続・糖質制限で減った体重が元に戻ってしまった!
- 糖質制限
いいかげん読み飽きたでしょうが、皆々様、お元気でしょうか?
オオカミ中年、あらてつです。
明日から高知に出張なので、必死こいて準備して、ようやく一息です。
今日はこの後、江部康二先生の診療所の食事会にお呼ばれです。
う~ん、けっこう忙しい(笑)
さて、久しく放置プレイ状態となっておりました、はなさんからのご質問にお答えするコーナー、後編です。
どんなご質問だったのか忘れてしまいそうなので、もう一度コメントご紹介しますね。
『糖質制限3週間目
はじめまして。あらてつさん!
いつもあらてつさんのブログを楽しみに、参考にさせてもらっています。
ダイエットが主な目的とし、アトピーとアレルギーの改善も狙って、糖質制限を始めて今日で約3週間になります。
江部先生の本も読ませて頂き、地味~にスーパー糖質制限を行っているのですが、2週間目までは体重の減りも順調で3Kg程減ったのですが、2週間過ぎたところから、減るどころか地味に増えて来て元に戻りつつあり、今少し心が折れそうになっています・・・。(苦笑)
何が原因なのわからず、ちょっと藁にも縋る思いなのです。
何かお気づきになられる点があればお教え頂けませんでしょうか(T_T)
突然のぶしつけなメールですみません。
肉は鶏肉が多いですが、ボイルして油分は少し抑えています。できるだけ油を落とし、葉物野菜中心の食事を行っています。
乳製品はチーズを少々。牛乳やヨーグルトも取らないようにしていますし、会社までの通勤は徒歩で20~30分位歩いています。
徹底的に糖質をカットしたいので、糖質をできるだけ取らない食事のメニューにしています。
気になることは「量」ですが、普通の人の夕飯や昼食よりも少ない目にはできていると思うのですが・・・・。
もちろんお菓子やスイーツも食べていませんし・・・。
ぅ~ん・・・・・。
こんなことってあるんでしょうか・・・。
お時間のあられるときで結構ですので、コメント頂けたら非常に有難いです。よろしくお願いします。』
はなさん、遅くなってまっこと申し訳ございません。
まだ、心は折れてませんでしょうか?
人間には恒常性があって体重が落ちにくいですよってとこまででしたね。
今回は、考えられる理由を順番に挙げていきますが、はなさんに当てはまるかどうかがわかりません。
あくまで、一般論としてお読みくださいね。
まず、ある程度の時間をかけて増加した体重は、食事制限だけで三週間やそこらでは落ちにくい場合があります。
たとえば、半年かけて太ったなら、半年かけて痩せるくらいのつもりで取り組まれた方が、体にとっても精神衛生上もいいかと私は思います。なので、焦らず、じっくり取り組んで下さい。
考察その2ですが、けっこう気をつけてるつもりの食事内容や、生活習慣に原因があったりします。
その原因をざっと挙げると
1、糖質を摂ってないつもりが、実は摂っている。
2、食べてないつもりが、けっこうな量を食べている。
3、動いてるつもりが、実は運動量が少ない。
4、基礎代謝が低い。
5、倹約遺伝子の持ち主。
特に、「糖質制限をしてるのにやせない!」と仰る方で、一番多いのが1,2です。
いくら糖質が少ない食品といえど、多量に食べれば結構な量の糖質になります。
例えば、仮に100g中の糖質が3gだったとして、400g食べれば12gの糖質になります。
具体的に言えば、ヨーグルトの糖質は100g中約5gですが、500gのパック全部食べれば、25gの糖質ですよね。
当初は糖質制限OK食材だったヨーグルトが△になった理由は、ここにあります。
じゃあどうすりゃいいんだなんですが、痩せないと仰る方は、食べているものを包み隠さずすべて書き出してみてください。
インチキなしで、一口でも食べたものすべてです。
こうして書きだしてみると、けっこうな量&糖質を食べておられる事がわかります。この方法で食べているもの&量&糖質量を改善していただくと、痩せ出す方が圧倒的です。
これで痩せない方は、3,4が当てはまります。
日常生活を振り返って頂くのですが、ちょっとした距離でも歩かずに自転車、バイク、車を利用する、駅やビルでも階段は使わない、なんて感じですね。
現代人は、ただでさえ運動量が少ないのに、歩かないは、階段使わんはでは、さらに運動量が減ってしまいます。
これも、かなりの方が当てはまります。
はなさんの場合、
「会社までの通勤は徒歩で20~30分位歩いています。」
とのことですが、正味なところ、20~30分歩いて消費できるカロリーって、たいしたことないんですよ~。
ですが、急にスポーツジムに通うってのもなかなか無理な話なので、できれば日常生活の中で、なるべく運動量を増やすようにしてみてください。
次に基礎代謝ですが、基礎代謝っていうのは、安静時に生命活動を維持する上で、最低限必要なエネルギーのことです。
わかりやすく言い ますと、じっとしてても、脳、心臓、肺、その他の内臓は、生命を維持するために動いています。
これらが動くときに消費するエネルギーのことを基礎代謝といいます。
当然、何もしないでも消費するエネルギーですから、基礎代謝が高ければ高いほど、太りにくいわけです。
ところが、女性の場合は、男性より筋肉量が少なく基礎代謝が低いことが多いので、エネルギーの消費量も少なくて、太りやすい傾向があります。
そのただでさえ太りやすいところへもって 運動不足になると、ますます基礎代謝が下がってしまうので、意識して運動量を増やしてみてください。
最後の5ですが、これは、我々の先祖が飢餓に備えて獲得した能力なのですが、悲しいかな、飽食の時代においては、肥満の原因となってしまってます。
基本的には、消費するエネルギーより摂取するエネルギーが多いと、余った分は蓄えられますし、一度付いた脂肪は、エネルギーとして消費しない限り減りません。
糖質制限でも痩せない!と仰る方は、以上の点を踏まえて、今一度、生活全般を見直してみてください。
はなさん、こんな答えであまり参考にならなかったかもですが、またわからないことがありましたら、お気軽にコメント入れてくださいまし。