母乳と糖質制限
- 糖質制限
ここのところ、珍しいくらい風邪ひいてません。
前回副鼻腔炎になってから、けっこうな時間が経ってるんで、そろそろかなと思いつつもナゼか元気です。
もしかして、緑茶の過剰摂取が効いてるんじゃないかと思う、あらてつです。
スーパー頻尿なのが困りものですが(笑)
さて、話は変わります。
ご懐妊されたローズジャムさんから、母乳と糖質制限についてご質問頂きました。
『妊婦でつわり
ご無沙汰してます
毎回楽しくブログ拝見してます
実は私、妊娠4ヶ月の妊婦になりました
43才初産です
人生初のつわりも経験しています
つわりは今もあり低糖質の食事がどうしても喉を通りません
毎日梅干しのおにぎりやお蕎麦、果物、あんこたっぷりの和菓子で過ごしています
肉、魚、チーズ、ナッツ等見るのも気持ち悪く妊娠前と正反対の食生活です
母乳で育児したいのですが病院から頂く栄養関連は穀物&菜食主義(ちょっぴり魚)を奨励していて乳腺が詰まるだの母乳が出なくなる、はたまた母乳の味が悪くなって赤ちゃんが飲まなくなると脅されます
つわりのときは本能全開と諦め、高炭水化物を口にするも、体調が落ち着いたら低糖質に戻したいと思っています
体重増加に厳しい病院の指導方針の昨今 体重管理には自信をもって低糖質なのですが 母乳に関しての低糖質関連の情報があまりなく自信が揺らぎます
あらてつさん
何かアドバイス…いえ、いえ勇気が頂ける文言を頂戴できればありがたいです
ローズジャム 』
ローズジャムさん、こちらの方こそご無沙汰しております。
改めまして、ご懐妊おめでとうございます。
糖質制限と母乳に関してですね。
コメントお返事でも書かせて頂きましたが、私、母乳に関して専門的なことは全然わかりません。
ですが、産院の方が仰ってることが、なんかおかしいと思うので、順番にいきますね。
まず、
「乳腺が詰まるだの母乳が出なくなる、はたまた母乳の味が悪くなって赤ちゃんが飲まなくなる」
ですが、穀物&菜食主義の産院のようなので、肉魚、ようするにタンパク質や脂質を摂ったらゆうことですよね。
根拠聞いてみてください。
エビデンスはあるのかって。
実際に何人が肉食べて、そのうち何人が乳腺が詰まって母乳の味が悪くなったんですかって。
絶対に答えられないですから(笑)
これって、「日本人は農耕民族だから糖質制限をしちゃダメ」なんて言った、どこかの糖尿病専門医と変わらないじゃないですか。
サイエンスのサの字もありません。
ちゃんちゃらおかしいです。
次にいきましょう。
母乳には、アラキドン酸とドコサヘキサエン酸という脂肪酸が含まれています。
乳児の脳機能の正常な発達には、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸が必要だそうですが、穀物にはごく少量しか含まれていません。
これらが含まれるのは、動物性の食品、いわゆる『肉・魚』です。
で、穀物に含まれる脂肪酸は、リノール酸と僅かなαリノレン酸ですが、脳が直接使うことはできないそうです。
そこで体内では、リノール酸からアラキドン酸を、αリノレン酸からドコサヘキサエン酸を作り出すわけですが、これにはとても時間がかかるそうです。
ここまで書いたらもう分かりますよね。
人間が穀物を主食として進化してきたなら、穀物に含まれるリノール酸とαリノレン酸を時間掛けて体内で別の脂肪酸に変えなくても、直接使えるようになっていなきゃオカシイです。
もっといえば、主食の穀物じゃない肉や魚に含まれる脂肪酸を、な~んで脳の発達に使うかなと。
普段食べないものを、必須の栄養素にするわけないじゃないですか。
というわけで、ローズジャムさん。
「乳腺が詰まるだの母乳が出なくなる、はたまた母乳の味が悪くなって赤ちゃんが飲まなくなる」
などといった戯言、無視して頂いて大丈夫です。
元気なお子さんを産んでくださいね~♪