糖質制限と運動についての考察 その3
- 糖質制限
こないだちょろっと書いた気がする、次男が保育園落ちて待機児童になった知人の話。
自営業なんですが、どないもこないもならんので、しばらく店を閉めることになりました。
少子高齢化が言われ出して久しいですが、これまでの政権、現政権も含めて、全て無為無策のまま今に至ってます。
政治家共は、票にならないとこには金を使いません。
この連中は、自分の懐に金が入りさえすれば、この先国がどうなろうと知ったこっちゃないんでしょう。
ですが、この政治家共を選んだのは、他でもない日本国民だと言うことを肝に銘じる必要があると思う、あらてつです。
この国民にしてこの政治家有りですね…。
で。
前前前回からの続きをば。
ロンリークライマーさんからのご質問の本題部分に行きますね。
『私は病気ではないので、身体がシンドくなったら糖質制限やめて直ぐに普通の生活に戻れば済む事ですが、できる事なら突然のヘコヘコ状態も無くしたいし、長時間対応の脂肪エネルギーを今後もうまく利用したいと思っています。
昨年、上高地から笠ヶ岳まで約23kgの荷物を背負って4日間歩いたのですが、途中槍ヶ岳でエネルギー不足なのか気分が朦朧として歩けなくなりました。幸い少し休んだら回復し、無事完歩できました。ちなみに私は173cm.体重60kg 体脂肪率14%。ゆるゆる糖質制限前は19〜20%見た目より体脂肪率が多めです。
ネットでは糖尿病、減量目的の糖質制限資料は沢山ありますが、まだスポーツ利用の資料は少ないのでこちらに記事かありましたのでお邪魔しました。一つだけ質問させて下さい。
私のようなものがケトン体を利用してスポーツや登山をしたい場合、最初は一食あたり糖質20g以下にして、6ヶ月位経ち落ちついたら少し緩くしてもケトン体(糖新生)を活用できているのでしょうか?アスリート達の糖質制限度合い、目安をご教示お願いします。』
まず、
「槍ヶ岳でエネルギー不足なのか気分が朦朧として歩けなくなりました。」
ですが、前前前回に引用させて頂いた、今井選手のコメント。
「20キロ地点で甘いスポーツドリンクをもらうと、30キロ過ぎにお腹が減って、お腹の中がかゆくなるようなエネルギー切れの症状が起きていた。」
と同じような感じですね。
この件ですが、身体に入った栄養素は、
1,アルコール
2,糖質
3,脂質
4,タンパク質
の順でエネルギーとして使われるそうです。
競技の前に酒飲むやつはおらんでしょうから、1のアルコールは置いといて、マラソンのように、本来、脂肪を燃焼した方が効率的な競技なのに、走り出す前や途中で糖質を摂っちゃうから脂肪が上手く使われない&燃焼が阻害されてヘロヘロになってしまうのではないかと私は思います。
もう少し詳しく考察してみましょう。
我々人間は、本来ならば平静時や軽い運動や持続性の運動などのときは、脂肪をエネルギーにしており、急激な運動のときに糖質を使います。
早い話、普段過ごしている時間のほとんどを、脂肪をエネルギーとして使っているわけなんですね。
ちなみにこれは生理学的な事実で、どっかの学者の学説や大学教授の仮説ではありません(笑)
ところが、本来なら脂肪を燃焼させなきゃならないはずなのに、そこへ糖質を摂ったらどうなるか?
上記の順番を思い起こしていただけば分かりますように、脂肪より先に糖質が燃えてしまいます。
ということは、本来使われなきゃならない脂肪が使われず、糖質が先に使われてしまうことになりますよね。
ですが、体内に備蓄されているグリコーゲンの量ってたかが知れてまして、日常生活よりも強度の高い運動、要するスポーツだと即、使い切って枯渇してしまいます。
そこへもって、普段から緩めの糖質制限だと、脂肪の燃焼も中途半端なので、体内の糖が枯渇すると動けなくなってしまいます。
今井選手の
「20キロ地点で甘いスポーツドリンクをもらうと、30キロ過ぎにお腹が減って、お腹の中がかゆくなるようなエネルギー切れの症状が起きていた。」
や、ロンリークライマーさんの
「槍ヶ岳でエネルギー不足なのか気分が朦朧として歩けなくなりました。」
は、正にこの状態に当てはまるのではないかと。
で、ロンリークライマーさんがしばらく休んで回復したのは、体内で糖新生が行われ、グリコーゲンが作られたからだと思います。
何事も中途半端が一番あかんゆうことですね(笑)
なので
私のようなものがケトン体を利用してスポーツや登山をしたい場合、最初は一食あたり糖質20g以下にして、6ヶ月位経ち落ちついたら少し緩くしてもケトン体(糖新生)を活用できているのでしょうか?アスリート達の糖質制限度合い、目安をご教示お願いします。』
ですが、スポーツで脂肪をエネルギーとして使いたいのであれば、上記の理由で緩めの糖質制限ではムリだと私は思います。
糖を摂った途端、そっちが先に使われてしまいますので。
スーパー糖質制限で、摂取エネルギーを増やす方が、ロングディスタンスの競技には向いていると思います。
それからそれから、ケトン体は体内で脂肪が代謝された時に生成されるもので、あくまでも副産物ですよ〜。
これがメインになるわけではないので念のため。
糖新生は、アミノ酸などからブドウ糖を作り出すことで、ケトン体とは全然違いますので、お間違いのないように。
<もうちょいつづく>