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糖質制限に取り組む意味について

  • 糖質制限食

部屋を出るまで降ってなかったのに、出た途端に雨。
部屋出る時間はバラバラなのに、出たら必ず降ってくる雨。
毎度毎度毎度毎度、狙いすましたかのように玄関出たら雨。
なんのイヤガラセや、これは?
天気に怒っても仕方ないですが、あまりに続くとホンマに腹立ってきます。
カッパを取りに部屋に戻り、人生の不条理について考える、あらてつです。
夏のカッパってメチャクチャ暑いのご存知でしょうか?
さて。

悩める母さんからご質問頂きましたのでご紹介&お答え致します。

『いつもブログを読ませていただいて、励まされたり、なるほど!と思ったり、前向きになることが多いです。有難うございます。以前も非常食のことで何人もの方にお知恵を頂き助かりました。あらてつさんのブログに集まっていらっしゃる方々にも感謝です。
今日は二つのことを質問させていただきたく思います。
以前も申したように娘(23歳)は二型糖尿病ですが、もともと性格的に面倒くさがりで、糖尿病への認識も甘いです。私が見つけ出した糖質制限食の食事法も、中途半端。たとえば職場での飲み会、友人との外食などは結構食べてしまっているようです。ですから、A1cが6、7とか6、9とかそのあたりをうろうろしていて、それ以下にはなりません。糖質制限をしている、と本人思っているので、インシュリンを打たなくなってしまいました。
質問1
このような中途半端な糖質制限は良くないでしょうか?むしろ、糖質制限は撤回して、終始インシュリンを打って食べていた方が良いかな、と悩む日々。
例えば、一日三回の食事のうち、一回は糖質制限、後二回はインシュリンを打って食べる、というやり方でも、体に悪いことはないですか?
インシュリンを打ちつつ制限なしで食べるor三度とも糖質制限、という風にどちらかに徹底しないと体に悪いということはないですか?
質問2
糖質制限ではスーパーの場合一日糖質20グラム以下、ということですが、そもそも一回、一回の食事で糖質制限がなされているとつど血糖値が上がらないわけですので、一回、一回の糖質量を考えないと意味がないように思うのです。
例えば、三食のうち二食は糖質ほぼ0、三食目は糖質20グラム、それでOKとすると、毎食糖質20グラムでも良いような気がするのです。一回食事をして、次に食べる時はまた血糖値の山が下がっているわけですから。その時又20グラムを食べても良いように思うのですが、如何でしょう?
あらてつさん、そして読者のみなさん教えて頂けたら嬉しいです。』

悩める母さん、コメントありがとうございます。

お返事がすっかり遅くなって申し訳ございません。

早速ですが順番にいきましょう。

まず、質問1

中途半端な糖質制限なら、やらない方がいいと思います。

「一日三回の食事のうち、一回は糖質制限、後二回はインシュリンを打って食べる、というやり方でも、体に悪いことはないですか?」

良いわけないです。

この食事のメリットが分かりません。

「血漿インスリン値の定期的な上昇が、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で健康に有害であることが強く指摘されている。」
「精製炭水化物摂取によるグルコースミニスパイクとインスリンの頻回・過剰分泌が生活習慣病の元凶である。」

糖尿病学会が推奨するカロリー制限食では、この二点を引き起こします。

それを防ぐのが糖質制限です。

また、

「外部からのインスリン注射がアルツハイマー病のハイリスクということと、高インスリン血症がアルツハイマー病のリスクということが確認されています。」

自分からわざわざ全てのリスクを引き起こすことはないと思います。

質問2

「糖質制限ではスーパーの場合一日糖質20グラム以下」

は、基本的に20gを1日3食で割って食べましょうという意味です。

朝0g,昼20g、夜0gという意味ではありません。

その理由は、上記の

「精製炭水化物摂取によるグルコースミニスパイクとインスリンの頻回・過剰分泌が生活習慣病の元凶である。」

のグルコーススパイクを防ぐためです。

「例えば、三食のうち二食は糖質ほぼ0、三食目は糖質20グラム、それでOKとすると、毎食糖質20グラムでも良いような気がするのです。一回食事をして、次に食べる時はまた血糖値の山が下がっているわけですから。その時又20グラムを食べても良いように思うのですが、如何でしょう?」

では、毎回グルコーススパイクを引き起こします。

糖質制限は、強制されてするものではなくて、あくまでも糖尿病治療の選択肢の一つです。

向いてない、出来ないと思ったら、通常のカロリー制限とインスリン、若しくは内服薬の治療をされれば良いと思います。

ですが、その先に待っているのは、確実に合併症です。

できる事なら糖質制限で良好なコントロールを保って頂きたいと思います。

23歳、人生はまだまだこれからだと思いますので。

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