SMBGにまつわる怪
- おかしいと思うこと
年末東京へ行った際の出来事。
えらいお客さんが並んでるかりんとう屋さんがありまして、そこからひとりのおねーちゃんが、手にかりんとうの入った袋を持って出てきました。
スラっと身長が高くて、小奇麗に化粧してブランドのバック持って、まあ容姿には自身があるような感じです。
店から出ると、外で待っていた彼氏か旦那とおぼしき白人男性のもとに歩み寄り、にこやかに歩き出したんですね。
歩きだしてすぐ、このおねーちゃん、手にしていたかりんとうの袋の上を破いて、さも当然のようにポイって路上に捨てました。
思わず目がテンになりました。
この二人、かりんとう食べるのにすぐに立ち止まったので、このおねーちゃんが捨てた袋の切れ端と、おねーちゃんの顔を、交互に5回くらい見ると・・・
地獄の鬼もかくやといった表情で睨みつけられました。
容姿がいいなんて、たまたま親がそのように産んでくれただけの話。外面を着飾るより心を磨けよと思った、あらてつです。
こんなおねーちゃん10メートルの棒の先でも触りたかないです。
で、今日の話は、このおねーちゃんと全く関係なのですが、同じく去年の暮に、とあるメーカーさんが年末のご挨拶に来て下さいまして、江部康二先生もおられたので、いろいろとお話をしておりました。
その時、血糖自己測定器、SMBGの話になりまして、江部康二先生が、
「SMBG、どんどん手に入りにくくなってるな。インスリン打っていないと保険適応されないだろ。ほんで、以前はネットで変えたのに、今は買えなくなってきてるしな。なんか逆行してる気がする。」
とおっしゃいました。
確かにそうです。
この話に聞いてまして、基本、人を疑うところから入る私は、
「はあ~、例によってどこぞから圧力にたいなもんがあったんやろ~。食後血糖測られたら困る連中がおるんやろな。」
と思ったので、
「なんか、意図的なものを感じますね。」
と申し上げますと、江部康二先生、基本が性善説(笑)でいらっしゃいますので、
「いやあ~、なんぼなんでも、それは考えすぎだろう。」
と笑ってらしたのです、が。
急に真顔になられて
「いや、そうかも知れん。血糖自分で測れたら、自分でコントロールできるし病院行かんでいいもんな。それに、診察の時にコントロールの仕方を教えなあかんやろ?そんなん、普通に診察してるだけの医者(カロリー制限でしか診てない医者ですね)にはできひんからなあ。そら、困るやついっぱいでてくるやろ。あ、そうや、これはなんか裏があるわ。」
保険適応の対象についての是非は、取り敢えず置いといて、SMBGがもう少し手軽に買えれば、かなり糖尿病の予防に繋がるんじゃないかなあと、私は思うんですよ。
例えば、職場で健康診断を受けたとします。たいてい、空腹で検査しますから、糖尿病などの場合は、ある一定進行していないと発見できません。
ですが、検診を受けてみて、自分のお腹まわりを測ったりすると、普段は気にしてなくても、ちょっと「ほんまに大丈夫やろか?」と疑問に思う時がありますよね(笑)
健康について考えるなにかキッカケがあったとき、自分で食後血糖を測ることができれば、糖尿病の早期発見が可能だと思いますし、そうすれば早い段階で治療を受けに行くことができます。
仮に自分で測ってみた数値が、健康診断でもらったパンフに書いてある、「予備群」に当てはまったとすれば、その段階で診察に行けますし、その後は、自分でちゃんと血糖コントロールをすれば、進行を食い止められますからね~。
その結果、余計な薬もいらなくなるし、医療費も削減できるし、とても良い事尽くめのような気がします。
ですが、一部の方達には不都合なんでしょうね~。
だって、カロリー制限しても食後高血糖は防げないのがバレちゃいますし、何が血糖を上げるのか、自分たちが知らない&知ってるけど黙ってるのもバレちゃいますからねえ。
しかも、自分でコントロールされたら、医療機関にくる人減っちゃいますもん。
そら、なんか企む奴がおっても不思議やないですね。
医療費削減が声高に叫ばれて久しいですが、本気でなんとかしたいなら、このあたりの利権にも仕分けが必要でないかと思った年末でした。