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糖質制限とお酒とカロリー

  • 糖質制限

昨日、朝7時前に起きて掃除洗濯を済まし、紅茶を入れて一息ついてますと、急に意識が遠のき、気がついたら5時間経過していました。

ついに時空を飛び越える能力を獲得した、あらてつです。

顔に変なアトが付くのが欠点ですが…。

さて、ミロさんから、糖質制限実践の際、アルコールのカロリーは無視していいのかご質問を頂きました。

『食事と晩酌
あらてつさん、はじめまして。江部先生、あらてつさんのブログを楽しく拝読しています。
いつもとても勉強になります。
半年前に初期の2型糖尿病と診断され、これは何とかしないといけないと決心して色々調べた末に糖質制限に出会いました。
私は167センチ、84キロあったのですが、スーパー糖質制限約四ヶ月の実行で61.5キロまで落としました。A1cも6.1→4.8と順調です。
(今、一日の食事のカロリーは1100~1200、糖質量は計算上5~9グラムと、かなりストイックになってしまってますが)
当初悩まされたドライマウスの症状も、マルチビタミン・ミネラル・硬水を飲むことで治まりました。
私はお酒も好きで、毎夕食にウイスキーを90ミリリットル、発泡性の硬水で割って飲みます。
大変アホな質問で恐縮なのですが、食事のカロリーと晩酌用の酒類のカロリーは込みで計算すべきでしょうか?
それとも酒類のカロリーは無視して考えてかまわないのでしょうか?
江部先生は御著書やブログで酒はエンプティカロリーであること、先生御自身も食事のカロリーの他に晩酌~と書かれておられ、なるほどと思ったのですが自分の中の倹約遺伝子が(あるとすると)、ソレが騒ぎ出してカロリーオーバーになり、リバウンドするのではないかと不安感が…
お時間のある時でかまいません、あまりに初心者な質問ですがお答えいただけると嬉しいです。』

ミロさん、こちらこそはじめまして。

ようこそあらてつのブログにお越しくださいました。

これからもどうぞ宜しくお願い致します。

コメント頂いたお酒のカロリーの件、よくご質問頂きます。

恐らく、一般的な糖尿病治療はカロリーを制限するため、アルコールは真っ先に禁止されるので、このような質問を頂くのかなと思いますが、結論から言うと、アルコールのカロリーは、全く無視して貰って大丈夫です。

アルコール自体は全く血糖値を上げません。体内で代謝されても、中性脂肪に変換されたりすることはなく、最終的には酢酸と水と炭酸ガスに分解されます。

ただ、「お酒」という商品になった際、注意しなければならないことが出てきます。

日本酒やビールのような、いわゆる「醸造酒」は、糖質を含んでいます。

この糖質が血糖値を上昇させ、余った糖質はインスリンによって中性脂肪に変えられてしまいます。

逆に、ウィスキーや焼酎や泡盛のような「蒸留酒」を飲んでも、糖質が含まれていないため、血糖値は上がりません。

ところが、カロリー制限による糖尿病治療では、蒸留酒だろうが醸造酒だろうが、カロリーがあると言うだけで禁止されてしまいます。

このあたり、生理学的な事実は全く無視するところなど、やはりエビデンスレベルがEだけのことはあると、妙な感心してしまいますが、まあ、その話は置いといて、ミロさんのようにウィスキーを炭酸水で割って飲まれる分には、カロリーの心配はご無用です。

ただ、アルコールの多量摂取は、さまざまな弊害をもたらします。

お酒も糖質制限と同じく、「美味しく楽しく」付き合っていきましょう。

 

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