糖質制限と運動についての考察 その5
- 糖質制限
先日の山形出張、空港から先方さんまで行くのにレンタカーを借りました。
空港のレンタカーカウンターで手続きを終え、駐車場に向かって外に出た途端、
「寒っ!」
なんと気温は2度。
スーツに薄いコートだったので、このままではレンタカーにたどり着くまでに凍死してしまうと生命の危機をリアルに感じていると、レンタカー屋のお姉さん、満面の笑みで
「今日は暖かいですよ〜。昨日なんて雪が降ってましたから」
確かに、前回山形に来た時は−7度でした。
それに比べれば9度も高いです。
だがしかし。
家庭用の冷蔵庫よりも低い気温を暖かいとは、山形の人は普段何度の気温で生活しているのだろうか?
山形をナメていたと後悔した、あらてつです。
次回は厳重装備で山形入します。
で。
ロンリークライマーさんから、登山とトレーニングと糖質制限食についてご質問頂きまして、確かその4までいろいろと考察してみたと思うのですが、その後、出張を言い訳にして得意技の放置プレイが炸裂してしまいました。
にも関わらず、その後もロンリークライマーさんから、スーパー糖質制限に取り組みながらのトレーニングと登山と体調の変化を詳細にご報告頂きました。
ロンリークライマーさん、ありがとうございますm(__)m
頂いたご報告、運動と糖質制限を組み合わせたデータがなかなかございませんので、大変興味深いです。
コメント量が多いので、時系列順に要役させて頂きますと…
3/14
・気力が全然みなぎってこない
・自宅でのトレーニングも1/5で終了
・ボルタリングも身体に力が入らない
・アルコールを飲むと直に酔わなくなったけれど軽い二日酔になった
・筋肉痛になった
3/16
・トレーニングの前にバナナを食べると所定回数のトレーニングができた。
Q1ートレーニング前に糖分を摂るとしたら目安はどれくらい?
Q2ー糖質を摂らない動物はどうやって筋肉を育てる?
人間だけが マッチョになる為に炭水化物を利用してるだけ?
使える筋肉は炭水化物を摂取しなくても育てる事ができるのでは?
3/20
・中鎖脂肪酸コーヒーを一杯飲み10kgの荷物を背負って往復4時間の軽い登山をしてみた。
ヘロヘロにはならなかったが、途中からお腹か減ってかなり身体が重く、呼吸が少し苦しい感じになった。
3/22
・ジムにて筋トレ 糖質摂取を30分前と途中の2回に分ける。
結果、糖質制限時よりもレベルアップ
Q3ー筋トレによってどの位の糖分が消費されるか
消費できなかった糖分はスーパー糖質制限に影響してくるのか?
通常摂らなくなった糖分がいきなり身体に入った時、どんな影響を与えうるのか
・アルコール摂取後の酔い方がやはり遅くなった。
・筋トレ後の疲労感が変わった。
・胃酸過多が改善
3/28
・スーパー糖質制限実施後、約1ヶ月経過
体調は波がある。
ケトンチェッカー +1(0.15)
もう少しケトンが出ていると思っていた。
Q4−トレーニングの際に糖質を摂取している所為か?
4/05
・不調ではなかったので経過報告に間が空いたが、今日は身体がだるく大きな息をしている。
・糖質制限食自体にはだいぶ慣れてきた。
・筋トレしないで虎やライオンのように強くなりたい(笑)
・外出時、昼食は炭水化物の店ばかりで困る。
4/06
・糖質なしで筋トレ
・Maxベンチプレスの重量 前回65kg→70kg
・ルーティントレーニング ほぼ普通どおり。
・身体の調子は悪いが糖質制限していてもパワーが出た。
ロンリークライマーさん、改めましてコメント並ぶにご報告ありがとうございます。
お返事がおもいっきり遅くなってしまい誠に申し訳ございません。
取り急ぎご報告内容の考察とご質問のお答えにいってみましょう。
スーパー糖質制限食に取り組まれて、時間の経過と共にトレーニングの様子を頂きましたので、体調や身体の変化が良く分かり大変興味深いです。
3/14のご報告にある、「気力が全然みなぎってこない」は、糖質制限に取り組んだ当初、私や周囲の人達も同じ症状(?)に陥りました。
これは、考察その2で書いた
「ウン十年脂質を燃焼して活動するなんてことをせずに糖質をエネルギーにして来たので、脂質を代謝する能力が錆びついてうまく燃焼せず、エネルギー不足になっちゃう訳です。」
の状態がまだ続いてエネルギー不足のような症状が出たものと思われます。
「アルコールを飲むと直に酔わなくなったけれど軽い二日酔になった」
に関しましては、何故でしょう(笑)
私の知人で
「糖質制限始めたら肝機能が全部改善したし休肝日が要らなくなった!」
と豪語していた人物がいましたが、どうも周囲を見ていると、糖質制限に取り組むと肝機能がアップするみたいです。
ですが、私のようにアセトアルデヒド脱水素酵素が欠損していて元々飲めない人間だと、肝機能がアップアップしたところでアセトアルデヒドを分解できませんので、ある一定以上飲めば、酔いが回るのが遅くなっても最終的にアセトアルデヒドの所為で二日酔になってしまいます。
ロンリークライマーさんも私と同じタイプでしたら、もしかしてこれが「アルコールを飲むと直に酔わなくなったけれど軽い二日酔になった」の原因のひとつかもです。
<つづく>