量も減って基礎代謝がガクッと下がります。
すると、午前中だけでパン1枚+バターのエネルギーを消費できないどころか、「食パンの余った糖質が脂肪になったもの」に「バターの脂肪」がそのまま上乗せされて、見事に皮下脂肪として鎮座ましますことになるわけです。
<つづく>