糖質制限批判記事 ジャーナリズムが聞いて呆れる
- 糖質制限
「今日も暑いですね」
このセリフ、もはや挨拶になった感がありますが、皆さん悲壮な顔して仰ってます。
「今日も暑いですね♪」
満面の笑みで言われるとホンマにムカつく!と言われてしまった、あらてつです。
なんでみんなそんなに夏がキライなんでしょう…。
で。
今日は、そんな暑い夏にオススメのあらてつのお気に入りをご紹介と思ったのですが、ちょい話題を変えます。
「ジャーナリズムについて」
先月、某新聞紙面で糖質制限の批判とも取れる、いや、批判以外に受け取り様のない記事が2回掲載されました。
確か、1月に行われた日本病態栄養学会年次学術集会で、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」ディベートで座長を務めて、「日本人は農耕民族だから米を食べなきゃダメ」などとのたまった人物の、糖質制限批判を紹介しておりました。
お陰様で、「糖質制限を続けて大丈夫なんですか?」との問い合わせの電話を多数頂きまして、対応に忙殺された訳ですが、「日本人は農耕民族だから米を食べなきゃダメ」と同じくらい、サイエンスもへったくれもない内容に対しては、江部康二先生がブログで反論されたので、それついてはここでは触れずにおきます。
私が問題にしたいのは、この記事の書き方ですね。
糖質制限に賛否両論あるのはいいことですし、是側非側が健全な議論をすることで、糖尿病治療全体がより良い方向に向かうと私は思います。
です、が。
二回に渡るこの記事、確かに糖質制限を実践して良くなった方を紹介してはいたものの、それ以外の書き方、あからさまに「糖質制限はキケン」だとしか書いてない。
しかも、「極端な糖質制限健康被害の恐れ 日本糖尿病学会が警鐘 」って、
『1月のディベートで大恥かいたし、なんとか仕返ししてやる!けど、5月18日の日本糖尿病学会年次学術集会で、ほんとは認めたくないんだけど、糖質130g/日の緩やかな糖質制限が糖尿病治療食の選択肢の一つとしてコンセンサスを得られてしまった、え~いクソ、なんとか糖質制限を排除したい、そうだ、緩やかなんは認めちまったから、取り敢えず名指しは避けたけど、高雄病院の江部がやってる「炭水化物を総摂取カロリーの40%未満に抑える極端な糖質制限」は体に悪いってキャンペーン張ってやれ』
的糖尿病学会の意向そのまんまの、提灯記事やん。
もっと勘ぐれば、糖尿病学会から糖質制限に対する批判記事を書いてくれって頼まれたのかと思いましたよ。
こんな話があります。
ケネディ大統領が暗殺された時、アメリカのニュース番組は、葬儀の様子や悲しみにくれる人々へのインタビューを放送した一方、南部で拍手喝采する人々のインタビューも同時に放送しました。
拍手喝采していたのは、ケネディ大統領が進めていた政策に反対していた人たちです。
人が死んで喜ぶことの是非はここでは置いときます。
賛成意見があれば、反対意見も載せる。
それがジャーナリズムでしょう。
どう読んでも、一方的に一般読者の不安感を煽るような記事の書き方は、どうかと思いますがねぇ。
なんて考えておりまして、そのうちブログネタにでもするかなって思ってましたら、当の記事書いた記者さんから、江部康二先生に取材依頼がありました。
先日取材は終わりましたが、江部康二先生と私の感触は
「…。」
本人曰く、公正な記事にするとかなんとか言うてましたが、どんな記事になるのかだいたい想像つきます(笑)
そのうち掲載されると思いますんで、皆さん、期待して待ってましょ。