糖質制限って謳うなら、もうちょいマトモなもんつくろうやってお話
- おかしいと思うこと
- 糖質制限
まずお知らせから。
糖質制限 焼肉のたれ 本日から発売開始です。
塩焼きばかりの焼肉にそろそろうんざりしてきた皆さん、糖質制限 焼肉のたれ が満を持して登場です。
これから秋の行楽シーズン、キャンプなどでバーベキューされる方も多いかと思います。
この 糖質制限 焼肉のたれ があれば、「私だけ塩焼き」ともオサラバです。
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糖質制限 焼肉のたれ
https://www.toushitsuseigen.com/products/detail64.html
あなたが買わねば誰が買う?
ご注文、スタッフ一同手ぐすね引いてお待ちしております。
さて。
話変わりまして、先月末にdieter1973さんから頂いたコメントで、気になっていたことがあるので本文で取り上げてみます。
『糖質制限はじめて太りました
はじめまして。ショップのほうではお世話になっています!ロールケーキも試してみたい・・・ダイエットしてなくても美味しそうです!
さて、話は変わりますが、実は先月頭から糖質制限をはじめていますが、減るどころか2キロ増えました。生理が終わっても痩せません。メカニズム的には痩せるはずだとわかっているんですが心配で。
食事の例をあげるのでアドバイスいただけますでしょうか。
朝
葉野菜・豆腐・プチトマト・生ハム・アボカド・くるみ・チーズのサラダのオリーブオイルかけ
昼
厚揚(1人前)をスライスし醤油かけてチーズのせてチンしたもの
低糖質シフォンケーキ(糖質9g)
夜
からあげ4つ
ナッツ
だいたい毎日こんなかんじです。
量はむしろ少ないほうだし、糖質も測ってはいないものの、問題ない食材を選んでいます。確かにデスクワークで運動量はかなり少ないですが、これだけ糖質を制限しても太る意味がわからず、続けるべきか非常に悩んでいます。
朝だけグリーンスムージーにもどすか、、、など考える始末。どうかアドバイスいただけますでしょうか。
よろしくおねがいします。』
私のお返事
『dieter1973 さんへ
コメントありがとうございます。
こちらの方こそはじめまして。
また、いつも当店をご利用頂きまして誠にありがとうございます。
さて、ご相談頂いた件ですが、糖質を制限しても太るのは、制限できていないか、摂取カロリーが消費カロリーを上回っているかのどちらかですね〜。
食事内容を拝見していると、脂質が結構多いような気がしました。
たんぱく質を増やして脂質を減らしてみてはいかがでしょう。
あと、シフォンケーキはご自身で作られたのでしょうか?
市販品でしたら、糖質制限を名乗ってるショップで、実際は表記の倍以上糖質が含まれているなんてザラにあるのでお気をつけてください。』
またまたdieter1973 さんから。
『お返事ありがとうございます。
いろいろな糖質制限本を見ていると、脂質が多くても問題なし!よほどの大食漢でなければカロリーも関係なし!と書いてあるのが殆どですが、やはりカロリーも関係するのですね・・勉強になりました。
アドバイスいただいたように、脂質を減らしてみます。まずチーズかな!?
シフォンケーキは今ローソンで売られているブランのシフォンケーキで糖質9gだったと思います。ローソン大丈夫かな・・・?
今度はこちらのロールケーキ試してみます!一気に一本食べてしまいそうで怖くて買えないでいます(笑)』
頂いたコメントを拝見して、この某大手コンビニが販売しているブランパン、ネットでちょいと検索してみたところ、糖尿病の方がご自身のブログで、食べたら見事に血糖値が上がったと書かれているのを何件か見つけました。
糖質11gと書かれたブランパンを食べて、だいたい60mg上昇された方や、中には糖質8.9gと表記されているブランパンを食べて、食前110mgだった血糖値が、食後188mgになったなんて方もおられました。
書かれてる皆さん、ものの見事に表記の倍以上血糖値が上がってました。
このコンビニ、最初は「食物繊維タップリ」を全面に打ち出して、「糖質少ない」は控えめにした販売やったんですよね。
ところが、試験販売で好評だったのか「糖質が気になる方へ」なんてポップに書いて全国で販売。
要するに「糖質制限」の流行りに飛びついたわけですわ。
だがしかし。
「糖質が気になる方」が食べてこの上昇、それってやったらアカンやろと怒りを感じます。
パッチもん屋の話の時も書きましたけど、コイツらは食べる人の血糖値が上がろうが知ったこっちゃないんですよね。
「流行ってるから売れる!」と、糖質制限に飛びついただけですから。
ですが、「糖質が気になる方へ」と書いて売るなら、それなりの責任を果たせと。
こういうこと書きますと、この手合いは、
「イヤイヤ、糖尿病患者向けとは一言も言ってません」
って言い訳を、決まってしてきますが、糖質制限、なんの為に始まったかというと、言うまでもなく糖尿病治療の為です。
「糖質制限ダイエット」で取り組まれる方もおられますが、それは二次的な要素であって、あくまでも糖尿病患者の方の治療が目的です。
つまり「糖質制限」と云えば、取りも直さず「糖尿病患者の方」が対象になります。
なので、糖質制限を名乗る以上、
「イヤイヤ、糖尿病患者向けとは一言も言ってません」
なんての、全く通用しません。
試しに、このコンビニの若い店員さんに
「あのブランパンて売れてんの?」
って聞いてみたところ、
「なんですかそれ?」
って返事が返ってきました。
二人で売り場を見に行くと、
「あ、こんなんあったんですね…。」
さらに
「糖質制限って知ってる?」
と聞いてみると
「さあ…。」
そら知らんやろ。
糖質制限、広がって来たとはいえ、まだまだ社会的に認知されていませんし、この店員さんのように全く知らない人の方が遥かに多いです。
その社会状況の中で、「糖質が気になる方」「糖質制限」なんてポップに書いて売りだすということは、取りも直さず「糖尿病若しくはその予備軍で糖質制限食を必要とされている方」をターゲットにしているのは明白です。
もっと穿った見方をすれば、コンビニの利用者って高年齢化していて、今や半数以上が50代以上の高齢者なんだそうです。
要するに、「糖尿病が多い世代」ですわ。
「これから利用者が高齢者する→糖尿病の客が増える→糖質制限知ってる客も増える→糖質制限と書けば売れる」
コンビニなんてマーケティング・リサーチを徹底してやりますから、こんな感じで会議で決まったんかも知れません。
いずれにせよ、3万歩譲って見たところで「糖尿病若しくはその予備軍で糖質制限を必要とされている方」を対象にしていることは間違いないのに、「糖尿病の方向けとは言ってません。」なって言いやがったら、それこそ市中引き回しの上、車裂きの刑ですよ。
何度も書いてますが、「糖質制限です」といって血糖値の上がるものを平気で売る業者が増えてきたら、糖質制限そのものが「インチキ」のレッテルを貼られてしまいます。
現に、意味の分からん糖質制限批判はエスカレートしています。
そうなったときに一番被害を被るのは、本当に糖質制限を必要としている皆さんです。
糖質制限の食材、糖尿病の方が血糖値が上がらず安心して食べられる食材は、コンビニで売れるほど簡単に多量生産できるもんじゃありません。
そんなに安直にできるなら我々は苦労しませんし、開発に2年も3年も掛けたり、わざわざ境界型、2型糖尿病、1型糖尿病と実際の患者様にご協力頂いて血糖測定なんてやりません。
流行りで飛びついたのか、本気で作っているのか、ただ単に安いからで飛びつくんじゃなくて、自分の頭で考えて見極めるのが大事だと思います。
安モン買いの銭失いになるくらいならまだいいですが、知らずに食後高血糖になってたらシャレになりませんので。