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糖尿病治療のカロリー制限は、エビデンスレベルが最低なお話

  • 糖質制限

朝、鏡を見ると、鼻毛が1本びよ~んと飛び出ていました。

中年の哀愁を感じずにはいられなかった、あらてつです。

もしかして、鼻毛も糖質制限で太くなったんだろうか???

この話、最近、このブログに来られた方は、なんのこっちゃサッパリ分からないと思います。

以前に、「糖質制限はハゲに効く!?」(ためしてガッテン風)と題して、江部康二先生が髪の毛復活された話から始まり、私のM字ハゲストップ&タワシの様な剛毛復活&製薬会社のMRさんのツルッパゲが見事に改善!などなど、糖質制限で髪の毛が復活したお話を紹介致しました。

この話題、読者の方からもコメント頂き、一部で盛り上がりましたが、まあゆうたら「糖質制限はハゲに効く!?」ってのは、江部康二先生や私や一部の方の体験&経験で、医学的な根拠や証拠、いわゆる、「EBM」があるわけではありません。

今、医療の世界では、「EBM(エビデンス・ベースト・メディスン)」つまり、「根拠・証拠に基づく医療」が重要視されています。

ここで言う「証拠・根拠」とは、例えば何万人の被験者で7年8年追いかけて、さまざまなデータを集め、それを徹底して検証・吟味して導き出された結果です。

先日、江部康二先生のお部屋に行きますと、

「お、これ面白いぞ。」

と一冊の雑誌を手渡されました。

「看護ジャーナル11月号」

あ~、そういえば、取材に来られてたような記憶が朧気ながらあるなと思いつつ読んでみますと、北里大学の山田聡先生のインタビューがありまして、山田先生によりますと、なんとなんと、日本で行われている糖尿病の食事療法のカロリーの設定や栄養素の摂取比率は、エビデンスレベルが「E」だそうです。

あ、この「E」は最低レベルだそうですよ。

こともあろうに、かの日本糖尿病学会が『科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン』と銘打って、全国あまねく推進しておられる食事療法が、なんと私たちが「糖質制限でパゲが治るぞ~。治らんかったらごめんな~」とゆうてんのと、ほとんど同レベルのお話なんですね、これが。

医療の世界で、なんで「EBM」が重要視されるようになってきたかといいますと、「どこぞのエラいセンセイが言ったから」なんて意味の分からないことを根拠にして、患者さん診てちゃダメですよってなったから。

逆に言えば、今までは「某大学のナントカ教授がこう仰ってるから、その通りなんだ!」と、盲目的な信仰に近いものがまかり通ってきたわけですよね。

それじゃイケナイと「根拠・証拠に基づく医療」となり、もちろんエラい先生方が沢山おられる日本糖尿病学会もEBMに取り組まれ、『科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン』を発行されたわけですわ。

嗚呼、それなのそれなのに

「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン」に載ってる食事療法が、エビデンスレベルが「E」ってどういうこと?

サッパリ理解出来ないのは、私のアタマが悪いからでしょうか?

それとも、私の知らないうちに「科学的」の意味が「経験・体験」に変わったんでしょうか?

この話、日本7不思議に入れてもいいと思います、はい。

あと、もう一つオモロイ話が。

この特集の中で、糖尿病専門医の方が匿名で、こうインタビューに答えてたんです。

「糖質制限には長期的なエビデンスもないし、容認できない。」

この方、エビデンスレベルが「E」の食事療法は、容認できるんですね。

権威を鵜呑みにして思考が停止する、ああ怖や怖や。

この本、是非皆さんにもご一読いただきたいのですが、一般の書店で売っているのか分かりません。

ご興味持たれた方、書店で問い合わせてみてください。

多分、大きな書店なら扱ってると思うのですが…。

看護ジャーナル 11月号 定価714円
発行:株式会社医学芸術社

 

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