糖質制限と尿中ケトン体とタンパク質
- 糖質制限
日曜日、沖縄から来た知人と福岡から転勤してきた知人に会うため、朝から大阪は梅田に行ってきました。
昼食のために入ったイタリアンレストランでの出来事。
私の隣のテーブルに座った20歳くらいの女の子。
水色のワンピースでアパレルショップの販売員のような感じの可愛らしい娘さんだっだのです、が。
席に着くなりバックから汗ふきシートを取り出し、ワキを拭きだしました。
「毛細血管いっぱい詰まってるとこ、ワーキ−」
「毛細血管いっぱい詰まってるとこ、ワーキ−」
「毛細血管いっぱい詰まってるとこ、そこワーキ−」
公衆の面前でワキを拭く女の子は始めて見ました。
電車の中での化粧がかわいく思えた、あらてつです。
「ワキやめいワキ」
絵に描いたようなドン引きでしたが、気を取り直していきましょう。
るりさんから、糖質制限でタンパク質の過剰摂取が心配とコメント頂きました。
『お久しぶりです
こんにちは。先日はコメントからの質問にお返事いただきましてありがとうございました!
糖質制限、続けておりますがとうとう糖質制限開始前の体重、体脂肪率に戻ってしまいました…
ケトン体を調べる試験紙を試してみたところマイナスで、たまに、1プラスに見ようと思えば見えるかな…?くらいの反応です。
それから、ジムでタンパク質不足と言われました。
糖質制限をしていて、タンパク質はしっかり意識して食べています。
タンパク質の過剰摂取もよくないと思っていたのですがどうなんでしょうか。』
るり さん、コメントありがとうございます。
お返事すっかり遅くなって申し訳ございませんm(__)m
まず、体重が戻っちゃった件いきましょうか。
尿中のケトンは、糖質制限を始めた当初はプラスで出ますが、段々マイナスになってきます。
これは、体がケトン体を効率よくエネルギー源とするようになり、腎臓のケトン体再吸収能力も高まるためだそうです。
ですが、るりさんの場合、体重・体脂肪が元に戻ってケトンがマイナスということは、糖質を食べちゃってて脂肪が燃えなくなり、ケトン体が生成されずにマイナスになった可能性が大ですね。
今一度、食事を見直してみてください。
次にタンパク質の摂取量ですが、ジムにはドクターがいて、血液検査などもしたりするのでしょうか???
ジムの方が仰るタンパク質不足の根拠がイマイチ分からないので何とも言えないのですが、尿中のケトンがマイナスになっているということは、糖質の摂取が増えたということで、つまりは相対的にタンパク質の摂取量が減ってる可能性があります。
で、ここでタンパク質の摂取過剰を心配されているお話になります。
よく、糖質制限に反対する連中が「タンパク質の過剰摂取になる」なんて言いますが、肉ばっかり食ってもその内のタンパク質の量なんて知れてます。
例えば、牛肉の中でもタンパク質含有量が多いランプ肉でも、100ḡ中21.6gとされています。
ローストビーフにして食べたとしても、300ḡも食えないのではないでしょうか。
200ḡでも結構な量だと思いますが、それだけ食べても43.2ḡのタンパク質です。
ランプ肉でこれですから、バラ肉だともっと少なくなります。
しかも、通常は肉ばっかり食うわけじゃないので、余程の大食いでも無い限り「過剰摂取」にはならないので安心してください。
因みに、江部康二先生がタンパク質の摂取に関して、以下のようにブログに書いておられました。
『現時点では、正常人がタンパク質をたくさん食べて危険という根拠もないけれど、たくさん食べても安全という根拠もないということですね。
まさに、自分で考えて選択して自己責任で食事療法を実践することとなります。
ちなみに、江部康二は、糖尿病発覚の2002年(52才)からスーパー糖質制限食を開始して2015年2月(65才)現在まで続けています。
タンパク質の摂取量は、一日あたり130~140gくらいと、普通人よりかなり大量のタンパク質を摂取してます。体重あたり2.4gのタンパク質ですね。それでも尿酸は低めですし、腎機能に何の問題もありません。
2014年9月の検査データは
BUN:23.3mg/dl(8~20)
クレアチニン:0.63mg/dl(0.6~1.1) eGFR:97.1ml/min./1.73m2
シスタチンC:0.63mg/dl(0.53~0.95) eGFR:120.3ml/min./1.73m2
尿中アルブミン:6.3mg/g・c(30.0未満)
です。
BUNがやや高値ですが、高タンパク食において生理的な現象であり、クレアチニン、シスタチンC、eGFR、尿中微量アルブミンの検査が全て基準値内なので、腎機能に何の問題もありません。』
るりさん、如何でしょうか。