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読者の方からコメント頂いて、日本の医療について考えさせられました。

  • あらてつ的雑感
  • 糖質制限

毎度のことながら、何がゴールデンなんかよくわからない小型連休が終わりました。

今年の連休は、4月の28日から5月6日まで休み取りたいと思っていたのですが、結局は2日から5日までの休みで、5日の夕方からと昨日は朝から出勤となってしまいました。

一度でいいかから9連休を取ってみたい!

いつか叶うと信じている、あらてつです。

まあ、一回取ったらまた取りたくなるんでしょうけどね(笑)

さて。

前回ご紹介させて頂いたたこやき頭さんから、追加のコメント頂きましたのでご紹介。

『追加
私のコメントにお返事をいただけて感謝です。付加ですが、10年前のa1cは8を越えていました。そのときは急性肺炎で入院となり糖尿病が発覚しました。父や祖母、親戚みな糖尿病で、透析・失明・他界しています。私もなるべくしてなったという感じです。
そのときの病院には今は行ってません。徹底したカロリー制限食と運動療法と投薬だけなので。またその後はいくつかの病院を転々としましたが、投薬処方だけで、でも大してa1cは下がりませんでした。
今春の入院中は、ただ食事療法(糖質制限自体を知らないようでした)だけでこんな低いa1cは見たことがないと驚かれました。看護師さんたちのテキストによれば限りなくa1cを6に近づけることが目的のようです。私の数値は、彼らの常識外だったようです。入院でも外来でも驚かれ質問され再説明の繰り返しでした。痩せたい看護師さんも糖質制限について質問してきました。
確かに激務だと思いますが、専門家として少しでも新情報の確認はしてほしいですね。
そのためにも江部先生には、お忙しいでしょうが 全国での講演や弟子作りをお願いしたいです。
私の遺伝子をもっている娘たちが 発病した際に 今よりももっと糖質制限が当たり前になっていたらと親として願わずにはおれません。
最後に 一昨日が定期健診だったので報告します。a1cは前回が3.8、今回は4.0でした。新基準だと4.3だそうです。また、カロリー補充で油で補うように江部先生に指導されました。今までカロリーを下げることばかり考えていたので、油を使うことには恐れがありましたが、今はオリーブオイルやごま油、バター・マヨネーズを使用していますが体重は65.2kgになっていました。1ヶ月で2キロ落ちました。目標まであと3kgです。
京都までは、見た目には大変そうに見えますが、京都駅に立つ度に 年に数回の修学旅行をしている気分です。また行っただけの喜びも収穫もありますから大丈夫です。
今 通院している病院は腎臓専門医のM医師ですが、M医師からは、クレアチニンが0.2くらい変化する人は過去に見たことはあるが、2.55から1.68に変化したのは初めてと言われました。
糖尿もそうですが、この厄介な病(ネフローゼ)ではありますが、この病だからこそ見える世界(江部先生やあらてつさんとの出会い、糖質制限や高雄病院の存在、同じ十字架を背負った人々がいることを知れたこと、家族の優しさの再確認、ダイエット)がありましたから、強ち オールマイナスではないようです。
これからどう人生が進んでいくのか不安と楽しみが入り混じっています。
次は6月初旬が定期検査です。また報告します。』

たこやき頭さん、追加コメントありがとうございます。

コメント読ませて頂いて、またまた考えさせられました。

まず、

『そのときの病院には今は行ってません。徹底したカロリー制限食と運動療法と投薬だけなので。またその後はいくつかの病院を転々としましたが、投薬処方だけで、でも大してa1cは下がりませんでした。』

これって、恐らく、と言いますか、ほぼ日本の100%近くの病院で進行している現実ですよね。

ここで最初の「?」

なんでこれだけやっても効果が出ないことに、医療現場にいる人間が疑問を持たないんでしょう?

普通に考えたら、なんかオカシクないかい?ってなると思うんですけどねぇ。

で、その結果がこれでしょう?

「今春の入院中は、ただ食事療法(糖質制限食自体を知らないようでした)だけでこんな低いa1cは見たことがないと驚かれました。」

あとね、

「看護師さんたちのテキストによれば限りなくa1cを6に近づけることが目的のようです。私の数値は、彼らの常識外だったようです。入院でも外来でも驚かれ質問され再説明の繰り返しでした。痩せたい看護師さんも糖質制限食について質問してきました。」

去年、江部康二先生に見せて頂いた論文に、HbA1cが0.3下がって画期的だとの新薬の発表がありました。

それを見せて下さった江部康二先生がポツリ

「こんな瑣末なことで喜んどる。糖質制限食やったら0.3どころの話ちゃうのに…。」

0.3下げるのに、それこそとんでもない金額と労力を使って薬を作るわけですよ。

それでもって医療費削減が叫ばれる中、0.3しか下がらない薬にこれまた大金が投じられるわけですわ。

江部康二先生の弁やありませんが、糖質制限なら0.3下げるどころか、この看護師さんたちのテキストの目標値「6」を下回ることも簡単かつ短期間に出来ちゃうわけです。それも薬を使わずに。

更に加えると、「ここまで劇的にHbA1cが下げることができる食事療法がある」というのが、看護師さんたちの常識外ってところも問題ではないかなと。

糖質制限、まだまだマイナーとは云え、医学雑誌や看護ジャーナルに出てますからねぇ。

まあ、この辺りは看護師さんだけじゃなくてドクターにも言えることなんですけど。

ただ、今回のたこやき頭さんのお話で救いなのは、この看護師の皆さん、糖質制限を拒否せずにどんどん質問されておられることでしょうか。

たこやき頭さんの症例をきっかけに、皆さんが糖質制限の勉強をされて、病院全体で取り組んで頂けるようになればなと思いました、はい。

そうそう、腎臓専門医の方も、これをきっかけに漢方の勉強されても嬉しいですね。

それでは、たこやき頭さん、また次回の検診結果のご報告、お待ちしております。

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