糖質制限、広がるのはいいんですが…
- 糖質制限
職場の机の引き出し開けると、見事なまでにグッチャグチャ。
先月綺麗に整理したんですけどねぇ。
そういや、机の横に積み上げてる書類も、だんだん整理がつかなくなってきました。
この散らかり様は、精神状態に比例してるような気がしてきた、あらてつです。
今月の標語 「机の乱れはココロの乱れ」
さて。
今朝、私が姐御とお呼びして敬愛申し上げている、日本一の糖質制限エキスパート管理栄養士の大柳珠美姐さん(ブログ書かれてます→管理栄養士のローカーボ・キッチン)からお電話頂きました。
例のNHKのためしてガッテンの話から、NHK自体の偏りすぎる放送に、なんか裏があるんじゃないの?なあんて話題になり、「最近、糖質制限の広がりに加速がついてきましたねー」なんて話になりました。
糖質制限が広く認知されていくのは大変喜ばしいのですが、一抹の不安どころか、大きな危惧を感じます。
ここ最近、江部康二先生に出版やらテレビの出演依頼の電話やら、やたらとかかってきます。
まあ、以前から取材のたぐいは多いのですが、ここんとこ尋常じゃありません。
同じ出版社の違う部署3っつからオファーが来たりしてます。
あと、私ども高雄倶楽部に、客を装って問い合わせをしてくる業者の数も増えました。
こんなもん、調べりゃすぐにバレるんだから、堂々と名乗ればよかろうと思うんですけどね。
で、あんまり依頼が多いんで、ほかにネタないの?と聞いたところ、こんな答えが返ってきました。
「江部先生は、今、旬ですから。」「糖質制限、流行ってるじゃないですか。」
あっちゃ~。
以前にこんな記事書きました。
『『糖質0』ついにここまできたか!ってとこですね~。日本ハムのホームページ見てビックリしました。
これまで、大手メーカーさんで糖質がどうこういうってたのは、飲料業界だけだったんですが、食品メーカーさんもやりだしんですね~。
糖質制限を実践している身では、選択肢が増えるのは嬉しい限りですが、一抹の不安が…。
日本ハムみたいな大手がやりだすと、「糖質0発泡酒」のときみたいに、恐らく他のハム・ソーセージメーカーも、やりだすでしょう。
すると、ハム・ソーセージ以外の食品メーカーも、「なんで糖質0なのか」本当の意味を理解せんまま、我も我もと「糖質0」の新商品を出してくると思われます。
「糖質0」は一大ブームになり、町中に「糖質0」を謳った食品があふれます。我々は、糖質制限を実践中でも、食材選びに困らなくなった、いい時代になったもんだと喜びます。
ところが、
「流行りは廃り」ます。「なんで糖質0なのか」なんて考えず、「売れてるからうちも糖質0を作れ!」と参入してきたメーカーさん、次に流行りそうなモノが欧米からくると、一斉に「糖質0」から手を引きます。
あれだけあった「糖質0」が、町から姿を消し、そして誰もいなくなるのです。
これって、日本のメーカーがいつもやっていることですよね。
今後の「糖質0戦争」、流行だからではなく、なんで糖質を気にしなきゃならないのか、そこをちゃんと理解して「糖質0」を作ってくれるメーカーさんが増えくれることに期待するしかないですね。』
先日、提携したいと行って訪ねて来られた企業の社長さん、条件を提示すると、
「もし糖質制限で売れなかった場合、契約を解除できる方がありがたいんですが。」
思わず、笑ってしまいました。
正しく、上の記事そのまんまのメーカーさんが現れました。
恐らく、糖質制限を謳い文句に販売にしているメーカーの殆んどが、こんな感じではないでしょうか。
これも、以前書いた記事です。
『去年から提携させて頂いている、東京の大手IT会社の社長さんとお話していたときの事、
「糖質制限?そんなのもうかるわけないじゃないですか。この治療方をひろめることが先ですよ。」
と仰いました。
現在自社でされている事業と全く関係ない分野に、なんでまたわざわざ参入されたのか不思議でしたが、この一言をお聞きして、納得できました。
「我々は、IT企業の立場から糖質制限を広めていきます。」
嬉しいお言葉です。
何度も書かせて頂いてますが、リストランテASOの阿曽シェフ、Botanicaの新井田シェフも、糖質制限を自ら実践されて、この食事方法を広めるべきだと、お二人の立場で糖質制限食の普及に取組まれておられます。
上記IT企業の社長さんも、阿曽シェフも新井田シェフも、利益を考えたら、本業に集中された方がよっぽど儲かりますよね。だって、その道で成功されておられますから。
糖質制限って、ただ単なる健康方じゃなくって、それこそ命かけて取組んでる方々がおられるわけですよ。
それなのに、糖質0が流行ってる、儲かりそうだからと飛びついてきて、ブームが去れば、次のブームを探す、これって、あまりにも無責任だと私は思います。』
糖質制限がいっときのブームになり、怪しい方々がどんどん出てくる。
おおよそ糖質制限と言えないような商品を、糖質制限ですと大々的に謳って販売し、ブームが去ったら「はい、サヨウナラ。」
結局、「ほらみろ、糖質制限なんて所詮インチキだったじゃないか!」と反対する方々は大喜び。
その結果、不利益を被るのは、誰でもない、江部康二先生や私のブログを読んで下さってる皆さん、本当に糖質制限を必要としている皆さんです。