ディベートご報告とエリスリトールを使った新しいノンシュガーチョコレートのお知らせ
- 糖質制限
昨日、BS-TBSの撮影が高雄病院でありました。
「ぶらり日本 健美の旅」
という番組で、1月28日18:00から放送です。
江部康二先生がご出演です。
BSの契約されて見れそうな方は、見てみて下さい。
私はこれっぽっちも映ってませんが。。。
さて。
ディベートのお話の前に、もう一つお知らせが。
上の写真、カワイイ&美味しそうでしょ?
なんだと思います?って、チョコレートって書いてありますけど。
世界初のエリスリトールを主甘味料に使った、全く新しいチョコレート、
シュクリーベ
です。
「エリスリトールじゃチョコレートはできない」の常識を、技術と情熱と努力と根性で克服、チョコレート大好きの江部康二先生をうならせた究極の糖質制限チョコレートです。
次回、詳しく紹介しますが、まずはこちらをクリック
↓ ↓ ↓
ノンシュガーチョコレート シュクリーベ
http://www.toushitsuseigen.com/shop/sweets_suclibe.html
まあ、砂糖入りのチョコよりも美味しいんで、一度試してみてください。
皆様のご注文、心よりお待ちしております。
はい、ではではディベートのお話にいきましょう。
15日に行われた「第15回日本病態栄養学会年次学術集会」にて、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」のディベートセッションが国立京都国際会館第3会場行われ、江部康二先生が「是」側の演者として出席されました。
この会場では、
9時から「腎疾患に超低タンパク食は 是か? 非か?」
10時から「糖尿病治療に低炭水化物食は 是か?非か?」
11時から「コレステロールの低下は 是か?非か?」
の3つのディベートが行われました。
国立京都国際会館について主催者の方とご挨拶、そのあと控え室から江部康二先生と一緒に会場に向かうと、すでに「腎疾患に超低タンパク食は 是か? 非か?」が始まっており、立ち見がでる盛況だったんですね。
「はあ~、やっぱりみんなこの話題には関心あるんやなぁ」
と思いきやさにあらず。
終わってから会場に来てきた業者さん達に聞いたところ、10時からの「糖尿病治療に低炭水化物食は 是か?非か?」を聞くために、8時から来て席取りしてた人が多かったとのこと。
「え~、なんぼなんでもそれはないでしょ~」
栄養学会スタッフの方に会場まで案内された時、江部康二先生の座る場所すらなかったので、このスタッフの方が急遽イスを用意してくれまして、私達には、
「このデイベートが終わったら席が空きますので」
と申し訳なさそうに仰ってたのです、が。
一回目のディベートが終わるやいなや、席が空くどころか廊下から入ってくる人、ひと、ヒト。
トイレに行った付き人2号が入って来れないくらい聴衆の群れ。
もちろん、1回目聞いて出て行く人がほとんどいないので、席なんか空くわけございません。
さらに聞くと、第一セッションが始まる前に、最初に用意してあったイスにプラス、予備のイスが急遽並べられたそうです。
ここまでならまだたまたまだと思えるのですが、江部康二先生のディベートが終わると、溢れかえってた聴衆は波が引く如く去っていき、会場には空席が…。
なんでも、なんだかんだで1300人以上が、江部康二先生のディベートに集まったそうです。
この数字は、正直、予想外でした。
正味な話、「糖質制限」を知ってる人数、医者と栄養士よりも糖尿病の方の方が、はるかに多いと思います。
なんといってもこの人達、不勉強ですから(笑)
「日本病態栄養学会」は、基本的に栄養士と医者の会です。
なので、こんなに聴衆が集まるほどこの人達の間にも「糖質制限」が認知されてきたのかと驚きました。
大櫛先生が「非」側で立たれた、11時からの「コレステロールの低下は 是か?非か?」も大変勉強になる内容だったのですが…。
で、肝心のディベートですが、前回ちらっと書いた通り、全く話になりませんでした。
「非」側の演者の先生、ご自分のクリニックのスタッフの方が江部康二先生の講演会に参加したことがあって、
「江部先生っていいひとかも」
って言ってましたと、なかなかいい掴みから入られたのですが、肝心の中身の方が…。
糖質を制限すると、
「動脈硬化になる可能性がある」
「ガンになる可能性がある」
「認知症になる可能性が」
などなど、「かも知れない」話ばっかり。
その根拠に持って来られた論文が
『Una Bradley1, Michelle Spence2, C. Hamish Courtney1, Michelle C.
McKinley2, Cieran N. Ennis1, David R. McCance1, Jane McEneny2, Patrick M.
Bell1, Ian S. Young2 and Steven J. Hunter1
Low-Fat Versus Low-Carbohydrate Weight Reduction Diets
Effects on Weight Loss, Insulin Resistance, and Cardiovascular Risk: A
Randomized Control Trial
Diabetes 58:2741-2748』
江部康二先生のブログ読者の方なら、もうご存知ですよね。
そうです、英国砂糖局がスポンサーになった、例の歪曲論文です。
以前に杏林大学の石田均Drが糖質制限を批判するのに引用された際、江部康二先生が、歪曲論文だと見事に指摘されてたアレです。
知ってか知らずか、恐らく知らずにでしょうけど、この論文を得意満面で出してこられたのですが、
「それ、私も読みました。冒頭の要約にはそう書いてありますが、本文のどこにも糖質を制限することが悪いと書いてありませんし、実験の結果も有意差はありません。英国砂糖局がスポンサーの歪曲論文ですよと」
とさらっと江部康二先生。
あちゃ~、やっちまったなって感じです。
さらに、
「糖質制限をすると元気がでないきがする」とか「人に優しくなれない」など、「週刊新潮」レベルのリクツを展開、もはや「科学的」とはまったく言えない話になってきました。
今回のディベート、実はディベートそのものは随分早くから決まってたんですが、「非」側の演者がなかなか決まらなかったんですよ。
私思いまするに、糖尿病学会のエライさんが出てきたところで、糖質制限は「生理学的な事実」に基づいているので否定のしようがない、赤っ恥をかくのは目に見えてるので、そんなことは何がなんでも避けなければならない。
なので日本糖尿病学会とは関係ないドクターを探して「非」側にすれば、コテンパンにやられても学会は傷つかない、そう考えたんじゃないですかねぇ。
恐らく今回の「非」側のドクター、糖尿病学会の重鎮に頼まれて引っ張り出されたんでしょうけど、ある一定糖質制限の有効性を認めておられただけに、なんだか気の毒になりました。
あとね、今回のディベート、最初と中間と最後とで賛成か反対かのアンケートを取るはずだったんですが、急遽取りやめになったんですよね。
昨年、北里病院の山田悟先生がディベートされた際、最初の段階では殆んど全員反対だったのが、最後のアンケートでは見事に逆転しました。
座長を務めた日本糖尿病学会理事長、門脇先生含め反対派の連中、そうなることを恐れて取りやめにしたんでしょう。
やることが幼稚園児並みだと思うのは、私だけではないハズ。
挙句にこの座長を務めた門脇先生、質問を受けたときに
「私は今日は糖尿病学会の立場で来ているのではなく、あくまで座長として来ています」
と質問をはぐらかせたクセに、最後には「日本糖尿病学会としては云々カンヌン…」と発言、おいおい、糖尿病学会の立場ちゃうてゆうてたやんと思わずツッコミ入れそうになりました。
さらに、こういう会では最後に一言ずつ演者の挨拶があるのですが、だんだんと追い詰められて焦ったのか、一人で意味不明な発言を仕出し、「日本人は農耕民族なのでその特徴にあった治療が必要」と言い出す始末。
もはや「日本人は農耕民族」なんて論じる気にもなりませんが、恐れ多くも畏くも、「お医者さん」がディベートの場で、こんな非科学的なこと口にしちゃいけませんよねぇ。
「日本人は農耕民族なのでその特徴にあった治療が必要」なら、あなた方が拠り所としている西洋の文献や論文や研究結果は全て「農耕民族の日本人」には当てはまらないですし、西洋薬なんてどれも効かないってことになりませんかね。
もうここまでくると、言ってることがムチャクチャ。
根拠もエビデンスも科学もあったもんじゃないです。
まあ、この方たちが薦める治療は、最初からエビデンスレベルがEですけど(大笑)
あとね、ついでなんで言わせてもらいますが、ディベートが終った後、何人か集まって江部康二先生の陰口を叩いてたんですよ「宗教やな」って。
オイオイ
ひたすら患者の病状を悪化しても、根拠も何もないエビデンスレベルがEの治療方を頑なに信じこんでるアナタ方の方こそ、私からはケッタイな宗教に見えますが。
それとも、製薬会社からの寄付金受け取らなきゃならないから、糖質制限じゃ困るんですかねぇ。
あ、いいこと思いつきました。
いっそ「カロリー制限教」と改名して、宗教団体に変更されたいかがでしょう?
そうすりゃ、「お布施」として堂々と製薬会社から浄財受け取れますぜ。