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糖質制限と気にしすぎ トレーニングについて

  • 糖質制限

11日から昨日まで、2月とは思えない暖かい日になりました。

昨日なんか、京都の日中の気温は20度を越え、小躍りしたくなる程過ごしやすい天気でした。

ところが。

今朝の京都の気温は6度。

さらに。

午後からは雪の予報が出ています。

最低気温で7度、最高気温で12度の差ってどないやねん。

しかも。

明日から、もっと寒くなるそうです。

年々気候がおかしくなっていますが、何もここまでおかしならんでもええやんけと思う、あらてつです。

お陰でめっちゃ体調悪いです…。

皆さんも、風邪など引かれないよう、くれぐれもお気をつけてくださいね。

さて、ホットロードさんから、 筋トレやエクササイズを行う最適な時間帯についてご質問頂きました。

『筋トレについて
あらてつさん、いつもブログ拝見しておりますm(__)m
私は糖尿病歴は長く4年ほど前に江部先生の糖質制限を知り実践してきました。お陰さまで体調も良くなり良い状態を保てていると思います。
糖質制限を始めて2~3年ほどは朝・昼の食事でしたが、現在は糖質制限をしつつ1日1食(昼食のみ)となっております。慣れてしまいましたので辛さは全くありません。
今日は筋トレやエクササイズについて質問させていただきたいのですが、これらを行う最適な時間帯というのはいつだと思われますか?
自分でも調べましたが空腹時はエネルギー不足のために筋肉を分解し、寝る前は交感神経を刺激して質の悪い睡眠になってしまうなど色々です。
私は糖質制限をしつつ1日1食、いつするのが効果的なのか考えてしまいます。
あまりに気にせず、毎日行うほうが大事なのでしょうか?みなさんはどうされているのでしょうか?その他注意点がお教えいただければと思います。くだらない質問ですみません。』

ホットロードさん、コメントありがとうございます。

お返事思いっきり遅くなって申し訳ございません。

さて筋トレやエクササイズを行う最適な時間帯はいつ?とのご質問ですが、う〜ん、考えたこともなかったです。

恐らく、トレーニングの効果が出やすい時間帯という意味でお尋ね頂いてるのかと思いますが、選手として競技するためにトレーニングするなら別ですが、特に気にする必要ないのでは?と思います。

筋トレは毎日すると逆効果なことは確かですが、一般人がちょろっと筋トレするくらいでエネルギー不足になって筋肉を分解するなんてあり得ませんし、寝付きが悪くなりそうなら、寝る前じゃなくて他の時間帯にすればいい気がします。

些末なところばかり気にしていると、「何の為に糖質制限に取り組むか」といった本質を見失います。

これは以前に書いた記事の再掲です。
ご参考までに。

糖質制限と気にしすぎ 筋肉と糖新生編
2009年06月04日
「炭水化物を食べないと筋肉が溶けるから危ないと言われたのですが、大丈夫ですか?」

とも聞かれたんですね。

これって、糖質制限を批判する方々が、「脳の唯一のエネルギーは糖分です。」の次によく言うセリフです。

恐らく、糖新生のことをなんか誤解して言ってるんでしょうけど、糖質制限をしていて筋肉が溶けるなんて、あまりにも馬鹿げた論調なのは、江部康二先生のブログの「糖新生と糖尿病」の項目をお読み頂頂いたほうがよ~く分かるのでここでは割愛します。

んじゃ、ここではナニが言いたいのと申しますと、

「気にしすぎ。」

だってね、よっぽど厳格に糖質制限に取組んでて、且つ、無酸素運動を死ぬほどやってるなら話は別ですけど、一般的に糖質制限に取組んでる皆さん、私も含めて、「糖新生で筋肉が分解されていしまう」を気にする程、糖質の摂取は少なくないですよ。

数字を上げた方が分かりやすいですね。

例えば、高雄病院で患者様にお出ししているスタンダード糖質制限で、1日のカロリーが1600kcal、糖質量は、カロリー比で27%です。

そうすると434kcal、108gの糖質摂取になります。

108gの糖質って、けっこうな量ですよ。

これがスーパー糖質制限ならどうなるか。カロリー比で12%の糖質量なので、48gの糖質摂取となります。

病院で管理栄養士さんの指導のもと、きっちり栄養計算した上で出されている食事でも、これだけの糖質量があります。

恐らく、ご家庭で糖質制限に取組まれる分には、たとえスーパー糖質制限と云えど、もう少し糖質量が増えるのではないかと推測できますね。

それにね、筋肉分解して栄養にするって、よっぽど餓えてない限り、そうそうないですよ。

めっちゃ極端ですが、まず、食事ゆらいの48gの糖質を使い切り、体内に備蓄されている約250gのグリコーゲンも使い切って、さらに加えて食事で食べた脂質と、一般的に20~25%ある体脂肪も使い切って、ようやくタンパク質を消費、その上でまだ足りなければ、筋肉を分解して利用するわけですよ。

絶海の無人島に漂着して水しかないなんて状態ならイザしらず、ふつーに食事してふつーに生活しているならば、上記のような、筋肉を分解して糖に変えるほどの状況に追い込まれません。

前にも書きましたが、私の場合、1日の摂取糖質を20g以下にしていても、筋肉量は落ちませんでしたし、不惑を前にした今でも、腹筋8つに割れてますし、筋肉ビシバシです。

糖質制限で筋肉溶けるんなら、私の体の説明は、ダレがしてくれるんでしょう。

ですから皆さん、「糖新生で筋肉が溶ける~」とか、「糖新生だけで必要な糖質はまかなえない」なんて、気にしすぎないように。


糖質制限と気にしすぎ 油について
2009年06月08日

話は変わりますが、前々回(やったかな?)「糖質制限と気にしすぎ 筋肉と糖新生編」を書きました。

なんでまたこんな話題にしたのかと言いますと、最近、気にしすぎな方が多いから(笑)

だってね、フツーに考えて、糖質摂らんで筋肉溶けるわけがないじゃないですかぁ。

そんなもんで溶けてたら、ライオンさんはみんなドロドロですし、トラなんか、ちび黒サンボを追いかける前にバターになってます。

なので、こんなたわ言信じないでいいです。

あと、ケトン臭もそうですね。以前にちょろっと書きましたが、よっぽど糖質制限をキッチリやらないと、ケトンてそうそう出ないですし、ましてやケトン臭なんてしません。

私が人体実験で、肉、魚、卵のみの食事にしていたときも、48時間やそこらではケトンは出ませんでしたし、その後、1日20gの摂取に抑えてしばらくして、ようやくケトンチェッカーの色が変わりました。

なので、実験の被験者であるとか、ご自分で徹底して管理した上で糖質制限されているならまだしも、普通に糖質制限される分には、ケトン臭など気にせんでいいです。

油の話もそうですね。

糖質制限では、脂質の摂取が多くなります。ですから、良質な油を摂りましょうということで、油についてのお話を過去何度か書いてきました。

リノール酸については、摂り過ぎが指摘されていて、確かにその通りだと思うので気をつけるにこしたことないと思います。

トランス脂肪酸も、外国では禁止までされているのに、なんで日本では野放しなのか、理解に苦しみます。

だがしかし、

あまりに細かいとこまで気にしすぎると、使える油が無くなってしまいますし、お金がいくらあっても足りません。

私が揚げ物するときにスーパーで売ってるサラダ油を使わないのは、リノール酸うんぬんが理由ではなくて、ラードの方が私の好みどおりに揚がるのと、サラダ油の作られ方が不自然だと思うから。

マーガリンを使わないのは、トランス脂肪酸よりも、マーガリン自体が不自然で気味が悪いと思いますし、販売のされ方が欺瞞に溢れているから。

油については、いろいろな研究がなされ、健康に及ぼす影響もさまざまに言われています。同じ油でも、研究者によって真逆の結果が出てたり、どう見ても作為的な研究結果もあります。

私の結論としては、科学的でないかも知れませんが、昔から使われている人為的に操作されてないモノを使うのが一番なのではないかと。

だって、体に悪い影響を与えるようなものが、代々受け継がれて食べてこられることは、少ないとおもうんですね。

和食だって、本来ならあんな甘ったるい味付けじゃなかったハズなのに、いつの間にやら砂糖漬けのような料理になってしまってます。

やはり伝統的な食文化って、先人の知恵がいっぱい詰まってると思うんですね。

あれこれ細かいところを心配するまえに、今一度、このあたりを見直してはどうかと思います。

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