糖質制限でも痩せない!のはナゼ?
- 糖質制限
タンスの整理していると、高校生のときに履いていた27インチのジーンズが出てきました。
懐かし~と思って履いてみると、十分履けます。
当時ジーンズは、27インチからあったのですが、今は29が最低サイズです。
私、29インチやとブカブカなんですよね。
これってジーンズだけじゃなくて、その他のパンツ全般こんな感じで、正味な話、履けるパンツがなくて苦労します。
この歳になって見せパンしながらジーンズ履くのもいかがなものかと。
せめて28でいいから復活してくれと思う、あらてつです。
高校生から体型が変わってないんですね、私(笑)
さて。
ぱてぃさんとリキママさんから、「糖質制限で痩せない!」とコメント頂きました。
ぱてぃさん。
『スーパー糖質制限を始めて3週間たちますが、最初の3日で76.8が75.1になったのですが、2週目からもどって75.6で3週間めも終わりそうです。
なぜ全くやせないのでしょうか?
このまま続けていれば、そのうち痩せ始めるのでしょうか?』
リキママさん。
『はじめまして あらてつさんのブログで勉強させていただいています。162cm・68kgでダイエットの為スーパー糖質制限頑張って2週間たちました。規則正しい生活をし、頭の中は糖質糖質です。1kg程痩せて増えたり減ったりというかんじで「なんでへらへんの」とくじけそうです。女性は 痩せにくいと聞いたのですが、時間がかかるんでしょうか?アドバイスよろしくお願いします。』
ぱてぃさん、コメントありがとうございます。
リキママさん、コメントありがとうございます&こちらこそはじめまして。
早速本題に参りましょうか。
体重が落ちない原因で考えられるのは、これまで何度か書いてるコレですね。
1、糖質を摂ってないつもりが、実は摂っている。
2、食べてないつもりが、けっこうな量を食べている。
3、動いてるつもりが、実は運動量が少ない。
4、基礎代謝が低い。
5、倹約遺伝子の持ち主。
だいたい、「やせない!」と仰る女性の方で一番多いのが、1,2,3です(笑)
標準よりもそこそこ多めの体重の方の場合、糖質制限をちゃんとやれば、「そこそこ」の部分は、必ずと言ってもいいくらい落ちます。
5の倹約遺伝子の持ち主と思われる方でも、糖質制限をやっても体重が落ちなくなるのは、ある一定以上落ちてからです。
つまり、「糖質制限で痩せない」は、けっこう気をつけてるつもりの食事内容や、生活習慣に原因があったりするわけです。
順番に考えていきましょう。
まず食べるものから。
分かりやすい具体例をあげましょう。
江部康二先生が「主食を抜けば糖尿病は良くなる」を書かれた2005年当時、ヨーグルトは糖質制限OK食材でした。
それが、「主食を抜けば糖尿病は良くなるー実践編」では△食材に。
ナゼか?
ヨーグルト100g中の糖質は約5gで、ぎりぎり低糖質と呼んでもいいくらいですが、例えばこれを500g1パック全部食べれば、25gの糖質摂取になります。
つまり、いくら糖質が少ない食品といえど、多量に食べれば結構な量の糖質摂取になってしまうわけです。
これはヨーグルトに限らず、ナッツだろうが野菜だろうが、食べるもの全てに当てはまります。
高雄病院の患者様で、「食べていい」となっていたら、それこそバケツ一杯の野菜を食べた方がおられます。
「食べていい」は「際限なく食べていい」ではありませんので、ご注意下さい。
ではここで、自分は食べ過ぎなのかどうか、簡単なチェック方法をご紹介。
一口でも口にしたものを、包み隠さず書きだしてみてください。
食べているもの全て、インチキなしでお願いします。
こうやって書きだしてみると、けっこうな量&糖質を食べている事がわかります。
この方法で、食べているもの&量&糖質量を改善していただくと、痩せ出す方が圧倒的です。
次に生活習慣。
日常生活を振り返って頂くのですが、ちょっとした距離でも歩かずに自転車、バイク、車を利用する、駅やビルでも階段は使わない、つまりは運動不足ですね。
現代人は、ただでさえ運動量が少ないのに、歩かんわ、階段使わんわでは、さらに運動量が減ってしまいます。これも、かなりの方が当てはまります。
特に女性の場合は、男性より筋肉量が少なく基礎代謝が低いことが多いので、エネルギーの消費量も少なくて、太りやすい傾向があります。
そのただでさえ太りやすいところへもって 運動不足になると、ますます基礎代謝が下がってしまうので、意識して運動量を増やしてみてください。
基本的には、消費するエネルギーより摂取するエネルギーが多いと、余った分は蓄えられますし、一度付いた脂肪は、エネルギーとして消費しない限り、脂肪吸引でもやらないと減りません(笑)
「糖質制限でも痩せない!」と仰る方は、以上の点を踏まえて、今一度、生活全般を見直してみてください。
それから、最後に。
ある程度の時間をかけて増加した体重は、食事制限だけで二週間や三週間そこらでは落ちにくい場合があります。
江部康二先生が、よくアレルギー疾患で診察にこられる患者様に、「10年かけて悪くなったものは、10年かけて治すつもりでいないと。」と仰います。
いろんな意味で、まさしく名言だと思うのですが、これってダイエットにもあてはまると思うんですね。
それなりの時間を経て増えた体重は、急激には減りません。焦らず、じっくりと落としていきましょう。