ちょっとひどいテレビ制作の話
- おかしいと思うこと
お世話になっているバイク屋さんで、私のことが話題になったそうです。
「あいつは、口では暑い暑いと言っているが、ほんとは暑いと感じてないのではないか?でないと、このクソ暑い中、マスクしてフルフェイスかぶって、さらに長袖着てバイクに乗れるわけがない。」
言われてみれば、確かに暑いと口にしますが、だからと言ってそれが苦になるかといえば、全然苦になってません。
3年連続、家で昼間にエアコンつけてませんが、体も動くし、食欲も落ちません。
ではナゼ暑いと口にするのか?
暑くあって欲しいという願望が口をついて出るのではないかと思う、あらてつです。
因みに昨日の京都の最高気温は22度。
長袖引っ張り出して着ました。
話は全然変わります。
江部康二先生のブログで、ためしてガッテンの話題が取り上げられていました。
なんかの偶然なんでしょうけど、昨日、テレビの取材の話が2件入ってきました。
ひとつはクイズ番組で、もうひとつは朝の健康番組です。
クイズ番組の方は、ダイエットに関する質問と答えを江部先生に監修してもらいたいと、まずはリサーチ会社とやらから電話がありました。
ここで一つ確認しなければならんことがあります。
「ちゃんと糖質制限を理解して電話してきてるのか?」
雑誌の取材の場合、中にはなんも読まず考えず取材に来る記者もいますが、殆んどの方は、一応江部康二先生の本を読むかブログを読んでから来ます。
曲がりなりにも、江部康二先生が「糖質制限による糖尿病治療」を行なっていることを理解して、その取材に来るわけです。
ところがどっこい。
テレビの取材は違うんですねぇ。
江部康二先生が何をやっているのかすら知らずに電話してきます。
なので、このリサーチ会社の担当の方に、
「江部先生は、糖質制限を推奨されていて、その取り組み方はいわゆる世間の常識とはかけ離れているが、テレビ番組としていいのか?」
と聞いてみました。
すると、しばらくお待ち下さいと保留音が鳴り、恐らく上司と相談しているのでしょう。
数分後、
「大変お待たせしました。是非お願いします。詳細は、企画書をお送りしますので御覧ください。後ほど、制作会社からお電話が入ると思います。」
と言って電話切りました。
で、送ってきた企画書がこれ。
「現在、「食事とダイエットに関する問題」を制作しております。
内容と致しましては、食事のとり方や食事の栄養などに関して、ダイエットに効果的な方を選びなさいという2択の問題を考えております。
そこで、問題作成に関して監修協力して頂ける専門家の方を探しております。
食事とダイエット内容の例と致しましては、
・野菜を大きめにきることで、噛む回数を増やしゆっくりたべることになり満腹中枢がみたされる。
・朝食を抜くより、朝食を食べて、夕食の量を減らす
上記のような内容を全部で11問考える予定でおります。
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご検討、ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。」
はあ?
この後、制作会社が電話してきました。
こんな問題作ってるので監修してくれと。
「蒸した料理と油で揚げた料理の場合、揚げた料理の方がカロリーが高いのでダイエットには良くない、◯か☓か」
おちょくっとんのか、コイツ。
次に電話してきた違う局の番組の制作会社。
「今度、糖尿病の特集番組組むんで、是非、江部先生にご出演を」
というもんで、ま~たイチから
「江部先生が行われてるのは、糖質制限による糖尿病治療であって、日本糖尿病学会の行なっているカロリー制限とは真逆の治療方法だ。しかも、日本糖尿病学会は糖質制限に反対しているが、テレビ番組としてそれでもいいのか?」
すると、
「え?そうなんですか…。出演される他の先生方に聞いてまたお電話します。」
未だかかってきません(笑)
雑誌なり本なりの活字って、わざわざ自分から読まないとダメですよね。
それに比べてテレビ番組は、垂れ流しのデンパをテレビで見るだけです。
自らすすんで行う努力は要りません。
対象者が違えば、制作する人間もこうも違うのかと、なんだか情けない気分になりました。
テレビ番組があまりにくだらない理由が、よ~くわかった気がします、はい。