悲しいというか情け無いというか…
- おかしいと思うこと
京都で毎年8月16日におこなわれる五山の送り火。
お精霊(しょうらい)さんと呼ばれれる死者の霊を送る行事なのですが、この度の震災で被害を受けた岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の松に、亡くなった方のお名前や、被災された方のメッセージを書いて「大文字」の送り火で燃やし悼む計画がありました。
ところが、地元住民から「放射能で汚染される」といった苦情が、京都市や大文字保存会に相次いで寄せられ中止となり、薪は陸前高田で地元の方によって「迎え火」として燃やされました。
悲しい。
情けない。
京都市や保存会にあった抗議の中には
「琵琶湖の水が放射能で汚染される」
といったものまであったと聞きます。
なんと愚かな。
今回ほど京都に住んでて恥ずかしいと思ったことはありません。
出張に行って「何方から?」と聞かれ、「京都からです。」と答えると、揃って「京都って良い所ですね」と言われました。
ですが、これからは「良い所」ではなく、いわゆる京都のイメージ「いけず」を絵に書いたような場所だと思われるでしょう。
中止になったことに対して、京都市民からも抗議の声が上がったのが、せめてもの救いかと。
改めて今回の震災で亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。