糖質制限の効果と食物の消化吸収について
- 糖質制限食
京都は、12日から昨日までずっと雨でしたが、今日は久し振りに太陽が出ています。
久し振りに外に洗濯物干して出勤。
以前に「念願の乾燥機付き洗濯機を買ったけど梅雨の間も乾燥機能を使わなかった」なんて話を書きました。
先週からの雨で、梅雨でも使わなかった乾燥機能を使いました(笑)
ちゃんと乾いているバスタオルをたたみながら、文明の利器って凄いなと浦島太郎になっている、あらてつです。
それでも晴れて外に洗濯物干せる方がいいですけどね。
で。
洗濯物とは全然関係ないのですが、kyouya さんから、糖質制限の効果についてと食物の消化吸収についてコメント頂いたのでご紹介です。
『糖質制限の効果を実感
いつもお世話になっております。あらてつさんの言う通りですよね。
糖質制限が効果がないんじゃない。糖質制限という言葉だけ理解したつもりになって、「体で」実感していないから効果がないんです。グルメで、食べ物の写真だけ見て、味の良さを実感することはできないように。何か、おかしいと思うんですよね・・・。
私の場合、米類とかパン類を食べるとお腹が急激に張って動けなくなるほどの苦痛を味わっていたということに気づけました(病院のアローゼンって薬が全然合わなくて、酸化マグネシウムの薬を自分で買いましたが、こっちのほうがかなり効きましたw。米を取らないと便秘になるって言われてるけど、あれも嘘っぱちです。正しくは「米を適切な量取らないと便秘になりやすくなる」です。「なる」という断定表現では誤解がありますし、いくら取ってもいいわけなんてありません)。
不思議なことに、米とか野菜とかのほうが肉、魚、卵より消化に悪いというのはなぜか知られていないんですよね汗。「お粥、うどんが消化にいい」ってそれは「イメージ」であって、「実験的に得られた、理論で導きだした結果」ではないんですよね。
草食動物の消化管のほうが、肉食動物の消化管よりだいぶ長いというのは有名ですね。よく思ったら飲み過ぎか何かで吐いたときに麺が出てくることは腐るほどありましたが、肉が出てきたことって普通ないですもんね・・・。ペプシンの影響だと思うのですが(タンパク質は胃で既にある程度分解を受けますので。炭水化物は小腸に来てやっと本格的に分解です)。
だから、米とかをがっつり食べたときに吐き気がするのも何となく分かった気がします(人間は意外とライオンとかの消化器の長さに近いですし。もともと大量の植物を消化できるような構造ではないんですね)。
自分の場合、炭水化物不耐症みたいな感じかもしれません。それならそれで自分のできるようなことをやっていきたいと思いました。1食糖質をほとんど取らないで、もう1食は糖質をちょっと取ってみるということをしてみると、意外とかつてみたいな「腹部膨満感」が消えて、便秘ぽくなくなったので、これが合ってるのだと思います。
そういういろいろな「実験」をサボってる人が「糖質制限は危険」とかほざいてるのだろうなって思いましたね。そりゃ、見ただけで応用しなかったらただのアホですたいって思うんですよね・・・。なぜ、こういう当たり前の理屈がお分かりにならないのか、理解に苦しみますね汗。
言葉は汚くなりましたが、1人でも多くの人に糖質制限の可能性が伝わればと思いますね。あまりうまくまとめられませんでしたが、あらてつさんのブログでちょっとずつ学んでいきたいなと思います。』
kyouyaさん、改めましてコメントありがとうございます。
糖質制限の効果についてですが、
『糖質制限という言葉だけ理解したつもりになって、「体で」実感していないから効果がないんです。』
『そういういろいろな「実験」をサボってる人が「糖質制限は危険」とかほざいてるのだろうなって思いましたね。そりゃ、見ただけで応用しなかったらただのアホですたいって思うんですよね・・・。なぜ、こういう当たり前の理屈がお分かりにならないのか、理解に苦しみますね汗。』
これは正にお書きになられてる通りですね(笑)
そりゃ、人によって合う合わないは絶対にあるんで、糖質制限が合わなくて効果が無い人も確実にいます。
ですが、「効果が無い」と仰ってる方の殆どが、ちゃんと出来ていないことが多いですし、kyouyaさんのように自分の頭で考えていろいろ試してみるなんてやっていない。聞き齧りの知識だけでデタラメなことをやっちゃってます。
そら、効果出んのも当たり前ですわ(笑)
あと、危険だと言ってる人の殆どが、自分でやってない。
やりもせんと危険危険。
説得力がカケラもありません。
ホンマに理解に苦しみます。
で、kyouya さんが自分の身体で体感された、米類とかパン類を食べると体調が悪くなる件。
「米とかをがっつり食べたときに吐き気がするのも何となく分かった気がします(人間は意外とライオンとかの消化器の長さに近いですし。もともと大量の植物を消化できるような構造ではないんですね)。」
肉食動物と草食動物の消化器官を比べると、肉食動物の方が単純です。
それは何故か?
草食動物が食べる草に含まれる食物繊維は、消化吸収されにくいから。
なので、草食動物の腸は肉食動物の腸よりも、遥かに長くなっています。
胃の構造も違います。
ウシに胃袋が4つあるのは有名ですが、これは食物繊維を多く含む草などは、消化吸収されにくいので、反芻と言って何度も胃袋⇔口に戻すを繰り返して消化し、腸で栄養分を吸収しやすいようにします。
さらに加えると、草食動物の腸には特殊な細菌がいて、食物繊維の分解を助けます。
逆に云えば、ここまでせんと消化吸収できないのに、胃が一つしかなくて反芻もしなくて腸の長さもイヌと変わらない我々人間が、食物繊維を摂って効率的に消化吸収できるわけなかろうと。
つまりは、
「人間の胃腸は草食に向いてません=消化吸収に時間が掛かって身体に負担を掛けるのは肉じゃなくて植物」
ということになります。
これまた以前に何度か引用した、「ヒューマンニュートリション」というイギリスの栄養学の教科書の一文をご紹介します。
『現代の食事では、・・・・・デンプンや遊離糖に由来する「利用されやすいブドウ糖」を大量に摂取するようになっている。
このような食事内容は血糖およびインスリン値の定期的な上昇をもたらし、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で健康に有害であることが強く指摘されている。
農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するようになったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀物ベースの食物に適応していない。
ましてや高度に加工された現代の食物に対して、到底適応しきれてないのである。』
食物繊維の話と若干ずれますが、
「進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀物ベースの食物に適応していない。」
を
「進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ食物繊維ベースの食物に適応していない。」
と置き換えてもらえば分かりやすいかと。
ただ先程も書いた通り、何事にも例外はありますし、穀物やら食物繊維を有効利用できる人もいるか可能性は否定しませんが(笑)