「脳の唯一のエネルギーはブドウ糖」 だったら、脳を使えば血糖値が下がらないとオカシイですよね?
- おかしいと思うこと
- 糖質制限
新しいヘルメットを買いました。
今かぶっているARAIのRAPIDE、気が付いたら13年前に買ったものでした。
メーカーが推奨する耐用年数は3年。
10年以上耐用年数を越えて使ってたんですね(笑)
大切な脳味噌を守るもんやし、少々高くてもと思って奮発しましたが、耐用年数を10年も過ぎたら全然意味がないです。
だがしかし。
耐用年数が3年というのもどうなんでしょう?
ヘルメットなんてリサイクルもできませんし、もうちょいなんとかならんのか?と思う、あらてつです。
このままでは、地球にも財布にも優しくないです…。
で、今日はその脳味噌のエネルギーのお話。
糖質制限を批判する連中がよく口にする、
「脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖」
先日も、テレビ見てたら確かコマーシャルか何かでやっていたような気がします。
「脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖」
以前から私のブログをお読みの皆さんは、もはやカルト宗教の信仰と変わらんレベルの話だとお分かりですよね。
「脳は血液・脳関門といわれる検問所で厳しいチェックを行い、エネルギー栄養素としてはブドウ糖以外のものを通しません。」
などと書いてるサイトもありましたが、書く前にもうちょい調べろよと言いたくなります。
どれだけ不勉強なことが書いてあるかは、「脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖」で検索してもらえば、この手の話が山盛り出てくるので、ここでは触れませんが、これを読んでちょいと疑問に思ったことが。
例えば。
何年か前、東海大学の大櫛陽一先生と江部康二先生の「運動と血糖値について」の共同研究があり、コーディーネーターとしてお手伝いさせて頂きました。
糖質制限とカロリー制限食それぞれを摂取した後、30分の運動をして食後血糖値を測るというものでした。
で、この研究で、「食後30分に30分の運動」しても、某日本糖尿病学会が主張するほどの効果がないことが分かりました。
あ、誤解の無いように補足しますね。
・基礎分泌インスリンがある一定以上不足している段階の糖尿病患者には、運動療法の効果がほとんどない。
・BMI25以上の糖尿病患者も、運動効果はほとんど期待できない。
でした。
この研究にご協力頂いた患者様で、太っておらず普段からコントロールが良好でインスリンの基礎分泌がある程度残っておられる方は、「食後30分に30分の運動」で十分な効果が出ました。
で、ここで疑問。
「脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖」
と主張するサイトに、これとセットで書かれているのが、
「脳は人間の臓器の中で、一番エネルギーを使う」
です。
これの二つが本当なら、糖質食べて食後30分に勉強でもすれば、血糖値が下がるハズじゃないですかね?
とあるサイトには、「基礎代謝の20%のエネルギーは脳が消費している」と書いてありました。
仮に、基礎代謝が1200kcalだとすると、その20%だと240kcal、糖質に換算すると60gの糖になります。
基礎代謝でこれだけ消費するなら、勉強でもして脳味噌使えば、もっと消費エネルギーが多くなるはず。
であれば、糖質摂っても食後に勉強すれば、「人間の臓器の中で一番エネルギーを使う脳が唯一のエネルギーである糖を大量に使う」ので、食後高血糖は起こらない、いや起こったらオカシイですよね。
ですが、私の知る限り、スポーツやってて低血糖やら糖が枯渇して動けなくなったって話は聞いたこと&見たことありますが、受験生が一日中猛勉強して低血糖で倒れたとか、勉強中に糖が枯渇して脳の機能が停止して死んでしまった、なんて話、聞いた事ありません。
そも、糖の体内の備蓄なんて250g程度しかありません。
そんなものを唯一のエネルギーにしてたら、受験生のほとんどは勉強中に死んでしまうんじゃないですかね。
なんかオカシイって、3秒考えたら分かる話なのですが、わからんちんが多いです。
もしかして、「脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖」でないと困るのでしょうか。
で、「脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖」「脳は人間の臓器の中で、一番エネルギーを使う」と糖質制限に反対されてる方々に提案。
糖質食べて勉強して、どれだけ食後血糖値が上がるのか、実験してみてください。
若しくは、そんな結果があれば、コメントお願いします。
まあ、誰もそんな実験やらないとは思いますが(笑)