運動は糖尿病の予防になるのかならんのか
- 糖尿病
知人が漁師になりました。
昨日、採れた魚の写真を送ってくれたのですが、どれも美味しそうです。
来年、一緒に漁に出ましょうと誘ってくれました。
「あらてつの糖質制限な日々」が「あらてつの漁師な日々」に変わってる可能性があると思う、あらてつです。
来年の春以降、ブログが更新されなかったら、確実に漁師になったと思ってください(笑)
で。
漁師とは何の関係もない本日のお話。
ここ数回書いて来た
「運動と糖質と糖尿病」
結局のところ、今回の表題の
「運動は糖尿病の予防になるのかならんのか」
なんですが、前回までの考察からのあらてつ的結論は、
「運動って、巷で思われてるほど糖尿病の予防、ひいては治療効果がないんじゃないの」
になりそうです。
あっ、
“肥満症でBMIが25も30もあって、インスリン抵抗性があるような人が運動で痩せて血糖値が下がった”
なんてのは別の話ですよ。
まあ、この場合問題の論点も別ですけどね(笑)
だいぶ前になりますが、2009年に東海大学の大櫛陽一先生が運動と血糖値について共同研究されまして、私、コーディネーターを務めさせて頂きました。
糖尿病の方で通常のカロリー制限食と糖質制限食、運動あり、なしで食後血糖値の変動を調べたのですが、ストレートに言うと、それまで思われていた程の効果が出なかったんですね。
普段からコントロールが良くて痩せてる方は、「食後30分に30分の運動」で血糖値が下がりましたが、コントロールが悪くて太ってる方の場合、ほぼ血糖値が下がりませんでした。
これは糖尿病を発症してしまった方のばかりでしたが、恐らく予防の段階でも当て嵌まるような気がします。
つまるところ、運動してても糖質を過剰に摂っていれば、糖尿病になる危険性が高くなると。
そもそも、日本人がくまなく白米を食べられるようになったのは、第二次世界大戦以後、高度経済成長期以降です。
しかも一気に吸収されて一気に血糖値を上げてしまう、パンやらお菓子やら清涼飲料水などの精製された糖質を毎日山盛り食べているのが、現代人の食生活なわけです。
私の父母の世代も、戦争終わってひもじい中育って、ようやく食卓が豊かになったのは、高度経済成長期以降だと言います。
縄文時代を例に出すまでもなく、つい最近まで白い米なんて庶民が腹いっぱい食べるなんてできなかったことを、豊かになりすぎて皆が忘れてるような気がします。
いくら運動してても、山盛り糖質を摂ってては効果があまりないどころか、全く予防につながらないこともあるってところですね。
「過ぎたるは及ばざるが如し」
この言葉に尽きると思います、はい。
<おしまい>