現在の糖尿病治療は悲劇しか生んでないのに気が付かない連中がいるんですよ
- おかしいと思うこと
先日、某販売免許を取得するための講習会に行って来ました。
四千ちょっとの研修費を取られ、販売する商品となんら関わりのないような話を3時間。
びっくりするくらい、関係ない話を延々と聞かされました。
要するに、既存の事業者を守るために新規参入させへんシステムが、参入させたる代わりに金払えになったわけです。
日本て、「規制」が先進国で一番多いそうです。
つまり、適正な競争原理が働かない分野が多々あるわけです。
何度か書いてる「デフレってほんまか?」
デフレで物価が下がったんじゃなくて、先進国で一番多いと言われてる規制がほんのちょっと緩和され、やっと「世界一高い物価」が少し下がっただけちゃうの?と思うあらてつです。
過去最高の経常利益を上げておきながら、給料上げたくないから「デフレ」やないと困る連中がおるんですな、うん。
もう一つ困った連中のお話。
こちらは、命と直結してるからタチが悪いです。
前回、前々回と、「家族にどうやって糖質制限食を勧めてますか?」と皆さんのコメントをご紹介させて頂きました。
その中で、りんこさんからコメントを頂いたのですが、とても遣る瀬無い気持ちになりました。
以下、ご紹介と以前に書いた記事を再掲致します。
『挫折しました
はじめまして
あらてつさん、こんにちは
同居人(彼氏)が糖尿病です
4年前からわかってました
私(39)は男の子と双子(兄)なのですが、兄は23才の時に糖尿病の合併症、臓器不全でなくなりました
まだ若く夢もあっただろうと思いますがまだ糖尿病がテレビ、新聞、雑誌などでとりあげられる事もなく、のどの渇き、多尿、だるさ、急激な体重減少、歯茎の痛み、などの症状はあったものの、兄の仕事の忙しさに病院は後回しになり、家族6人が糖尿病を認識できなかった
それは悲しい最後でした
今だったらと、悔しい思いをしています
それからは、遺伝も関係すると言われている糖尿病を10年以上本を読みあさり、勉強してきたつもりです
その勉強も糖質制限にあっさり打ち負かされましたw
5年前ですが彼に、なんだか兄と同じ症状を感じられたので病院へ連れて行くと、しっかりと『糖尿病』というお墨付きを頂きました
わたしは糖尿病ではありませんが、兄の事もあり遺伝もあるんだと認識していたので、5年前から米、麺、パンを食べていません 今はしっかりスーパー糖質制限食です
早速彼にも糖質制限をすすめ、江部先生の雑誌を買いあさり、小樽フィッシャーマンズさんから購入し実行しましたが、米が食いたいと3週間で挫折です
結果インスリンに頼り、空腹時血糖値130をウロウロ
インスリンを打てば大丈夫だと思って空腹時血糖値120で大喜びしているバカです
危機感がなく、糖尿病でもない私が糖質制限をしている事をバカらしくさえ思っているようです
不思議ですね
私が変わりに糖尿病だったら楽だったのに…って思います
兄には出来なかった糖質制限
彼とは同じ時を過ごしているのに、有効な作戦を認めてもらえない悔しさがつのります
『糖質制限』という言葉だけではなく、糖尿病患者にとって素晴らしい治療(?)があるということが日本全国民へ広がっていけば、と思うこの頃です
あらてつさん、お忙しいと思います
お身体に気をつけてくださいね』
りんこさん、コメントありがとうございました。
お兄様の件、さぞ悔しい思いをされたことかと思います。
以前に読者の るなさんから頂いたコメント思い出しました。
その時書いた記事を再掲します。
糖質制限食とお盆に思うこと 2012年08月16日
http://ktkky.blog94.fc2.com/blog-entry-1263.html
世間様は、今日から仕事のところが多いみたいですね。
京都は、今日が五山の送り火です。
五山の火でご先祖様をあの世にお送りして、京都のお盆が終わります。
そんなお盆に、なんだかやるせない気持ちになるコメント頂きました。
『糖質制限で思うこと
はじめまして
糖質制限でダイエットを始めて一ヶ月の52歳女性です。
ダイエット効果もさることながら 思うのは56歳で亡くなった父のこと
父は30代で糖尿になり(遺伝?祖父もでした。)
細かったし最後は脳血栓になり一年の入院。
そのまま亡くなりました。
気がついた時にはいつも注射をする父の姿。
好きな洋食も満足に食べられない生活。
それでも50代で体はボロボロでした。
あの頃、糖質制限があったらと
好きなものを沢山食べられたのに、、、
お盆を迎えた夏。
そんなことを
母としみじみ話しました。
これからも
ご活躍を祈ってます。』
るなさん、コメントありがとうございます。
こちらの方こそ初めまして。
お父上のこと、本当に残念です。
スタッフの知人に、ご主人を糖尿病で亡くされた方がおられます。
その方、7年前に糖尿病とが発覚。当時出たばかりの江部康二先生の「主食を抜けば糖尿病は良くなる」を主治医に見せて、この治療法をしたいと言ったら、罵倒されたそうです。
結果、カロリー制限食を強いられ、るなさんのお父上と同様、合併症で亡くなられました。
確かに、7年前に江部康二先生が「主食を抜けば糖尿病は良くなる」を書かれた時は、
「糖質制限食?なにそれ?」
が、世間の大方の意見だったので、このドクターのような反応も分からんでもないです。
ですが、これだけ糖質制限が広がり、医学誌にも掲載され、有効性が学会でも発表されるようになっているにも関わらず、未だに患者が糖質制限を希望すると、声を荒げて反対する医者がいるというのは、如何なものか。
彼ら彼女らは、自らの不勉強を棚に上げ、挙句に「糖質制限を続ければ癌になる」や「日本人は農耕民族で米を食べなきゃダメ」などといった、なんの科学的な根拠もエビデンスもない感情論で糖質制限を批判します。
その結果が、年間約16000人の糖尿病性腎症による透析、年間約3000人の糖尿病網膜症による失明、年間約10000人の糖尿病による心筋梗塞や脳卒中での死亡です。
この数字、決して少ないと私には思えません。
もはやここまで来ると「緩慢な殺人」と言ってもいいのではないでしょうか。
患者に治療の選択肢も与えず、「日本人は農耕民族で米を食べなきゃダメ」では、亡くなった方は泛ばれません。
どうせ反対するなら、もうちょっと理論的かつ科学的根拠に基いて、説得力のある意見を出して欲しいです。
でないと、何処かの利益を守るために糖質制限に反対してるとしか思えなくなってきますよ。
患者のことはそっちのけでね。
糖質制限が広がって来たとは言え、正直なところまだまだマイナーで、多くのドクターは、糖質制限食を知らないか、聞いたことはあっても頭ごなしに否定するでしょう。
江部康二先生や私たちは、選択肢の一つとして「糖質制限はどうですか」と示すことができます。
ところが、多くのドクターが、選択肢すら示せません。
その結果は、るなさん、りんこさんのコメントにある通りです。
人の命を預かる仕事をしてるなら、もう少し勉強しなきゃならないんじゃないのかと、強く思います。
これ以上、悲劇を繰り返さないためにも。