低GIは本当に糖尿病に良いのか?
- 低GI
気がついたらもう3月。
一年の2/12が終わってしまいました。
2/12と書くと、まだまだ先がありそうですが、1/6 と書いたら、今年も残りわずかやんと思えてしまうのはナゼでしょう?
今度気付く時は、11/12 が終わってそうな気がする、あらてつです。
そして気が付いたら、また一つ歳を取って行く…。
なんか切なくなる(笑)ような話はこれくらいにして、おニューブログで2回目の更新です。
よく、
「○○はGIが低いので、糖尿病患者の方にお勧めします。」
とか、
「糖尿病になったら、GIが低い食品がいいでしょう。」
なんて書いてある本やサイト、はたまた食品を多々見かけます。
お医者さんでも「低GI食品は糖尿病に良い」と仰る方がおられます。
果たして低GI食品は糖尿病に良いのか?
結論から言えば、糖尿病を発症しちゃえば、基本的にGIに関係なく含まれている糖質分だけ血糖値は上がります。
そもそもGIってナニ?なんですが、食品に含まれる糖質が、吸収されて血糖に変わる速度を指数にしたものです。
数字が大きければ大きいほど、血糖値の上がるスピードが早い食品ということになります。
ちょっと話は飛びますが、先日、糖質制限を批判しているサイトがありました。
曰く、
「糖質制限は、糖尿病治療で重要なGIを無視している云々カンヌン…」
書いてる方はお医者さんでした。
私ごとき市井の一市民が、GIについて説明してこの方の知性を侮辱したくはないですが、この認識は如何なものかと。
GIってのは、健常人で計測した数値でして、しかも、欧米人でのデータです。
日本人のデータではありませんし、さらに言えば、糖尿病を発症された方で計測した数値なんて聞いたことないです。
実際、糖尿病患者さんに、低GIで血糖値を上げないと言われている玄米を食べてもらって食後血糖を計ったら、皆さん軽く200mg/dlを越えますし、症状が進んだ方なんて、400mg/dlを越える方もおられます。
玄米に限らず、他の低GIと言われる食品、例えば全粒粉100%のパンでも、ライ麦100%のパンでも同じ事が起こります。
糖尿病である程度症状が進んだ方は、血液中に取り込んだ糖の処理が追いつきません。
ですから、低GIといわれる食品でも、食べればそれに含まれている糖質の分だけ、血糖値は上がってしまいます。
もう一回書きますが、GIというのは、糖質が吸収されて血糖に変わる速度を指数にしたものです。
数値が小さいと云えど、血糖値が急激に上がらないだけで、糖質を摂っていることには変わりありません。
したがって、血糖値は上昇します。
しかも、この「GI」自体がけっこういい加減な数値なもんでして、基準にする食物によっても数値が変わりますし、研究者によっても数値が違います。
要するに、明確な基準がありません。
ですから、GIはダイエットや糖尿病予防が目的の方が、食事するときの目安にされる分にはいいですが、糖尿病になってしまった方は、「GIが低いから大丈夫」と思って食べてしまうと、エライことになるのでお気をつけくださいませ。