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糖質制限実践中に糖質を摂ると体調が悪くなるのは何故?

  • 糖質制限

朝はごっついい天気で気温も高く、それこそ洗濯日和だったのですが、昼過ぎからあれよあれよと曇りだし、雷が鳴り出したと思ったら、いきなり大雨になりました。

沖縄には大型の台風16号がまたも接近中とのこと。

この連休、お出かけの方も多いとは思いますが、皆さんくれぐれも急な天候の変化にお気をつけ下さいね。

被害が出ないことを切に願います。

さて。

ちゃぶりんさんから、糖質制限に取り組んでいて糖質を食べると、だるくなったりかゆくなったりするとコメント頂きました。

確か、前にも取り上げたような記憶があるようなないようななので、もう一回考察してみましょう。

『初めまして
こちらでは、初めましてです。
糖質制限をしてますが、朝は、ふすまパンを食べてるし、糖質の含まれた食品も多少なり食べてます。が、たまにですが、一度の摂取で糖質が多い時、ふわ~っと感とだるさが出る時があります。かゆみが出るときも。。
これって、一気に血糖値が上がったりしてるのでしょうか?糖質制限の副作用??
控えすぎ、一度の摂取量の多すぎとかでこんな風になるんでしょうか。。
そんな場合の対処法はどうすればいいのか。。探しても、見つかりません。こんな症状出る人はいないのでしょうかね。。
対処法で出るのは、糖質制限の反対意見ばかりですね。低血糖で命が危険とか。。
ちなみに、糖尿病は患っておりません。ダイエット、健康維持目的でしております。』

ちゃぷりんさん、コメントありがとうございます&こちらの方こそはじめまして。

お返事遅くなって申し訳ございません。

糖質制限を実践していて、たまに糖質を食べると体がだるくなったり、眠気がでたり、気分が悪くなったり、動悸がしたりするといった症例、実は結構お聞きします。

先月、北九州 三島さん、江部康二先生と食事をご一緒させて頂いた時にもこの話題が出まして、江部康二先生が糖質食べると動悸がすると仰ってました。

その原因なんですが、江部康二先生の

「糖質が体にとっていかに不自然な食べ物なのかがよく分かる。」

のお言葉が、全てを表していると思います。

つまり、これまでずっと糖質を食べて代謝してきた体が、糖質制限をすることで脂質・たんぱく質代謝といった、人間本来の体にリセットされるわけです。

そこへ、人類が本来は食べられなかった「糖質」を摂ることによって、急激な血糖の上下動が起こり、これまで出なかった「動悸・めまい・だるさ」などが出るのだと思います。

「かゆみ」なんか、正しく代謝の乱れによるアレルギー症状と言ってもいいんじゃないでしょうか。

参考までに、江部康二先生がたまに引用される、「ヒューマンニュートリション」というイギリスの栄養学の教科書の一文をご紹介します。

『現代の食事では、・・・・・デンプンや遊離糖に由来する「利用されやすいブドウ糖」を大量に摂取するようになっている。

このような食事内容は血糖およびインスリン値の定期的な上昇をもたらし、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で健康に有害であることが強く指摘されている。

農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するようになったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀物ベースの食物に適応していない。

ましてや高度に加工された現代の食物に対して、到底適応しきれてないのである。』

というわけでちゃぷりんさん、糖質を摂ったときのだるさは、糖質制限の副作用ではありませんのでご安心ください。

で、肝心の対処法なんですが、これはもう糖質を摂らないか、摂っても少量にとどめて置く以外にないでしょう。

まあ、だるくなったりかゆくなったりしてまで、糖質を食べることもないかなとも思いますので。

 

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