糖質制限とごまとごま油
- 糖質制限食とアブラについて
雑誌の取材があったとします。
原稿ができて校正の依頼があるのですが、ほとんどが締め切りまで日数がありません。
酷いものは、今日来て明日までに返して欲しいなんてものもあります。
出張に出て帰って来たら原稿が来てて、すでに締め切り過ぎてて催促の電話なんてしょっちゅうです(笑)
でね、こっちも載せてもらうわけですから、早いとこ返してあげなと思って頑張って校正するわけですけど、早く返してくれとやいやい言う割りには、お礼の連絡の一つもよこさない編集&ライター、やたら多いです。
しかも、ですわ。
以前にも書きましたけど、最近のライターと称する方々、あまりにも文章がお粗末です。
取材に来てナニ聞いとんねんと思えるものはまだ可愛くて、テニヲハから直さないといけない原稿が多すぎます。
こんな文章書いてライターでございって、どのクチがゆうとんねんと呆れますが、それより何より、お礼の一言も言えんのかオマエは!と思いますね。
こ
ういう連中は、Sジムさんの京都西院ボクシングジムに入会させて、「猫が通っても挨拶する!」から人間としての基本の「挨拶とお礼」を叩きこんでもらうべきだと思う、あらてつです。
ちなみに、女性差別で言う訳じゃないですが、お礼の一言も無いのは、み~んな女性のライターです。
怒りはこれくらいにして、やすこさんからごまについてコメント頂きましたので、お答えがてらご紹介です。
『ごまについて
はじめまして。
2年前の献血でグリコアルブミンの数値が17.2と出て、これはいけないと思いネットで検索し、糖質制限のことを知りました。
それ以来、家での食事では、主食となる、ごはん、麺、パン、イモ類をとらず、外でのお付き合いの時と夫がたまに買ってくる粉ものは食べるという緩い糖質制限ですが、献血でひっかかることはなくなりました。
ひとつ気になることがあります。ナッツの代わりに、ごまをよく食べます。食事の量がちょっと足りなかった時や、小腹がすいた時などに。ごまをそのまま、ティースプーンにとって、よく噛んで食べると香ばしくてとてもおいしいんですね。よく噛むからでしょうか、食べたという満足感が大きく、ナッツに比べて値段が安いというのも魅力の一つです。
ところが、ごま油はリノール酸が多いので、香り付けに使うぐらいにしたほうがいいと知り、ごまをそのまま食べるのもあまりよくないかなあと気になっています。ストレスがたまった時などは、気が付いたら50グラムも食べていたなんてこともしばしばあります。油でとるのと、粒のまま食べるのとはちがいがあるのでしょうか?
教えていただけたら幸いだなあと思っています
コメントがあった記事を読む』
やすこさん、コメントありがとうございます&こちらの方こそはじめまして。
糖質制限で数値の改善、おめでとうございます。
このまま「美味しく楽しく」糖質制限で、良好な数値をお保ち頂ければと思います。
で、ご質問頂きました胡麻についてですね。
私も和え物にすり胡麻たっぷり入れたり、味噌汁にドバドバごま油かけたりと、胡麻とごま油は大量に使います。
特に、私の糖質制限の師匠、M本先生こと村本鍼灸院の村本先生のご学友が、某有名ごま油屋さんということもあって、美味しいごま油を毎日堪能させて頂いてます(笑)
で、やすこさんは胡麻をそのまま食べるのでリノール酸の摂り過ぎが気になるとのこと。
いったいどれくらいのリノール酸が含まれているのか、胡麻の脂肪酸の比率を調べてみました。
日本油脂検査協会資料によりますと、ごま油の脂肪酸比率は、リノール酸44.2%、オレイン酸39.4%、飽和脂肪酸15.8%となっています。
ちなみに、リノール酸の多い油は
大豆油 リノール酸 50~57% オレイン酸 20~25%
紅花油 リノール酸 72% オレイン酸 13%
コーン油 リノール酸 47% オレイン酸 33%
オレイン酸の多い油は
ナタネ油 リノール酸 21% オレイン酸 55%
オリーブ油 リノール酸 10% オレイン酸 71%
高オレイン酸タイプ紅花油 リノール酸12~21% オレイン酸70~80%
てとこですね。
ごま油のリノール酸は約44%ありますが、オレイン酸も約40%あるので、他のリノール酸型の油に比べてそんなにリノール酸が多いかといえば、そうでもないような気がします。
で、ごま油の歩留まり率なんですが、だいたい40%前後らしいです。
そうするとやすこさんが食べられる胡麻の量が50gとすると、その40%で20g、そのうちの44.2%ですから8.84gがリノール酸ってことになりますね。
ごっつ大雑把ですが。
糖質制限では、脂質の摂取が多くなります。ですから、良質な油を摂りましょうということで、油についてのお話を過去何度か書いてきました。
リノール酸については、摂り過ぎが指摘されていて、確かにその通りだと思うので気をつけるにこしたことないと思います。
トランス脂肪酸も、外国では禁止までされているのに、なんで日本では野放しなのか理解に苦しみます。
だがしかし。
あまりに細かいとこまで気にしすぎると、使える油が無くなってしまいますし、お金がいくらあっても足りません。
私は揚げ物するとき、一般的なサラダ油使わずに、ラードかごま油を使います。
固形油脂は、マーガリンではなくてバターを使います。
何故か?
リノール酸うんぬんが理由ではなくて、ラードの方が私の好みどおりに揚がるのと、サラダ油の作られ方が不自然だと思うから。
マーガリンを使わないのは、トランス脂肪酸よりも、マーガリン自体が不自然で気味が悪いと思いますし、販売のされ方が欺瞞に溢れているから。
油については、いろいろな研究がなされ、健康に及ぼす影響もさまざまに言われています。同じ油でも、研究者によって真逆の結果が出てたり、どう見ても作為的な研究結果もあります。
私の結論としては、科学的でないかも知れませんが、昔から使われている人為的に操作されてないモノを使うのが一番なのではないかと。
だって、体に悪い影響を与えるようなものが、代々受け継がれて食べてこられることは、少ないとおもうんですね。
和食だって、本来なら江部康二先生が提唱される、「食生活十箇条」と変わりないものだったのに、いつの間にやら砂糖漬けのような料理になってしまってます。
やはり伝統的な食文化って、先人の知恵がいっぱい詰まってると思うんですね。
あれこれ細かいところを心配するまえに、今一度、このあたりを見直してみてはどうかと思うのですが、いかがでしょうか。