タンパク質とカロリー
- 糖質制限
昨日、午後から雪だと言ってましたが雨でした。
また天気予報ウソつきやがってと思いつつ、夜の天気予報では、明日は晴れになっていたので、凍結の心配しなくていいなと布団に入りました。
ところが。
朝起きてベランダに出ると
「真っ白やんけ…。」
6時間後の天気くらい当てやがれと思った、あらてつです。
信じた私がバカなんでしょうけど。
話は全然まったく変わります。
今年の春くらいから、私の主食は肉ばっかりになりました。
もうちょい正確に言うと、肉とチーズと卵、要するに動物性のタンパク質と脂質ばっかりですね。
この話をすると、ほぼ100%「なんで?」と聞かれるのですが、別にこれと言った意味はなく、ただ単に料理するのが面倒臭いからだけです(笑)
すると皆さん一様に驚かれますが、私自身は今のところ健康上何の不都合もでていません。
ただ、一つ疑問点が。
計算上はかなりのカロリーを摂取しているハズなんですが、体が動かない時があります。
「タンパク質は、消化吸収にそのカロリーの30%を使う」
なんてのを以前にちょろっと書きましたが、それを差っ引いても
「なんであんなけ肉食ったのにもうガス欠になる???」
と思う瞬間がありました。
自分では、たまたま体調が悪いのか?なんて考えてましたが、さにあらず。
原因は、違ったところにあったんですね。
先日、私が姉御とお呼びして敬愛申し上げている、日本一糖質制限食に精通されている管理栄養士の大柳珠美おねーさまのブログ、
管理栄養士のローカーボ・キッチン
を拝見しておりますと、タンパク質についてこのような記事を書かれておられました。
『カロリー制限の弊害』
一般的な栄養学では、基礎代謝に見合うカロリー計算を基本としてものを考えていきます。
糖質、脂質、たんぱく質の3大栄養素のうち、
糖質とたんぱく質は1g、4kcal、
脂質は1g、9kcalのエネルギーを発生させると。
しかし、たんぱく質はエネルギーとなる前に、からだの構成成分の材料として優先的に利用されるということを忘れてはなりません。
例えば、食べた物を消化する消化液も、インスリンというホルモンも、もちろん、筋肉、血液も、すべてたんぱく質から作られます。
そしてもうひとつ大事なことは、たんぱく質は蓄えられない、という特徴を持っているということです。
ルドルフ・シェーンハイマーという科学者は、生命が「動的な平衡状態」にあることを示し
「私たちが食べた分子は、瞬く間に全身に散らばり、一時、緩くそこにとどまり、次の瞬間には身体から抜けて出て行く」
ことを証明しました。(「生物の無生物のあいだ」福岡伸一)
だからこそ、私たちは、肉、魚、卵、大豆・大豆製品など他の動植物、つまり別の生物が作り出したたんぱく質を食物として摂取し、生体内で自らが必要とするたんぱく質に日々、合成し直していく必要があるのです。
私たちが食物を食べる目的のひとつは、たんぱく質の摂取と言っても過言ではありません。
ところが、現在、日本における一般的な栄養学の考え方では、たんぱく質もカロリーに換算して考えてしまうため、一般的な糖尿病食やダイエット食など、カロリー制限食では、結果的に、カロリーの高い肉や魚などたんぱく質系食品の摂取量が少なくなり、低たんぱく(アルブミン)症や骨粗鬆症を引き起こすことが指摘されています。
油の乗った魚も、カロリーが高いという理由から食べる量を控えさせられるそうで、(カロリー制限食の糖尿病食では、さんまは1尾、食べれないとか!!)そうなると必須脂肪酸(魚油)の不足も懸念されます。
必須栄養素の不足は、ヒトにとって致命的です。
すべてカロリーに換算するカロリー計算の弊害を認識し、ヒトの食の本質を見失わないようにしなければなりません。
思わず、目からウロコだったんですが、言われてみれば当たり前の話ですよね…。
タンパク質食べても、糖質や脂肪より先に体を動かすエネルギーに使われるなんて、ありえませんもんね。
なんかおかしいなと思いつつ、長年刷り込まれてきた「常識」の所為で、その奥にある「真実」が見えなくなっていました。
糖質制限に関わって、自分の中でいろいろと「常識の壁」を取っ払ってきたつもりでしたが、まだまだアオかったですね。
「気づき」って大事だなとつくづく思いました、はい。
大柳姉御、ありがとうございました。